Topic
筋肥大
筋肉を大きくするために本当に効くものは何か。トレーニング量・頻度・タンパク質・サプリの研究と、現場の通説を突き合わせます。
Research
関連する研究
- その他信頼度: 中2015
限界反復の有無が肘屈筋の機能的・構造的・神経的適応に与える影響(12週間の比較介入)
Sampson JA, Groeller H / Scandinavian Journal of Medicine & Science in Sports
主要ポイント: 1RM 30.5%、最大随意収縮 13.3%、筋断面積 11.4%、主動筋の筋電図 22.1% がいずれも有意に増加した。
- メタ分析信頼度: 中2022
限界反復まで行う訓練と行わない訓練の筋力・筋肥大への影響(システマティックレビュー・メタ分析)
Grgic J, et al. / Journal of Sport and Health Science
主要ポイント: 統合解析では、筋力(-0.09、95%CI -0.22〜0.05)にも筋肥大(0.22、95%CI -0.11〜0.55)にも有意差が無かった。
- レビュー信頼度: 低2020
ボディリコンポジション ― 除脂肪の増加と体脂肪減少の同時進行に関するレビュー
Barakat C, Pearson J, Escalante G, Campbell B, De Souza EO / Strength and Conditioning Journal
主要ポイント: リコンポジションは初心者・過体重/肥満者に限らず、レジスタンストレーニング経験者でも相当量の文献で示されている。
- その他信頼度: 低2011
スミス・バーベル・ダンベルのチェストプレス3種における筋活動と1RMの比較
Saeterbakken AH, van den Tillaar R, Fimland MS / Journal of Sports Sciences
主要ポイント: 訓練経験のある男性12名(22.7±1.7歳)が、スミス・バーベル・ダンベルの3条件で1RMとEMGを測定(順序を釣り合わせ、種目間に3〜5日の休養)。
- レビュー信頼度: 中2018
クレアチン補給が健常者の認知機能に与える効果 ― RCTの系統的レビュー
Avgerinos KI, Spyrou N, Bougioukas KI, Kapogiannis D / Experimental Gerontology
主要ポイント: 組み入れたのはRCT6件・計281名。ベースライン特性・補給プロトコル・測定した認知領域が研究ごとに異なるため、定量的統合(メタ分析)は実施できなかったと著者らが明記している。
- レビュー信頼度: 中2017
クレアチン摂取の安全性と有効性に関するISSN公式見解
Kreider RB, Kalman DS, Antonio J, Ziegenfuss TN, Wildman R, Collins R, Candow DG, Kleiner SM, Almada AL, Lopez HL / Journal of the International Society of Sports Nutrition
主要ポイント: 筋内クレアチン濃度を最も効果的に高める方法として挙げられているのは、クレアチンモノハイドレート5g(体重1kgあたり約0.3gに相当)を1日4回、5〜7日間という方法。
- ランダム化比較試験信頼度: 中2024
単回のクレアチン摂取が断眠下の認知課題成績に与える影響(二重盲検クロスオーバーRCT)
Gordji-Nejad A, Matusch A, Kleedörfer S, et al. / Scientific Reports
主要ポイント: 21時間の断眠下で、プラセボと比べて処理速度が言語課題で29.1±5.3%(p=2.0×10⁻⁶)、数的課題で24.0±4.9%(p=1.02×10⁻⁵)、論理課題で16.0±4.0%(p=0.0002)改善した(3つの測定時点をまとめた値)。
- ランダム化比較試験信頼度: 中2003
ベジタリアンを対象としたクレアチン補給とワーキングメモリ・推論課題の改善(二重盲検クロスオーバーRCT)
Rae C, Digney AL, McEwan SR, Bates TC / Proceedings of the Royal Society B: Biological Sciences
主要ポイント: 1日5gのクレアチンを6週間摂取したベジタリアン45名で、ワーキングメモリ(逆唱課題)の成績がプラセボより有意に改善した(p<0.0001)。
- ランダム化比較試験信頼度: 低2011
内因性ホルモンの生理的上昇はトレーニング適応を高めるか ― 片腕比較の11週間試験
Rønnestad BR, Nygaard H, Raastad T / European Journal of Applied Physiology
主要ポイント: 被験者9名が11週間、週4回の片側性トレーニングを肘屈筋に実施。うち週2回は脚の種目を直前に行って全身のホルモン濃度を急性に上げ(L+A)、残る週2回は反対側を脚種目なしで鍛えた(A)。
- 観察研究信頼度: 中2012
運動誘発ホルモン応答と筋量・筋力の適応の相関 ― 若年男性56名のコホート
West DWD, Phillips SM / European Journal of Applied Physiology
主要ポイント: 若年男性56名で、12週間のトレーニング期間の中間点に高強度の脚レジスタンス運動を行い、その直後の成長ホルモン・遊離テストステロン・IGF-1・コルチゾールの反応(曲線下面積)を測定した。
- ランダム化比較試験信頼度: 中2021
長い筋長 vs 短い筋長のハムストリングトレーニングと筋肥大 ― 12週レッグカールRCT
Maeo S, Huang M, Wu Y, Sakurai H, Kusagawa Y, Sugiyama T, Kanehisa H, Isaka T / Medicine & Science in Sports & Exercise
主要ポイント: 全ハムストリング体積の増加は座位+14%・伏臥位+9%と、長い筋長側が約1.5倍大きかった(20名、12週間、70%1RM・10回×5セット・週2回)。
- ランダム化比較試験信頼度: 低2020
セット間休憩中の無負荷等尺性収縮(フレックス)は筋肥大を高めるか? ランダム化比較試験
Schoenfeld BJ, Grgic J, Contreras B, Delcastillo K, Alto A, Haun C, De Souza EO, Vigotsky AD / Frontiers in Physiology
主要ポイント: トレーニング経験のある男性35名を募集し、27名が完遂(通常休息のTRAD群13名、セット間に無負荷等尺性収縮を行うISO群14名)。8週間・週3回、1種目3セット×8〜12回、セット間休息2分のうちISO群は最初の30秒を等尺性収縮に充てた。
- レビュー信頼度: 低2022
セット間に負荷をかけたままストレッチを挟むと筋肥大の効率が上がるか? ナラティブレビュー
Schoenfeld BJ, Wackerhage H, De Souza EO / Frontiers in Sports and Active Living
主要ポイント: 機序として、齧歯類では受動的な張力に対して mTOR シグナルが高まる研究が相当量ある。能動的な力については filamin C–BAG3–mTORC1 経路が、現時点で唯一、収縮による力を途切れなく筋タンパク質合成につなぐ機序として挙げられている。
- その他信頼度: 非常に低2004
ミオスタチン遺伝子変異による著しい筋肥大 ― ある小児の症例報告
Schuelke M, Wagner KR, Stolz LE, et al. / New England Journal of Medicine
主要ポイント: ミオスタチン遺伝子(MSTN)の変異を持つ小児の筋肥大を報告した症例報告である。
- メタ分析信頼度: 中2020
男女の筋力・筋肥大トレーニングへの反応の違い(系統的レビュー&メタ分析)
Roberts BM, et al. / Journal of Strength and Conditioning Research
主要ポイント: 筋肥大の反応に男女差は無かった(効果量0.07、P=0.31、異質性I²=0)。同じプロトコルを行えば、同じだけ大きくなる。
- 観察研究信頼度: 中2000
全身骨格筋量の分布 ― 全身MRIによる468名の計測
Janssen I, Heymsfield SB, Wang ZM, Ross R / Journal of Applied Physiology
主要ポイント: 総骨格筋量は男性33.0kg(体重比38.4%)、女性21.0kg(30.6%)(いずれもP<0.001)。
- ランダム化比較試験信頼度: 中2020
フリーウェイト vs マシントレーニングの筋量・筋力への効果(8週RCT)
Schwanbeck SR, Cornish SM, Barss T, Chilibeck PD / Journal of Strength and Conditioning Research
主要ポイント: 筋厚(上腕二頭筋・大腿四頭筋)の増加は両群で同等だった。
- ランダム化比較試験信頼度: 中2013
深い vs 浅いスクワットの筋肥大・筋力への効果 ― 12週RCT
Bloomquist K, Langberg H, Karlsen S, Madsgaard S, Boesen M, Raastad T / European Journal of Applied Physiology
主要ポイント: 男子学生17名(深い群8名・浅い群9名)が12週間の漸進的なスクワットトレーニングを実施。深い群は膝屈曲0〜120°、浅い群は0〜60°で、反復回数を揃えたRM設定で行った。
- 観察研究信頼度: 低1994
ヒトの除脂肪体重の上限 ― 力士を対象にした研究
Kondo M, Abe T, Ikegawa S, Kawakami Y, Fukunaga T / American Journal of Human Biology
主要ポイント: プロ力士37名・高度に訓練されたボディビルダー14名・非鍛錬男性26名の体組成を水中体重法で、四肢の筋横断面積を超音波で測定した。
- ランダム化比較試験信頼度: 中2013
エネルギー余剰の大きさと体組成 ― エリート選手の計画的増量 vs 自由摂取(RCT)
Garthe I, Raastad T, Refsnes PE, Sundgot-Borgen J / European Journal of Sport Science
主要ポイント: エリート選手39名を、栄養指導群(21名、19.1±2.9歳、70.9±8.9kg)と自由摂取群(18名、19.6±2.7歳、75.0±5.9kg)に無作為化し、8〜12週間の増量期間を比較した。全員が競技の練習に加えて週4回の筋力トレーニングを行った。
- ランダム化比較試験信頼度: 中2010
運動後の急性アナボリックホルモン上昇は筋肥大・筋力に必要か ― 片腕比較の15週間試験
West DWD, Burd NA, Tang JE, Moore DR, Staples AW, Holwerda AM, Baker SK, Phillips SM / Journal of Applied Physiology
主要ポイント: 高ホルモン条件でGH・IGF-1・テストステロンが有意に上昇した(P<0.001)。低ホルモン条件では上昇しなかった。
- ランダム化比較試験信頼度: 中2016
運動後の急性ホルモン上昇と筋肥大・筋力の関係 ― 鍛錬者49名の12週間試験
Morton RW, Oikawa SY, Wavell CG, Mazara N, McGlory C, Quadrilatero J, Baechler BL, Baker SK, Phillips SM / Journal of Applied Physiology
主要ポイント: 運動後の急性なホルモン上昇は、筋量・筋力の変化と有意な相関を示さず、適応の指標にならなかった。
- ランダム化比較試験信頼度: 中2014
アルコール摂取はコンカレントトレーニング後の筋原線維タンパク合成速度を低下させる
Parr EB, Camera DM, Areta JL, Burke LM, Phillips SM, Hawley JA, Coffey VG / PLOS ONE
主要ポイント: アルコールと糖質を摂った条件で37%、プロテインを併せた条件でも24%、筋線維タンパク質合成が低下した(プロテイン単独との比較、いずれもp<0.05)。
- ランダム化比較試験信頼度: 中2024
ベンチプレス種目に関与する4筋の筋肥大反応(10週間トレーニング介入RCT)
Lanza MB, Prado GC, Lacerda LT, Dinardi RR, Carvalho Junior LH, Diniz RC, Lima FV, Chagas MH, Martins-Costa HC / Journal of Bodywork and Movement Therapies
主要ポイント: 健常男性24名(トレーニング群13名・対照群11名)がベンチプレスを週3回・10週間実施(1セットあたり張力下時間36秒、3〜4セット、50〜55%1RMで12回、セット間休憩3分)。
- その他信頼度: 低2021
ベンチプレスのグリップ幅が筋力・筋活動に与える影響(初心者・訓練経験者の比較)
Saeterbakken AH, Stien N, Pedersen H, Solstad TEJ, Cumming KT, Andersen V / International Journal of Environmental Research and Public Health
主要ポイント: 訓練経験者15名・初心者13名がナロー・ミディアム・ワイドの3グリップ幅で6RM挙上重量とEMGを測定。
- その他信頼度: 低2020
5段階のベンチ角度がベンチプレス中の大胸筋・三角筋前部・上腕三頭筋の筋活動に与える影響
Rodríguez-Ridao D, Antequera-Vique JA, Martín-Fuentes I, Muyor JM / International Journal of Environmental Research and Public Health
主要ポイント: 大胸筋上部の活動は30°で最大(約30%MVIC)だったが、角度による増加は統計的に有意ではなかった(p>0.05)。0°と45°の比較でも有意差なし。
- その他信頼度: 低2017
スミス・バーベル・ダンベルのベンチプレス3種における複数セット時の筋活動と挙上量の比較
Farias DA, Willardson JM, Paz GA, Bezerra ES, Miranda H / Journal of Strength and Conditioning Research
主要ポイント: 訓練経験のある男性19名が、スミスマシン・バーベル・ダンベルの3条件で10RM×4セットのベンチプレスを行い、直後に同じく10RM×4セットの上腕三頭筋エクステンションを実施(順序は無作為、セット間・種目間の休憩2分)。
- メタ分析信頼度: 高2018
高強度トレーニングと血流制限つき低強度トレーニングの比較(メタ分析)
Lixandrao ME, et al. / Sports Medicine
主要ポイント: 筋力の増加は高強度トレーニングのほうが大きかった。 テストの特異性・閉塞圧・カフ幅・圧の処方を考慮しても変わらない。
- ランダム化比較試験信頼度: 中2017
低負荷ベンチプレスと腕立て伏せを8週間比べたRCT ― 筋厚・1RM・パワー
Kikuchi N, Nakazato K / Journal of Exercise Science and Fitness
主要ポイント: 両群とも1RMが有意に増加した(ベンチプレス群 60.0→65.0kg、プッシュアップ群 61.1→64.2kg、いずれもp<0.01)。
- ランダム化比較試験信頼度: 中2008
有酸素運動とサーキットトレーニングの順序が筋力・パワーに与える影響
Chtara M, Chaouachi A, Levin GT, Chaouachi M, Chamari K, Amri M, Laursen PB / Journal of Strength and Conditioning Research
主要ポイント: 同一セッション内で有酸素と筋トレの順序を入れ替えても、すべてのテストで有意差は出なかった。
- メタ分析信頼度: 高2012
コンカレントトレーニング(有酸素+筋トレ同日実施)が筋肥大・筋力向上を妨げるか(メタ分析)
Wilson JM, et al. / Journal of Strength and Conditioning Research
主要ポイント: 筋肥大の平均効果量は筋トレ単独1.23に対し併用0.85。筋力は1.76に対し1.44、パワーは0.91に対し0.55だった。
- レビュー信頼度: 中2005
レジスタンス運動に対するホルモン応答と適応(レビュー)
Kraemer WJ, Ratamess NA / Sports Medicine
主要ポイント: 安静時ホルモン濃度の慢性的な変化より、運動直後の急性の応答のほうが組織の成長に重要だと論じている。
- レビュー信頼度: 高2011
新しい形態のクレアチンの有効性・安全性・規制状況の分析(レビュー)
Jager R, et al. / Amino Acids
主要ポイント: クレアチンモノハイドレートは筋内クレアチン・ホスホクレアチン濃度を約15〜40%高め、無酸素運動能力とトレーニング量を増やす。
- ランダム化比較試験信頼度: 中2008
クレアチン摂取後の胃腸症状は1回あたりの用量に左右される ― RCT
Ostojic SM, Ahmetovic Z / Research in Sports Medicine
主要ポイント: 10g/日を2×5gに分割した群の下痢発生率は28.6%だったのに対し、1回10gの単回摂取群では55.6%と有意に高かった(p<0.05)
- その他信頼度: 中1996
クレアチンローディング(高用量6日)と低用量28日摂取の筋内飽和比較
Hultman E, Söderlund K, Timmons JA, Cederblad G, Greenhaff PL / Journal of Applied Physiology
主要ポイント: 20g/日×6日間の急速ローディングで筋内総クレアチン濃度が約20%増加した
- メタ分析信頼度: 高2017
高齢者においてクレアチン補給はレジスタンストレーニングによる除脂肪量・筋力の増加を高める(メタ分析)
Chilibeck PD, et al. / Open Access Journal of Sports Medicine
主要ポイント: 除脂肪量の増加はクレアチン群のほうが平均1.37 kg大きかった(95%CI 0.97〜1.76、p<0.00001)。
- ランダム化比較試験信頼度: 中2017
ドロップセットは従来のレジスタンストレーニングに比べて筋肥大・筋力増大に優れない
Angleri V, Ugrinowitsch C, Libardi CA / European Journal of Applied Physiology
主要ポイント: 筋横断面積は3条件とも有意に増加し、条件間の有意差は検出されなかった(通常7.6%・ピラミッド7.5%・ドロップセット7.8%)。
- メタ分析信頼度: 中2023
フリーウェイト vs マシンの筋力・筋肥大適応 ― システマティックレビューとメタ分析
Haugen ME, et al. / BMC Sports Science, Medicine and Rehabilitation
主要ポイント: 筋肥大は両者で有意差なし(SMD -0.055, p=0.751)
- メタ分析信頼度: 中2018
トレーニング経験者・競技アスリートにおけるHMB補給が筋力と体組成に与える影響:メタ分析
Sanchez-Martinez J, Santos-Lozano A, Garcia-Hermoso A, Sadarangani KP, Cristi-Montero C / Journal of Science and Medicine in Sport
主要ポイント: ベンチプレス筋力(効果量0.00)・レッグプレス筋力(0.09)・体重(-0.01)・除脂肪量(0.16)・脂肪量(-0.20)のいずれも些少かつ有意でなかった(すべて p>0.05)。
- レビュー信頼度: 低2015
間欠的断食が体組成と臨床的健康指標に与える影響(レビュー)
Tinsley GM, La Bounty PM / Nutrition Reviews
主要ポイント: 隔日断食(3〜12週間)は体重を約3〜7%、体脂肪を約3〜5.5kg減らした。
- ランダム化比較試験信頼度: 中2009
ロイシン摂取量と筋タンパク質合成(MPS)の用量反応関係
Moore DR, et al. / American Journal of Clinical Nutrition
主要ポイント: 筋タンパク質合成は用量に応じて増え、20gで最大に達した(10gではない)。
- メタ分析信頼度: 高2010
高齢者のレジスタンス運動と筋力(メタ分析)
Peterson MD, Rhea MR, Sen A, Gordon PM / Ageing Research Reviews
主要ポイント: 50歳以上でもレジスタンス運動により4種類すべての筋力テストで正の効果が認められた。
- メタ分析信頼度: 中2021
植物性タンパク質と動物性タンパク質の筋肥大・筋力への効果比較(メタ分析)
Lim MT, et al. / Nutrients
主要ポイント: タンパク質の由来は、絶対的な除脂肪量にも筋力にも影響しなかった。
- メタ分析信頼度: 高2018
タンパク質補給はレジスタンストレーニングによる筋量・筋力増加を高める(メタ分析)
Morton RW, et al. / British Journal of Sports Medicine
主要ポイント: タンパク質補給により1RM筋力が+2.49kg、除脂肪量が+0.30kg、筋線維横断面積が+310µm²増加した(いずれも p<0.05)。
- ランダム化比較試験信頼度: 中2015
低負荷vs高負荷レジスタンストレーニングの筋肥大への影響 ― RCT(鍛錬者対象)
Schoenfeld BJ, Peterson MD, Ogborn D, Contreras B, Sonmez GT / Journal of Strength and Conditioning Research
主要ポイント: 筋厚の増加は両群で有意で、群間差は出なかった(肘屈筋 5.3% vs 8.6%、肘伸筋 6.0% vs 5.2%、大腿四頭筋 9.3% vs 9.5%)。
- メタ分析信頼度: 中2017
低負荷vs高負荷トレーニングの筋肥大・筋力への適応 ― システマティックレビューとメタ分析
Schoenfeld BJ, Grgic J, Ogborn D, Krieger JW / Journal of Strength and Conditioning Research
主要ポイント: 筋肥大の指標には、低負荷(≤60% 1RM)と高負荷(>60% 1RM)の条件間の有意差が検出されなかった。 有意差が検出されなかったことは、両者が同等であることの証明ではない。
- レビュー信頼度: 中2015
レジスタンストレーニングによる筋タンパク合成の変化と筋肥大への寄与(レビュー)
Damas F, Phillips SM, Vechin FC, Ugrinowitsch C / Sports Medicine
主要ポイント: 未訓練の状態で測った運動直後の筋タンパク合成の上昇は、その後の筋肥大と相関しない。
- ランダム化比較試験信頼度: 中2016
セット間の長い休憩時間はレジスタンストレーニング経験者の筋力と筋肥大を高める
Schoenfeld BJ, Pope ZK, Benik FM, Hester GM, Sellers J, Nooner JL, Schnak JA, Bond KF, Carter JM, Aragon AA / Journal of Strength and Conditioning Research
主要ポイント: 1RMのスクワットとベンチプレスは、いずれも3分休憩群のほうが有意に大きく伸びた。
- レビュー信頼度: 非常に低2011
睡眠と筋回復をつなぐ内分泌・分子機構(仮説論文)
Dattilo M, Antunes HK, Medeiros A, Monico-Neto M, Souza HS, Lee KS, Tufik S, de Mello MT / Medical Hypotheses
主要ポイント: 本論文は仮説の提示であり、実験による検証結果の報告ではない(掲載誌は Medical Hypotheses)。
- メタ分析信頼度: 中2017
週あたりのセット数(トレーニング量)と筋肥大の用量反応関係(システマティックレビュー)
Schoenfeld BJ, et al. / Journal of Sports Sciences
主要ポイント: 週あたりのセット数と筋肥大に段階的な用量反応関係が認められた。
Supplements
関連するサプリ
ベタイン(トリメチルグリシン)
信頼度: 中ベタイン(トリメチルグリシン、TMG)
メチル基供与体として働くアミノ酸誘導体。17件・317名を統合したメタ分析で最大筋力の改善が報告されているが、有意だったのは下半身であり、上半身の筋力には有意な効果が見られていない。 本サイトが以前「上半身で向上、下半身は結果が分かれる」と記載していたのは誤りである。
CGT Max(クレアチン・グルタミン・タウリン配合)
信頼度: 低クレアチンモノハイドレート・L-グルタミン・タウリン
クレアチン・グルタミン・タウリンの3成分を組み合わせたトレーニングサポートサプリメント。この配合そのものを評価した試験は確認できていないため、以下は各成分単独の研究に基づく。3成分のうち根拠が最も厚いのはクレアチンで、グルタミンは運動分野での有効性がまだ定まっていない。製品によって配合比率が異なるため、各成分がどれだけ入っているかはラベルで確認したい。
クレアチンHCl
信頼度: 低クレアチン塩酸塩(クレアチンHCl)
クレアチンに塩酸を結合させた形態。新しい形態のクレアチンを比較したレビューは、「新しい形態がモノハイドレートより有効あるいは安全だという証拠はほとんど無い」「モノハイドレートの規制上の位置づけがほぼすべての市場で明確なのに対し、他の形態については不明瞭」と結論している(Jäger 2011)。本サイトは、塩酸塩とモノハイドレートを直接比較した試験を収録していない。買うならモノハイドレートを基準にすることを勧める。
EAA(必須アミノ酸)
信頼度: 低9種の必須アミノ酸(ロイシン・イソロイシン・バリン・リジン・メチオニン・フェニルアラニン・スレオニン・トリプトファン・ヒスチジン)
体内で合成できない9種の必須アミノ酸をすべて含む製品。総説は「最大限の筋タンパク質合成には必須アミノ酸全体の供給が必要」と述べており、これはBCAA単独より理にかなう(Wolfe 2017)。ただしEAA製品そのものの効果を検証した試験を、本サイトは収録していない。
エッグホワイトプロテイン
信頼度: 低卵白(アルブミン)タンパク質
卵白を乾燥・粉末化したプロテイン。乳製品を使わないため、乳アレルギー・乳糖不耐の人の選択肢になる。ただし本サイトは、卵白プロテインそのものを評価した試験を収録していない。 以下で引く Moore ら(2009)が用いたのは全卵タンパク質であり、卵白ではない。
グラスフェッドホエイプロテイン
信頼度: 低グラスフェッド(牧草飼育)牛乳由来ホエイプロテイン
牧草飼育の牛の乳から作られるホエイプロテイン。本サイトは、グラスフェッドと通常のホエイを比較した試験を収録していない。 以下はホエイ全般についての研究である。
ウェイトゲイナー
信頼度: 中ホエイプロテイン・マルトデキストリン(主要構成成分)
タンパク質(多くはホエイ)と炭水化物(マルトデキストリン・オーツなど)を高比率で配合した高カロリーサプリメント。1食あたり600〜1,200kcalを摂取できる設計で、食事だけでカロリー目標に届かない人の増量を補助する目的で作られている。増量にまつわる本サイト収録の研究は、それぞれ別の問いに答えたものである——エリート選手で増量プロトコルの大小を比べた試験では、より多く摂取した群で脂肪量の増加が大きかった。別に、トレーニング経験者でタンパク質摂取量を大きく変えた試験では、体重・脂肪量・除脂肪量のいずれにも有意な変化が無かった。両者は対象・介入・期間・測定方法が異なり、カロリーの出どころによって結果が変わるかどうかを判定できる材料ではない。 いずれも小規模な単一研究であり、総摂取カロリーとその内訳を管理することが前提になる。
ホエイプロテイン アイソレート
信頼度: 高ホエイプロテイン アイソレート(WPI)
ホエイタンパク質を精製してタンパク質含有率を高めた製品(WPI)。コンセントレート(WPC)と比べて乳糖・脂質が少ないという組成上の違いがある。ただし本サイトが収録しているホエイの試験(Tang 2009)が用いたのはWPIではなくホエイ加水分解物であり、WPIそのもので確認された結果ではない。 また、乳糖が少ないことで消化器症状が減るかどうかを検証した試験も収録していない。
BCAA(分岐鎖アミノ酸)
信頼度: 中ロイシン・イソロイシン・バリン(2:1:1または4:1:1比率が一般的)
ロイシン・イソロイシン・バリンの3種の必須アミノ酸。筋タンパク質合成については、BCAA単独の経口摂取を検証したヒト試験が存在しないと総説が指摘している。 ロイシンはmTORシグナルを活性化するが、他の必須アミノ酸が足りないと、合成の材料を確保するために既存の筋肉を分解せざるを得ない(Wolfe 2017)。遅発性筋痛の軽減については小規模なメタ分析がある。
カゼインプロテイン
信頼度: 中カゼイン(ミセラカゼイン / カルシウムカゼイネート)
牛乳タンパク質の約80%を占める、消化吸収の遅いタンパク質。就寝前の摂取が夜間のタンパク質バランスを改善することは示されているが、その効果がカゼイン特有かどうかは別の話で、ホエイと直接比べた試験では差が無かった。
クレアチン
信頼度: 高クレアチン一水和物(モノハイドレート)
研究の蓄積が多いサプリのひとつ。本サイトが収録している除脂肪量・筋力のメタ分析は、対象が高齢者(各研究の平均年齢57〜70歳)に限られる。 記憶については健常者全体でわずかな改善が報告されているが、効果が有意だったのは高齢者(66〜76歳)で、若年者(11〜31歳)では差が無かった。
ソイプロテイン(大豆プロテイン)
信頼度: 中大豆タンパク質(ソイプロテインアイソレート / コンセントレート)
大豆由来の植物性タンパク源。運動後の筋タンパク質合成はホエイのほうが31%高いことが試験で示されている一方、長期の除脂肪量と筋力には由来による差が出なかったというメタ分析がある。ただし同じ解析で、除脂肪量の割合では動物性が有利で、50歳未満では絶対的な除脂肪量でも動物性が有利だった。
ホエイプロテイン
信頼度: 高ホエイ(乳清)タンパク質
食事で不足しがちなタンパク質を補う手段。メタ分析で確かめられているのは「タンパク質補給」の効果であり、ホエイという種類の優位ではない。 総タンパク質摂取量については、除脂肪量の増加が頭打ちになるブレークポイントが1.62 g/kg/日(95%CI 1.03〜2.20)と推定されている。ただし著者らはこの分節回帰が統計的に有意でないこと(p=0.079)を明記しており、確立した閾値ではない。
Articles
関連する読みもの
- 研究 vs 勘
クレアチンモノハイドレートとクレアルカリンについて、収録した出典が言える範囲
「クレアルカリンはpH調整でモノハイドレートより吸収率が高く、少量で同等の効果が得られる」という主張は根強い。価格差を示せる出典も、形態間の優劣を比べた研究も、本記事は収録していない。
吉崎 槙吾
- 研究 vs 勘
「ケトジェニックで増量(バルク)はできない」は本当か? 糖質なしで筋肉はつくか
「ケトジェニックでの増量は非効率」「インスリンがないと筋肉がつかない」という主張と、「ケトジェニックで増量している」という実践者の声が混在する。何が正しくて何が誤解なのか、研究データを使って整理する。
吉崎 槙吾
- 解説
FFMIの計算手順 ─ 収録した出典が言える範囲
FFMI は、身長に対する除脂肪体重の大きさを表す指数である。 収録している Kouri ら(1995)の定義は「除脂肪体重(kg)×(身長m)^-2」であり、除脂肪体重には筋肉以外の組織も含まれる。FFMI が筋肉量の指標として妥当かを検証した研究を、本記事は収録していない。 さらに身長補正した「補正FFMI」も使われる。 収録している Kouri ら(1995)が報告しているのは、ステロイド非使用者74名という標本で正規化FFMIが25.0という明確な上限まで分布していたという観察であり、著者ら自身が所見を予備的なものとしている。個人の残りの伸びしろを推定した研究ではない。 測定方法ごとの誤差の大きさについても、数値で示せる出典を収録していない。
吉崎 槙吾
- 解説
「フィジカルの化け物」はなぜ強いのか:体格・遺伝・才能を研究で分解する
研究から言えるのは集団レベルの傾向だけで、特定の誰かの強さを説明するものではない。そのうえで大きく2つに分けられる。①体格:体重・BMI、除脂肪量(脂肪を除いた筋肉・骨・水分の合計)、絶対的な筋力は互いに相関する。ただし「脂肪ではなく筋肉が効いている」という読み方は、除脂肪量を介した媒介も脂肪の独立した寄与も解析していない横断研究からは出せない。 ②遺伝的素因:ACTN3のR型アレルはパワー系のエリート選手にやや多い(オッズ比1.21)。ただしこれは集団レベルの関連であり、素因と環境がどの割合で効くのかを比べた研究は本記事に収録していない。
吉村 浩嗣
- 解説
筋トレを2週間続けたときに何が起きるか、収録した出典が言える範囲
筋トレ開始後2週間では、筋肉量の目に見えた変化はほぼない。収録している Moritani & deVries(1979)は、若年の男性7名・女性8名に8週間の等張性トレーニングを行わせ、初期の筋力増加の大部分は神経要因によるもので、その後は神経要因と筋肥大の双方が寄与し、最初の3〜5週を過ぎると筋肥大が優勢になると報告している。 2週間時点で体内に何が起きているかを直接測った研究を、本記事は収録していない。
吉崎 槙吾
- 解説
【増量期】Olympiaボディビルダーはなぜ朝に有酸素をするのか:バルク期の朝カーディオの真の目的
多くのOlympia選手はオフシーズン(増量期)にも週2〜4回の低強度有酸素を行う。目的は「脂肪燃焼」ではなく、①インスリン感受性の維持(過剰カロリー下での栄養効率化)、②体脂肪増加ペースの抑制(リーンバルクの維持)、③心肺機能・代謝の下地作り(コンテストプレップへの移行をスムーズにする)の3点が主。正しく管理すれば朝の短時間カーディオは筋肥大を妨げない。
吉崎 槙吾
- 研究 vs 勘
「植物性プロテインでは筋肉が育たない」は本当か? ヴィーガン × 筋肥大の研究
「動物性プロテインでないと筋肉は育たない」という声は根強い。植物性プロテインのアミノ酸スコアや吸収速度が動物性より劣るのは事実だが、それが筋肥大に致命的な差を生むのか。メタ分析とRCTのデータを確認する。
吉崎 槙吾
- 研究 vs 勘
セット間にポージングすると筋肉に効くのか? 「フレックス休憩」通説 vs 研究
セットの合間にダンベルを置き、力こぶや大腿四頭筋にグッと力を入れてポーズを取る——ジムでよく見かける光景であり、SNSでも「休憩中にフレックスするとパンプが持続して筋肥大が加速する」という主張がよく語られる。実際にセット間の休憩中に何をするかで、筋肥大の結果は変わるのだろうか。無負荷での等尺性収縮(フレックス)を検証したRCTと、質の異なるアプローチである「セット間ストレッチ」の知見を突き合わせて確認する。
吉村 浩嗣
- 研究 vs 勘
「加圧トレーニングは軽い重量でも筋力が伸びる」は本当か? 通説 vs 研究
加圧トレーニング(BFR: Blood Flow Restriction)は、カフやバンドで手足の血流を制限しながら低重量(1RM の20〜30%)で行うトレーニング法。「高重量なしで筋肥大・筋力向上ができる」と話題だが、過大評価の声もある。主な主張を研究と比較する。
吉崎 槙吾
- 解説
エキセントリック(ネガティブ)トレーニングで筋力を伸ばす:科学が示す効果と正しい取り入れ方
エキセントリック(筋が伸びながら力を発揮する局面)は、コンセントリック(縮める局面)より筋損傷・筋力向上・筋肥大への効果が大きい傾向がある。上限重量もコンセントリックより20〜40%高い重量を扱えるため、最大筋力向上の局面でも有力な手段になる。
吉崎 槙吾
- 研究 vs 勘
「大筋群を先にやれ」は正しいのか? 種目順と筋力向上の関係を検証
「コンパウンド種目を先に、アイソレーションは後で」「大筋群から小筋群の順番が鉄則」とよく言われる。一方で「好きな種目から始めた方がモチベーションが続く」という主張も根強い。種目順が筋力・筋肥大に本当に影響するのかを研究で確認する。
吉崎 槙吾
- 解説
漸進性過負荷について、収録した出典が言える範囲
収録している Kraemer & Ratamess(2004)は、レジスタンストレーニングの漸進についてのレビューである。個々のワークアウトは、種目の選択、種目の順序、セット間・種目間の休息、各種目の反復回数とセット数、各種目の強度を、目標に沿って設計するものであり、漸進のためにはこれらの変数を時間とともに変えて処方を改めていく必要があるとしている。
吉崎 槙吾
- 研究 vs 勘
「バンドトレーニングで本当に強くなれるの?」通説 vs 研究
チューブ・バンドを使ったトレーニングは「どこでもできる」「関節に優しい」と人気だが、「バーベルと比べて効果が薄い」「本格的な筋力向上には向かない」という意見もある。筋力・筋肥大・競技パフォーマンスへの効果を研究で確認する。
吉崎 槙吾
- 研究 vs 勘
「スーパーセットは時短だが筋力向上に向かない」は本当か? 通説 vs 研究
2種目を休憩なしで続けて行う「スーパーセット」はトレーニング時間を短縮できる人気のテクニック。「疲労が蓄積して重量が下がるから筋力向上には向かない」という批判がある一方、「拮抗筋スーパーセットなら効率的に筋力も伸びる」という見方もある。実態を研究で確認する。
吉崎 槙吾
- 研究 vs 勘
バーベル・ダンベル・マシン、筋肥大に最も効果的なのはどれか?
「フリーウェイト(バーベル・ダンベル)はマシンより優れる」「スタビライザーが働くからバーベルが最強」——フリーウェイト信仰はジムカルチャーに深く根付いている。しかし実際のところ、バーベル・ダンベル・マシンで筋肥大の差はあるのか。近年のメタ分析とRCTがその答えを示し始めている。
吉崎 槙吾
- 解説
ビギナーズゲインについて、収録した出典が言える範囲
吉崎 槙吾
- 研究 vs 勘
筋肥大に炭水化物は本当に必要か? グリコーゲンとインスリンの科学
「炭水化物はインスリンを上げて筋肥大を促進する」「グリコーゲンが枯渇すると筋分解が起きる」——炭水化物と筋肥大の関係は複雑に語られることが多い。一方で「ケトジェニックダイエット(低炭水化物)でも筋肥大できる」という主張もある。炭水化物は筋肥大に本当に不可欠なのか。
吉崎 槙吾
- 研究 vs 勘
コンパウンド種目だけで十分か? 複合種目とアイソレーションの筋肥大効果を比較する
「ビッグ3(スクワット・ベンチ・デッドリフト)だけやっていれば体は作れる」「アイソレーション種目は不要な補助的なもの」——コンパウンド至上主義は根強い。この記事では、収録している出典が実際に測ったことだけを並べる。
吉崎 槙吾
- 研究 vs 勘
デロード(減負荷週)は筋肥大に本当に必要か? 意図的な休息の科学
「定期的にデロード(トレーニング量や強度を意図的に落とす週)を入れないとオーバートレーニングになる」「デロードを入れることでその後の筋肥大が加速する」——これはトレーニング科学において合理的に聞こえる主張だ。しかし実際のところ、デロードの必要性と最適なタイミングについて科学的な合意はどうなっているのか。
吉崎 槙吾
- 研究 vs 勘
エキセントリック重視のトレーニングは筋肥大に有効か? 「ネガティブ動作」の科学
「ネガティブ動作(エキセントリック収縮)の方がコンセントリックより筋肥大の刺激が大きい」——この主張はボディビル界で長年語られてきた。エキセントリック収縮のあとの筋肉痛は「それだけ効いている証拠」と解釈されることも多い。しかし実際に、エキセントリック重視のトレーニングはコンセントリックと比べて筋肥大を多くもたらすのか。
吉崎 槙吾
- 研究 vs 勘
種目の順番は筋肥大に影響するか? トレーニング順序の科学
「コンパウンド種目を先にやり、アイソレーションで仕上げる」「疲れてからのコンパウンド種目は怪我の原因」——種目の順番については様々なルールが語られる。果たして、どの順番でトレーニングを行うかは実際の筋肥大に影響するのか。研究データから答えを探る。
吉崎 槙吾
- 研究 vs 勘
全身法・上下分割・PPL、筋肥大に最も効果的なトレーニング分割法はどれか?
「週3回の全身法が最強」「PPL(プッシュ・プル・レッグ)がバランスよく筋肥大できる」「部位別分割で各部位に集中すべきだ」——トレーニング分割法については様々な主張がある。どの分割法が筋肥大に最も有効なのか、トレーニング頻度と週ボリュームの観点から研究データで検証する。
吉崎 槙吾
- 研究 vs 勘
「効かせる意識」で筋肥大は変わるか? マインドマッスルコネクションの科学
「効かせることを意識しろ」「ただ動かすだけでなく、筋肉に意識を向けろ」——トレーニング指導の定番フレーズだ。確かに主観的な効果感は上がる。しかし「意識すること」は実際に筋肥大を促進するのか、それとも単なるプラセボなのか。本記事が収録しているのは1回のセッションでの筋電図を測った試験であり、筋断面積の変化を測った研究は収録していない。
吉崎 槙吾
- 研究 vs 勘
筋肉の回復には最低48時間必要? 超回復と最適トレーニング頻度の科学
「同じ筋肉を鍛えるには最低48〜72時間の休息が必要」「超回復のピークに合わせてトレーニングするべき」——これはジムの常識として長年語られてきた。しかし実際の筋タンパク質合成のタイムラインと「超回復理論」の科学的根拠はどのくらい確かなものか。
吉崎 槙吾
- 解説
非使用者の標本で観察されたFFMIの分布 ─ 収録した出典が言える範囲
吉崎 槙吾
- 研究 vs 勘
「重量を増やし続けなければ筋肥大しない」は本当か? プログレッシブオーバーロードの実態
「重量を増やし続けることが筋肥大の大前提」——多くのトレーニング文化でこれは絶対的なルールとして語られる。この記事では、収録している3件が実際に述べていることだけを並べる。
吉崎 槙吾
- 研究 vs 勘
運動後30分のプロテインが必須?「アナボリックウィンドウ」神話を科学で検証する
「トレーニング後30分以内にプロテインを摂らないと筋肥大の機会を逃す」——このアナボリックウィンドウ(同化の窓)という概念はフィットネス業界の定説だった。しかし近年の研究はこの窓の重要性を大幅に修正した。タンパク質のタイミングは本当に重要なのか、それとも総摂取量が勝るのか。
吉崎 槙吾
- 研究 vs 勘
強くなるトレーニングと大きくなるトレーニングは違うのか? 筋力と筋肥大の関係
「筋力は神経適応、筋肥大は筋肉の大きさの変化」——これはスポーツ科学の基本的な説明だ。この記事では、収録している3件が筋力と筋肥大について示している範囲と、判定できない範囲を整理する。
吉崎 槙吾
- 研究 vs 勘
「筋が長い状態でのトレーニングは筋肥大に優れる」は本当か? 可動域と筋肥大の科学
「筋肉を十分に伸ばした状態で力を発揮する種目(ストレッチ種目)は筋肥大に最も有効」——この主張が2020年代のトレーニング界を席巻している。インクラインダンベルカール、プリチャーカール、ストレートアームプルダウンなど「ロングレングス」で筋肉を使う種目が推奨されるようになった。これは本当にエビデンスで支持されるのか。
吉崎 槙吾
- 研究 vs 勘
スロートレーニングは速い動作より筋肥大に有効か? テンポと筋肥大の科学
「ゆっくり動かして筋肉に効かせろ」「テンポ4-0-2でやると筋肥大が違う」——動作速度(テンポ)に関するアドバイスはジムで頻繁に聞かれる。スロートレーニングは確かに「効いている感覚」を高めるが、実際に速い動作と比べて筋肥大が多くなるのか。タイムアンダーテンション(TUT)を増やすことの意味を研究データで検証する。
吉崎 槙吾
- 研究 vs 勘
「テストステロンが高いほど筋肉は増える」は本当か? ホルモンと筋肥大の関係
「男性ホルモン(テストステロン)が多いほど筋肥大しやすい」——この通説はボディビル文化で長年信じられてきた。トレーニング直後の急性テストステロン上昇が筋肥大を促進すると考えられてきたが、2010年代以降のRCTがこの前提を覆した。テストステロンと筋肥大の関係は思われているよりずっと複雑だ。
吉崎 槙吾
- 研究 vs 勘
「タイムアンダーテンション(TUT)が長いほど筋肥大する」は本当か?
「セットの収縮時間(タイムアンダーテンション)が長ければ長いほど筋肥大の刺激が大きい」——この主張はボディビル・フィジーク界で広く信じられている。40〜70秒のTUTが筋肥大に最適という「黄金時間帯」も頻繁に語られる。しかしTUTは本当に筋肥大の主な決定要因なのか。
吉崎 槙吾
- 研究 vs 勘
週あたり・種目あたりのセット数について、収録した出典が言える範囲
「重い重量を持つことが筋肥大の鍵」「いや、セット数を増やして総ボリュームを稼ぐことが重要」——トレーニングコミュニティで長年議論されてきたテーマだ。本記事が収録している3件は、いずれも週あたり・種目あたりのセット数、または限界反復の有無を扱ったものである。強度(%1RM)を扱った研究は収録していないため、強度とボリュームのどちらが主な決定因子かを比べることはできない。 セット数について収録した出典が何を報告しているかを整理する。
吉崎 槙吾
- 研究 vs 勘
ウォームアップをサボると筋肥大もパフォーマンスも落ちるのか? 準備運動の科学
「ウォームアップをしっかりやらないと怪我をする」「ウォームアップで体を温めると力が出る」——トレーニング前の準備運動は常識とされている。しかしどのようなウォームアップが筋肥大やトレーニングパフォーマンスに有効で、何が逆効果になるのか。研究データから最適なウォームアップの形を探る。
吉崎 槙吾
- 研究 vs 勘
筋トレにBIG3は必須か? 「フリーウェイトでないと大きくならない」通説 vs 研究
スクワット・ベンチプレス・デッドリフトの「BIG3」はよく“筋トレの王道”と呼ばれ、「フリーウェイトでなければ大きくならない」「マシンは邪道」といった声も根強い。一方で、膝や腰への不安からマシン中心にしたい人もいる。BIG3やフリーウェイトは本当に“必須”なのか、研究が示すことを論点ごとに見ていく。
吉村 浩嗣
- 研究 vs 勘
「太ってからじゃないと筋肉はつかない」は本当か? 通説 vs 研究
「筋肉をつけるにはまず太らないといけない」「脂肪と一緒じゃないと筋肉は増えない」——増量(バルク)にまつわるこの通説は根強い。だが“太ること”は筋肥大の条件なのか、それとも脂肪を最小限に抑えて筋肉を増やすことは可能なのか。リコンプ(体組成の作り替え)と増量ペースの研究から検証する。既存記事『増量期はたくさん食べるのが正解か(ダーティバルク)』が“増量期の食べ方”を扱うのに対し、本記事は“そもそも太る必要があるのか”を問う。
吉村 浩嗣
- 研究 vs 勘
「脚トレをやらないと全身デカくならない」は本当か? 通説 vs 研究
「脚トレを飛ばすと上半身も大きくならない」「スクワットやデッドで出る成長ホルモンやテストステロンが全身を育てる」「脚は身体の土台だからフレームが作られない」——“脚トレ信仰”はジムで根強い。だが、脚を鍛えることが本当に上半身の成長のカギなのか。ホルモンと筋量の研究から、この信仰のどこが正しくてどこが誤りかを切り分ける。
吉村 浩嗣
- 研究 vs 勘
「40代・50代は筋肉がつかない」は本当か? 加齢 vs 筋肥大の研究
「もう若くないから筋肉はつかない」——40代・50代のトレーニーからよく聞くこの言葉は、本当に正しいのか。テストステロンや成長ホルモンの低下は確かにある。しかし筋肥大の能力は、その低下が示すほど失われてはいない。
吉崎 槙吾
- 研究 vs 勘
アルコールと筋タンパク質合成について、収録した出典が言える範囲
「週末の一杯くらいは問題ない」「飲んでも筋肉は落ちない」——アルコールとトレーニングの関係について、収録した研究は何を示し、何を示していないのか。
吉崎 槙吾
- 研究 vs 勘
「自重トレだけでは大きくなれない」は本当か? ウェイト必須説 vs 研究
「ジムに通わないと筋肉はつかない」「バーベルなしでは限界がある」——自重トレーニングは軽視されがちだ。この記事では、収録している1件が実際に測ったことだけを並べる。それは、負荷をベンチプレス40%1RM相当に揃えたプッシュアップとベンチプレスを、男性18名で8週間比べた試験である。
吉崎 槙吾
- 研究 vs 勘
有酸素と筋トレの順序について、収録した出典が言える範囲
「筋トレで糖を使い切ってから有酸素をやると脂肪が燃えやすい」——ジムで何度も耳にするこの理屈は魅力的だ。一方で「有酸素を先にやらないと筋肉が落ちる」という逆の通説も根強い。どちらが正しいのか、コンカレントトレーニングの研究と順序の影響を検証する。
吉崎 槙吾
- 研究 vs 勘
「ストレスで筋肉が溶ける」は本当か? コルチゾール通説 vs 研究
「コルチゾールが出ると筋肉が分解される」——この知識は広まっているが、「では筋トレ中のコルチゾール上昇も問題か?」「仕事のストレスで筋肉は溶けるのか?」という疑問になると答えがぼやける。コルチゾールの急性上昇と慢性高値では、筋肥大への影響がまったく異なる。
吉崎 槙吾
- 研究 vs 勘
「ドロップセットは限界突破で筋肥大を加速する」は本当か? 通説 vs 研究
限界まで上げたら重量を下げてさらに追い込む——ドロップセットは限界を越えて追い込む技法として人気だ。しかしボリュームを等量に揃えたとき、ドロップセットは本当に通常セットを上回るのか。
吉崎 槙吾
- 研究 vs 勘
「HMBはクレアチンを超える筋肥大サプリ」は本当か? HMB 通説 vs 研究
HMB(β-ヒドロキシ-β-メチル酪酸)はロイシンの代謝産物として、筋タンパク合成の促進と筋分解の抑制が期待されている。しかし「経験者への確実な効果」という宣伝文句は、研究ではどのように支持されているか。
吉崎 槙吾
- 研究 vs 勘
筋トレ開始後のタイムラインについて、収録した出典が言える範囲
筋トレを始めて2〜3週間で「急に力が出るようになった」「体が変わった気がする」という体験は多い。早期の変化について、収録した研究は何を示し、何を示していないのか。
吉崎 槙吾
- 研究 vs 勘
「セット間の休憩は短いほど筋肥大に効く」は本当か? インターバル通説 vs 研究
「休憩は短くして常に追い込んだ方が成長ホルモンが出る」「長く休むのはサボっている証拠」——こんな声はジムで今も飛び交う。しかしセット間休憩の最適時間をめぐる研究は、その直感を覆す結果を示している。
吉崎 槙吾
- 研究 vs 勘
「多少の睡眠不足はサプリで補える」は本当か? 睡眠 vs 筋肥大への影響
仕事が忙しくて5〜6時間しか眠れない日が続く——そんなとき「プロテインをしっかり飲めば大丈夫」と自分に言い聞かせたことはないか。睡眠不足が筋肥大に与える影響は、多くのトレーニーが想定する以上に深刻だ。
吉崎 槙吾
- 研究 vs 勘
拮抗筋を交互に行う組み方は何を変えるのか——収録している試験が測ったこと
時間がない日のスーパーセット、拮抗筋ペアで2倍の効率——このやり方はジムカルチャーに根付いている。この記事では、収録している試験が実際に測ったことだけを並べる。
吉崎 槙吾
- 研究 vs 勘
女性のレジスタンストレーニングについて、収録した出典が言える範囲
「重いものを持つと女性らしい体型が崩れる」「ゴリゴリになってしまう」——この恐怖はいまも多くの女性をウェイトルームから遠ざけている。同じトレーニングに対する男女の反応について、収録した研究は何を示し、何を示していないのか。 収録している唯一の出典は、同一プロトコルに対する筋肥大・上半身筋力・下半身筋力の男女差を比べたメタ分析であり、外見も、「男性化」という概念も、テストステロン濃度も、筋量の絶対値も扱っていない。
吉崎 槙吾
- 研究 vs 勘
「各部位は週1回・徹底的に」は本当に最適か? ブロスプリット通説 vs 研究
「胸は月曜、背中は火曜……各部位を週1回・高ボリュームで徹底的に追い込む」——いわゆるブロスプリットはジムカルチャーの定番だ。同じ週ボリュームで頻度を変えたとき何が変わるのかについて、収録した研究は何を示し、何を示していないのか。
吉崎 槙吾
- 研究 vs 勘
「増量はとにかくたくさん食べるのが正解」は本当か? 通説 vs 研究
「増量期はカロリーを気にせず食べまくるほど筋肥大できる」という考え方は、ジムで根強く語り継がれている。収録している Garthe ら(2013)が示すのは、摂取量を増やした群で脂肪量の増加が大きかった一方、除脂肪量の増加には群間差が無かったことまでで、脂肪と筋肉の増加量を直接比べたものではない。
吉崎 槙吾
- 研究 vs 勘
「EAAはBCAAより優れている」は本当か? 現場の人気 vs 研究
ここ数年でEAA(必須アミノ酸)サプリが急速に普及し、「BCAAは時代遅れ、EAAの方が優れている」という声がジムやSNSで広まっている。この主張は理論的に筋が通るように聞こえるが、研究はどこまで支持しているのだろうか。
吉崎 槙吾
- 研究 vs 勘
「チーティングで高重量を扱えば筋肥大が増す」は本当か? 通説 vs 研究
反動を使って高重量を扱う「チーティング」は、筋肥大の切り札として語られることがある。しかし可動域を犠牲にした反動フォームで本当に筋肉は付きやすくなるのか。フル可動域(フルROM)との比較研究や怪我リスクの観点から通説を検証する。
吉崎 槙吾
- 研究 vs 勘
「タンパク質は体重×2g摂るべき」は本当か? 通説 vs 研究
「筋肥大にはタンパク質を体重1kgあたり2g摂れ」はジムで最もよく聞く栄養アドバイスの一つだ。しかし科学はその数字を支持しているのか、それとも過剰なのか。メタ分析のデータをもとに、この「鉄則」を3つの角度から検証する。
吉崎 槙吾
- 研究 vs 勘
「パンプ感は筋肥大のサインだ」は本当か? 通説 vs 研究
「今日はパンプがよく出た=いいトレーニングだった」という感覚は多くのトレーニーに共有されている。アーノルド・シュワルツェネッガーが「パンプはオーガズムに似た感覚だ」と言って以来、パンプは筋肥大の象徴として扱われてきた。しかし研究は、パンプと筋肥大の関係をどう見ているか。
吉崎 槙吾
- 研究 vs 勘
「トレーニング頻度は多いほど伸びる」は本当か? 通説 vs 研究
「同じ部位を週3回以上叩けば筋肥大が加速する」——SNSやYouTubeで繰り返されるアドバイスだ。直感的には理解できるが、頻度を増やすだけで本当に成果は上がるのか。総ボリュームや回復との関係を整理すると、話はそれほど単純ではない。
吉崎 槙吾
- 研究 vs 勘
「限界まで追い込まないと筋肉は育たない」は本当か? 通説 vs 研究
「最後の一回が限界を超えた瞬間に筋肉は成長する」——ジムでよく聞くこの言葉は、多くのトレーニーを毎回フェイラーに追い込む習慣へと駆り立てる。本記事が収録している3件のうち、限界反復まで行う訓練と行わない訓練を比べているのは Grgic ら(2022)のメタ分析と Sampson & Groeller(2015)の比較介入で、Schoenfeld & Grgic(2019)は「限界反復までの訓練が筋成長を最大化するために必要だ」という主張の背後にある研究を検討した論文である。 いずれも余力レップ数(RIR)を指標にした比較でも、傷害やオーバートレーニングを評価したものでもない。 収録した出典が筋力と筋肥大について何を報告しているかを整理する。
吉崎 槙吾
- 研究 vs 勘
「プロテインは摂るほど筋肉がつく」は本当か? 通説 vs 研究
「増量期はとにかく大量にタンパク質。多いほど筋肉が増える」。ジムでよく聞くこの考えを、用量反応・運動との関係・年齢差の3点で研究と照合します。
吉村 浩嗣
- 研究 vs 勘
「高重量でないと筋肉は付かない」は本当か? レップ数と筋肥大の関係
「8〜12レップの中重量が筋肥大に最適」「軽い重量でいくらやっても無駄」——これはジムの常識として繰り返されてきた通説だ。レップ数と筋肥大について、収録した研究は何を示し、何を示していないのか。
吉崎 槙吾
- 解説
クレアチンの始め方について、収録した出典が言える範囲
収録している Kreider ら(2017)のポジションスタンドが述べているのは、クレアチン補給が筋内クレアチン濃度を高めること、短期・長期の補給(1日30gまで5年間)が健常者および乳児から高齢者までの複数の患者集団で安全かつ忍容性が高いこと、そして生涯にわたり日常的に少量(1日3g程度)を摂ることで健康上の利益が得られうること、である。 具体的な用量やローディングの手順について、本記事は出典を示せない。
吉村 浩嗣