コンカレントトレーニング(有酸素+筋トレ同日実施)が筋肥大・筋力向上を妨げるか(メタ分析)
Wilson JM, et al.
複数の良質な研究に基づく、信頼性の高いエビデンス
サマリー
持久系トレーニングのどの要素がレジスタンストレーニングの成果を損なうかを検証した、21研究・422効果量のメタ分析。筋肥大の平均効果量は筋トレ単独1.23・持久系単独0.27・併用0.85、筋力は同1.76・0.78・1.44、パワーは0.91・0.11・0.55だった(パワーは3群すべての間に有意差あり)。調整変数の解析では、レジスタンストレーニングとランニングを併用した場合に筋肥大・筋力の有意な低下が見られたが、自転車では見られなかった。持久系トレーニングの頻度(相関 -0.26〜-0.35)と時間(-0.29〜-0.75)はいずれも筋肥大・筋力・パワーと負の相関を示した。著者らは、干渉効果は持久系トレーニングの様式・頻度・時間の関数であると結論づけている。
検証の内訳
- 書誌照合
- Crossref と照合済み
- 内容照合
- 本文の記述を原著の抄録と突き合わせています確認した範囲: 測定したアウトカム・研究デザイン抄録は統合参加者数を報告していない(21研究・422効果量)。上肢/下肢の別と、セッション内の順序については扱っていない。
- 訂正履歴
1件を表示
- sampleSize 1090 に根拠が無いため削除。「干渉は特に下肢で大きい」「筋トレ→有酸素の順序で最小化できる」も抄録に無い。抄録の調整変数はランニング vs 自転車・頻度・時間である。変更履歴
- 編集の確認
書誌の照合は Crossref・PubMed への機械照会で行っています。結果は上記の照合日時点のもので、それ以降に出た撤回・訂正は反映されていません。最終照合から365日を超えたロックを使う新しいビルドは失敗します。 内容の照合はAIが原著の抄録と突き合わせたもので、専門的な妥当性の判断ではありません。 検証していない範囲も隠さず表示しています。 検証の方法について
この研究で分かること
- 1
筋肥大の平均効果量は筋トレ単独1.23に対し併用0.85。筋力は1.76に対し1.44、パワーは0.91に対し0.55だった。
- 2
ランニングとの併用では筋肥大・筋力の有意な低下が見られたが、自転車との併用では見られなかった。
- 3
持久系トレーニングの頻度と時間は、いずれも筋肥大・筋力・パワーと負の相関を示した(時間の相関は最大 -0.75)。
- 4
著者らの結論は「干渉効果は持久系トレーニングの様式・頻度・時間の関数である」。避けるべきは有酸素そのものではなく、その量と種類である。
- 5
抄録は上肢と下肢の別を扱っておらず、セッション内の順序についても述べていない。
関連するサプリ
PR以下のリンクはアフィリエイトリンク(PR)を含みます。
関連する研究
この研究を扱った記事
- 解説
Olympia選手の朝カーディオについて、収録した出典が言える範囲
収録している出典から言えるのは次の3点である。 (1) Wilson ら(2012)のメタ分析(21件・422効果量)は、コンカレントトレーニングの干渉が有酸素運動の様式・頻度・時間の関数だと報告している。走行と組み合わせた場合には筋肥大・筋力とも有意な低下が生じたが、自転車では生じなかった。 (2) Vieira ら(2016)のメタ分析(27件・273名)は、空腹時の有酸素運動が摂食時より運動中の脂質酸化を高めると報告している。 (3) Schoenfeld ら(2014)のRCT(若年女性20名・4週間)と Hackett ら(2017)のメタ分析(5件・96名)は、カロリーを揃えた条件で空腹時と摂食時の体組成変化に有意な群間差が無かったと報告している。 「朝カーディオが必要か」に直接答えた研究を、本記事は収録していない。
吉崎 槙吾
- 解説
【増量期】Olympiaボディビルダーはなぜ朝に有酸素をするのか:バルク期の朝カーディオの真の目的
多くのOlympia選手はオフシーズン(増量期)にも週2〜4回の低強度有酸素を行う。目的は「脂肪燃焼」ではなく、①インスリン感受性の維持(過剰カロリー下での栄養効率化)、②体脂肪増加ペースの抑制(リーンバルクの維持)、③心肺機能・代謝の下地作り(コンテストプレップへの移行をスムーズにする)の3点が主。正しく管理すれば朝の短時間カーディオは筋肥大を妨げない。
吉崎 槙吾
- 解説
減量期の朝カーディオについて、収録した出典が言える範囲
朝に有酸素を行うことの効果を検証した研究を、本記事は収録していない。 収録している出典が示すのは次の2点だけである。Wilson ら(2012)のメタ分析は、持久性トレーニングによる干渉が種目(走行では低下するが自転車では低下しない)・頻度・時間の関数であるとしている。 Vieira ら(2016)のメタ分析は、空腹時の有酸素運動が摂食時より運動中の脂肪酸化を高めるとしている。
吉崎 槙吾
最終確認:

