クレアチン
研究の蓄積が多いサプリのひとつ。本サイトが収録している除脂肪量・筋力のメタ分析は、対象が高齢者(各研究の平均年齢57〜70歳)に限られる。 記憶については健常者全体でわずかな改善が報告されているが、効果が有意だったのは高齢者(66〜76歳)で、若年者(11〜31歳)では差が無かった。
研究の蓄積があるベーシックな成分

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(PR)研究で報告されている効果
高齢者では、レジスタンストレーニングにクレアチンを加えると除脂肪量と筋力の増加が大きかった。 22件のRCT(計721名、平均年齢57〜70歳)を統合したメタ分析で、除脂肪量は平均差 +1.37kg(95%CI 0.97〜1.76、p<0.00001)、チェストプレス筋力は標準化平均差0.35(p=0.0002)、レッグプレス筋力は同0.24(p=0.01)だった(Chilibeck 2017)。若年者を対象にした同種のメタ分析を、本サイトはまだ収録していない。
記憶への効果は小さく、年齢によって分かれる。 健常者を対象とした8件のRCTのメタ分析で、記憶の指標は標準化平均差0.29(95%CI 0.04〜0.53、p=0.02)改善した。ただし有意だったのは高齢者(66〜76歳、SMD 0.88)で、若年者(11〜31歳)では0.03と差が無かった。用量(約2.2〜20g/日)・期間(5日〜24週)・性別・地域は結果に影響していない(Prokopidis 2023)。試験間のばらつきは大きい(I²=66%)。
筋内クレアチン濃度が上がることは一貫して示されており、これが高強度運動の成績改善の説明とされる。 国際スポーツ栄養学会のポジションスタンドはそう整理している(Kreider 2017)。ただしこれは総説の記述であり、本サイトは高強度運動の成績を直接測ったメタ分析を収録していない。
推奨摂取量・タイミング
- 収録した試験が用いた量は、記憶のメタ分析で約2.2〜20g/日(5日〜24週)(Prokopidis 2023)である。
- 除脂肪量・筋力のメタ分析(Chilibeck 2017)の用量は抄録に記載が無く、本サイトは確認していない。
- 「1日3〜5g」「5g×4回を5〜7日のローディング」といった一般的な目安について、本サイトは出典を示せない。 ポジションスタンド(Kreider 2017)は生涯にわたる習慣的な低用量摂取(1日3g程度)に健康上の利点がありうると述べているが、これは総説の記述であり、ローディングの手順を検証した試験ではない。
注意点
- •安全性についてポジションスタンドは「1日30gまで5年間の摂取が健康な人および多様な患者集団で安全かつ忍容性が高い」と述べている(Kreider 2017)。
- •ただしこれは国際スポーツ栄養学会のポジションスタンドであり、著者の所属にサプリメント業界の企業(High Performance Nutrition, Vitargo Global Sciences, Supplement Safety Solutions)と法律事務所が含まれる。 収録した2件のメタ分析(Chilibeck 2017 / Prokopidis 2023)は、いずれも安全性を主要な評価項目にしていない。
- •腎疾患がある場合は医師に相談すること。
- •摂取初期に体重がやや増えることがある(水分保持)。
- •本情報は教育・参考目的であり、疾患の診断・治療を意図しない。
根拠となる研究
出典
- Chilibeck PD, et al. (2017) Open Access J Sports Med — 高齢者のレジスタンストレーニングにおけるクレアチン補給(22件のRCTのメタ分析、8:213-226)
- Kreider RB, et al. (2017) J Int Soc Sports Nutr — 運動・スポーツ・医療におけるクレアチン補給の役割と安全性(国際スポーツ栄養学会のポジションスタンド、14:18)
- Prokopidis K, et al. (2023) Nutr Rev — 健常者の記憶に対するクレアチン補給の効果(RCTの系統的レビューとメタ分析、81(4):416-427)
似た働きのサプリ
ベタイン(トリメチルグリシン)
信頼度: 中ベタイン(トリメチルグリシン、TMG)
メチル基供与体として働くアミノ酸誘導体。17件・317名を統合したメタ分析で最大筋力の改善が報告されているが、有意だったのは下半身であり、上半身の筋力には有意な効果が見られていない。 本サイトが以前「上半身で向上、下半身は結果が分かれる」と記載していたのは誤りである。
EAA(必須アミノ酸)
信頼度: 低9種の必須アミノ酸(ロイシン・イソロイシン・バリン・リジン・メチオニン・フェニルアラニン・スレオニン・トリプトファン・ヒスチジン)
体内で合成できない9種の必須アミノ酸をすべて含む製品。総説は「最大限の筋タンパク質合成には必須アミノ酸全体の供給が必要」と述べており、これはBCAA単独より理にかなう(Wolfe 2017)。ただしEAA製品そのものの効果を検証した試験を、本サイトは収録していない。
アシュワガンダ
信頼度: 中ウィザニア・ソムニフェラ根エキス
アーユルヴェーダで用いられてきたハーブ。コルチゾールの低下は23件・1,706名を統合したメタ分析で報告されている(標準化平均差 −1.18)。筋力については、トレーニング経験のほとんど無い若年男性57名を対象とした8週間のRCT1件を収録している。