EAA(必須アミノ酸)
体内で合成できない9種の必須アミノ酸をすべて含む製品。総説は「最大限の筋タンパク質合成には必須アミノ酸全体の供給が必要」と述べており、これはBCAA単独より理にかなう(Wolfe 2017)。ただしEAA製品そのものの効果を検証した試験を、本サイトは収録していない。
このページの出典はすべて周辺情報です。この成分・この用量帯そのものを評価した研究は収録していません。
研究はまだ限定的な成分

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(PR)周辺情報の研究で報告されていること
必須アミノ酸が揃っていることの理屈は、総説が示している。 BCAA単独では他の必須アミノ酸が不足し、合成の材料を確保するために既存の筋肉を分解せざるを得ない。最大限の筋タンパク質合成には必須アミノ酸全体の供給が必要である(Wolfe 2017)。
タンパク質補給としての効果はメタ分析で確認されている。 6週間以上のレジスタンストレーニングにタンパク質補給を加えると1RM筋力が+2.49kg、除脂肪量が+0.30kg増える。総タンパク質摂取量については、除脂肪量の増加が頭打ちになるブレークポイントが1.62 g/kg/日(95%CI 1.03〜2.20)と推定されている。ただし著者らはこの分節回帰が統計的に有意でないこと(p=0.079)を明記しており、確立した閾値ではない。(Morton 2018)これはタンパク質全般の効果であり、EAA製品に限った話ではない。
EAA製品と、食品やプロテインパウダーを直接比べた試験を、本サイトは収録していない。 「固形食が摂りにくい時間帯の代替になる」という位置づけについても出典を示せない。
推奨摂取量・タイミング
- 収録した2件は、いずれもEAA製品の用量を定めたものではない。 Morton(2018)が示すのは次の点である。
- 除脂肪量の増加が頭打ちになるブレークポイントは1.62 g/kg/日(95%CI 1.03〜2.20)と推定されているが、著者らはこの分節回帰が統計的に有意でないこと(p=0.079)を明記している。確立した閾値ではなく、安全性の上限でも摂取量の上限でもない。 目標量でもEAAの量でもない。
- 「1回10〜15g」「ロイシン換算で2〜3g以上」といった一般的な目安について、本サイトは出典を示せない。
注意点
- •腎機能に不安がある人、持病のある人、妊娠中・授乳中の人は摂取前に医師に相談すること。
- •過剰摂取による消化器症状が報告されることがある(この点について本サイトは出典を示せない)。
- •利益相反の開示。 総説(Wolfe 2017)の著者は Essential Blends LLC の株式を保有し、複数の食品企業から研究助成・謝金を受けている旨を開示している。
- •本サイトはこの総説を、BCAA単独とEAA全体の比較として引いている。 「食事のタンパク質が足りていれば、EAA製品を足す意味は小さくなる」と書いていたが、Morton(2018)はタンパク質補給全般のメタ分析であって、EAA製品の上乗せ効果を評価していないため撤回する。 十分な食事タンパク質のもとでEAAを足した群を直接比べた研究を、本サイトは収録していない。
- •本情報は教育・参考目的であり、疾患の診断・治療を意図しない。
根拠となる研究
BCAA単独は筋タンパク質合成を最大化できるか? ― 神話か現実か
Journal of the International Society of Sports Nutrition, 2017
BCAA単独の経口摂取が筋タンパク質合成を刺激するという主張は根拠に乏しい。ロイシンはmTORシグナルを活性化するが、BCAAs以外の必須アミノ酸(EAA)が不足すると、合成の材料を確保するために既存の筋肉を分解せざるを得ない。最大限の筋タンパク質合成にはEAA全体の供給が必要。
タンパク質補給はレジスタンストレーニングによる筋量・筋力増加を高める(メタ分析)
British Journal of Sports Medicine, 2018
健常成人を対象とした49件のRCT(計1,863名)を統合したメタ分析。6週間以上のレジスタンストレーニングにタンパク質補給を加えると、1RM筋力(+2.49kg)・除脂肪量(+0.30kg)・筋線維横断面積(+310µm²)がいずれも有意に増加した。収録試験のあいだのメタ回帰では、年齢が高いほど補給の上乗せ効果が小さく(除脂肪量で −0.01 kg/歳、p=0.002)、トレーニング経験者では大きい(+0.75kg、p=0.03)という関連が推定された。補給量も対象集団も試験ごとに違うので、年齢そのものの効果とは読めない。 総タンパク質摂取量については、除脂肪量の増加が頭打ちになるブレークポイントが1.62 g/kg/日と推定されている。その95%信頼区間(1.03〜2.20)と、この分節回帰が統計的に有意でないこと(p=0.079)は、抄録ではなく全文(PMC5867436)の記載である。
出典
- Wolfe RR (2017) J Int Soc Sports Nutr — ヒトにおける分岐鎖アミノ酸と筋タンパク質合成:myth か reality か(14:30)※この成分・この用量帯そのものを評価した研究ではありません(判断の材料として周辺情報を示しています)
- Morton RW, et al. (2018) Br J Sports Med — タンパク質補給がレジスタンストレーニングによる筋量・筋力増加に与える影響(メタ分析、52(6):376-384)※この成分・この用量帯そのものを評価した研究ではありません(判断の材料として周辺情報を示しています)
似た働きのサプリ
BCAA(分岐鎖アミノ酸)
信頼度: 中ロイシン・イソロイシン・バリン(2:1:1または4:1:1比率が一般的)
ロイシン・イソロイシン・バリンの3種の必須アミノ酸。筋タンパク質合成については、BCAA単独の経口摂取を検証したヒト試験が存在しないと総説が指摘している。 ロイシンはmTORシグナルを活性化するが、他の必須アミノ酸が足りないと、合成の材料を確保するために既存の筋肉を分解せざるを得ない(Wolfe 2017)。遅発性筋痛の軽減については小規模なメタ分析がある。
ベタイン(トリメチルグリシン)
信頼度: 中ベタイン(トリメチルグリシン、TMG)
メチル基供与体として働くアミノ酸誘導体。17件・317名を統合したメタ分析で最大筋力の改善が報告されているが、有意だったのは下半身であり、上半身の筋力には有意な効果が見られていない。 本サイトが以前「上半身で向上、下半身は結果が分かれる」と記載していたのは誤りである。
カゼインプロテイン
信頼度: 中カゼイン(ミセラカゼイン / カルシウムカゼイネート)
牛乳タンパク質の約80%を占める、消化吸収の遅いタンパク質。就寝前の摂取が夜間のタンパク質バランスを改善することは示されているが、その効果がカゼイン特有かどうかは別の話で、ホエイと直接比べた試験では差が無かった。