
クレアルカリンはモノハイドレートより吸収率・筋肉蓄積量が高いか
言われていること
クレアルカリン製品のマーケティング、一部のサプリ系YouTuber
クレアルカリンはpHを調整することでクレアチンが胃酸によって分解(クレアチニン化)されるのを防ぐ。そのためモノハイドレートより吸収率が高く、半分以下の量で同等の筋クレアチン貯蔵量が得られる。
研究が示すこと
- Jager R ら(2011)による系統的レビュー(1,480名)は、クレアチンモノハイドレートと代替形態(エチルエステル・HCl・バッファード=クレアルカリン等)を比較した結果、クレアルカリンがモノハイドレートを上回る筋クレアチン蓄積量を示したRCTは存在しないことを確認した。
- また、クレアチンが胃酸で大量に分解されるという前提自体も、実際の摂取条件では誇張されている可能性がある。
根拠なし。「吸収率が高い」という主張を支持するRCTは現時点で存在しない。モノハイドレートの筋クレアチン飽和効果は十分に確立されている。
クレアルカリンはモノハイドレートより消化器症状が少ないか
言われていること
フィットネス系フォーラム、クレアルカリン販売サイト
モノハイドレートはローディング中にお腹が張ったり下痢になることがある。クレアルカリンはpH調整のおかげで消化器への刺激が少なく、副作用を気にせず使える。
研究が示すこと
- モノハイドレートの消化器症状(腹部膨満・下痢)はローディング時(20g/日前後)や一度に大量摂取した場合に起こりやすく、維持量(3〜5g/日)では大半の人に問題が生じない。
- クレアルカリンがGI症状を有意に改善するという直接比較RCTは現時点で乏しく、この主張を支持するエビデンスは不十分。
- ローディング不要・少量分割摂取で対処できるケースが多い。
一部の人に当てはまる可能性はあるが、根拠は乏しい。モノハイドレートのGI症状は摂取量と方法で対処できることが多く、クレアルカリンに乗り換える積極的な理由にはならない。
コストパフォーマンスを考えるとどちらが合理的か
言われていること
サプリメント業界のマーケティング
クレアルカリンは新しい技術で製造されており科学的に進んでいる。少量で済むため、1回あたりのコストを考えれば割高でもない。最新のサプリを使うべきだ。
研究が示すこと
- Jager R ら(2011)のレビューは、エビデンスの量・質・安全性・コストのすべての観点からクレアチンモノハイドレートが最も合理的な選択であると結論づけている。
- クレアルカリンは一般に3〜5倍以上の価格だが、それを正当化する優位性を示した研究は存在しない。
- 「新しい=優れている」という前提はサプリ業界では特に慎重に評価すべきで、研究の蓄積量ではモノハイドレートが圧倒的に多い。
モノハイドレートが合理的。優位性を示すエビデンスのない製品に数倍の価格を支払う根拠はなく、研究の蓄積・安全性・コストすべてでモノハイドレートが優位。
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