フリーウェイト vs マシンの筋力・筋肥大適応 ― システマティックレビューとメタ分析
Haugen ME, et al.
研究が積み重なりつつある段階のエビデンス
サマリー
18〜60歳・最低6週間トレーニングした被験者において、フリーウェイトとマシンで筋肥大に有意差はなく、筋力の伸びは訓練したモダリティに特異的だった。13研究・計1016名を統合。
検証の内訳
- 書誌照合
- Crossref と照合済み
- 内容照合
- 本文の記述を原著の抄録と突き合わせています確認した範囲: 被験者数・測定したアウトカム・研究デザイン・対象集団1016名は13研究の合計(男性789名・女性219名)。筋肥大を扱った研究は5件にとどまる。
- 編集の確認
書誌の照合は Crossref・PubMed への機械照会で行っています。結果は上記の照合日時点のもので、それ以降に出た撤回・訂正は反映されていません。最終照合から365日を超えたロックを使う新しいビルドは失敗します。 内容の照合はAIが原著の抄録と突き合わせたもので、専門的な妥当性の判断ではありません。 検証していない範囲も隠さず表示しています。 検証の方法について
この研究で分かること
- 1
筋肥大は両者で有意差なし(SMD -0.055, p=0.751)
- 2
動的筋力の直接比較も差なし(SMD 0.084, p=0.387)だが、伸びは訓練したモダリティに特異的(フリーのテストではフリー訓練が有利 SMD -0.210 p=0.023、マシンテストではマシン訓練が有利傾向 p=0.064)
- 3
跳躍能力(カウンタームーブメントジャンプ)にも差はなかった
- 4
肥大アウトカムを扱った研究は5件と少なく異質性があるため、信頼度はmoderate
この研究を扱った記事
- 研究 vs 勘
「バンドトレーニングで本当に強くなれるの?」通説 vs 研究
チューブ・バンドを使ったトレーニングは「どこでもできる」「関節に優しい」と人気だが、「バーベルと比べて効果が薄い」「本格的な筋力向上には向かない」という意見もある。筋力・筋肥大・競技パフォーマンスへの効果を研究で確認する。
吉崎 槙吾
- 研究 vs 勘
スミスマシン vs フリーウェイト:どちらで筋力は伸びるか? 研究で比較する
「スミスマシンは安全だが効果が低い」「バーベルの方が絶対に強くなれる」と言われがちなスミスマシン。この記事では、収録している2件が実際に測ったことだけを並べる。
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- 解説
片側トレーニングについて、収録している出典が示していること
収録している Munn ら(2004)は、片腕カールと両腕カールを比べたRCTではなく、片側のトレーニングが「反対側」の筋力に与える影響(交差教育)を統合したメタ分析である。17件を組み入れ13件を統計的に統合し、反対側の最大随意筋力の増加は7.8%(95%CI 4.1〜11.6%)、鍛えた側に生じた効果の35.1%(20.9〜49.3%)だった。著者らの結論は、片側の筋力トレーニングは反対側にわずかな筋力増加をもたらす、である。 もう1件の Gentil ら(2017)は、「筋力トレーニングにおいてメタ分析の結果に実用的な意義はあるか」というOpinion 記事であり、片側と両側を比べた系統的レビューではない。 片側と両側を比べた研究も、左右差の是正やスポーツ動作への転移を扱った研究も、本記事は収録していない。
吉崎 槙吾
最終確認: