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読みもの解説

筋トレを2週間続けたときに何が起きるか、収録した出典が言える範囲

公開日: 更新日:

執筆: 吉崎 槙吾監修: 染田 智信

筋トレを始めて2週間で体は変わる? 筋肉はつくの?

筋トレ開始後2週間では、筋肉量の目に見えた変化はほぼない。収録している Moritani & deVries(1979)は、若年の男性7名・女性8名に8週間の等張性トレーニングを行わせ、初期の筋力増加の大部分は神経要因によるもので、その後は神経要因と筋肥大の双方が寄与し、最初の3〜5週を過ぎると筋肥大が優勢になると報告している。 2週間時点で体内に何が起きているかを直接測った研究を、本記事は収録していない。

1

筋肉痛について ─ 扱った出典が無い

DOMS(遅発性筋肉痛)と筋肥大の関係を調べた研究を、本記事は収録していない。

2

3〜14日目:急速に筋力が上がる「神経系適応」

2週間で最も劇的に起きる変化は「筋肉が大きくなる」ではなく「脳と筋肉の連携が良くなる」ことだと言われる。収録している Moritani & deVries(1979)が報告しているのは、初期の筋力増加の大部分が神経要因によること、そして最初の3〜5週を過ぎると筋肥大が優勢になることまでである。この「2週間で力が出た=筋肉がついた」という体感の正体が神経系適応なのか本当の筋肥大なのかは、別記事「2週間で筋肉がついた は本当か? 筋トレ効果のタイムライン」で通説と研究を対比して詳しく検証している。

3〜5週
神経要因より筋肥大が優勢になる時期(若年男女15名・8週間の等張性トレーニング。Moritani & deVries 1979)
3

2週間時点の測定について ─ 検討した出典が無い

2週間時点で筋肥大を計測することの難しさを扱った研究を、本記事は収録していない。

4

2週間での見た目の変化について ─ 説明を裏づける出典が無い

2週間の外見の変化と、その理由を調べた研究を、本記事は収録していない。

5

この時期の過ごし方について ─ 検証した出典が無い

収録している Moritani & deVries(1979)が報告しているのは、初期の筋力増加の大部分が神経要因によることと、最初の3〜5週を過ぎると筋肥大が優勢になることまでである。この時期に何をすべきかを比べた研究も、いつ変化が計測できるようになるかを調べた研究も、本記事は収録していない。

訂正履歴訂正6回・撤回した原文9件

公開後に撤回・訂正した内容です。本文は現在の知見だけを書いています。何をどう直したかを確かめられるように、経緯をここに残しています。

  • 結論で書いていた「筋グリコーゲンの蓄積によるパンプ感の増加」「筋タンパク質の合成率は初回セッション後から上昇している」「本格的な筋肥大は4〜8週目以降に始まる」を撤回した。これらを示せる出典を収録していない。
    撤回した原文1件

    公開されていた本文の文字列です(運営者による要約ではありません)。現在の本文に残っていないことは、ビルドのたびに機械で検査しています。過去の公開内容に含まれることは、変更履歴の全体と突き合わせる検査を用意していますが、これは全履歴が必要なため公開ビルドでは自動実行していません。どちらの照合も、また上の表示も、強調の印(アスタリスク2つ)と改行・空白の違いは無視します。1件に複数の記述が含まれる記録もあるため、件数は原文の件数であって撤回した主張の数ではありません。

    1. 筋グリコーゲンの蓄積による「パンプ感」の増加も感じやすい。筋タンパク質の合成率は初回セッション後から上昇しており、本格的な筋肥大は4〜8週目以降に始まる
  • DOMSの節で書いていた「DOMSは筋肉の微細な損傷と炎症反応であり、筋肉が成長するシグナルとして機能する」「痛いほど効いているという感覚には一定の根拠がある」「初心者のDOMSは経験者より強く出やすい(Damas ら 2015)」を撤回した。DOMSと筋肥大の関係を調べた研究を収録しておらず、Damas ら(2015)はトレーニング期の各段階での筋タンパク合成の変化を整理したレビューでDOMSを扱っていない。
    撤回した原文2件

    公開されていた本文の文字列です(運営者による要約ではありません)。現在の本文に残っていないことは、ビルドのたびに機械で検査しています。過去の公開内容に含まれることは、変更履歴の全体と突き合わせる検査を用意していますが、これは全履歴が必要なため公開ビルドでは自動実行していません。どちらの照合も、また上の表示も、強調の印(アスタリスク2つ)と改行・空白の違いは無視します。1件に複数の記述が含まれる記録もあるため、件数は原文の件数であって撤回した主張の数ではありません。

    1. これは筋肉の微細な損傷と炎症反応で、筋肉が成長するシグナルとして機能する。Damasら(2015)のレビューが示すように、初心者のDOMSは経験者より強く出やすい
    2. 「痛いほど効いている」という感覚は一定の根拠があるが、毎回強いDOMSが必須なわけではない
  • 神経系適応の節で書いていた「初期の筋力向上の大部分が神経系適応による(Damas ら 2015)」という帰属と、3つの機序(運動単位の動員数・収縮タイミングの同期化・拮抗筋の抑制の改善)「1週目と比べて10〜30%の筋力向上を感じる」という数値を撤回した。Damas ら(2015)が述べているのは未訓練者での急性の筋タンパク合成と筋肥大の相関の話で、筋力向上の内訳ではない。
    撤回した原文1件

    公開されていた本文の文字列です(運営者による要約ではありません)。現在の本文に残っていないことは、ビルドのたびに機械で検査しています。過去の公開内容に含まれることは、変更履歴の全体と突き合わせる検査を用意していますが、これは全履歴が必要なため公開ビルドでは自動実行していません。どちらの照合も、また上の表示も、強調の印(アスタリスク2つ)と改行・空白の違いは無視します。1件に複数の記述が含まれる記録もあるため、件数は原文の件数であって撤回した主張の数ではありません。

    1. Damasら(2015)のレビューでは、トレーニング初期(最初の4〜6週)の筋力向上の大部分が筋肥大ではなく神経系適応によるものと示されている。具体的には①使われていなかった運動単位(モーターユニット)の動員数が増える、②筋肉の収縮タイミングが同期化される(協調性の向上)、③拮抗筋(反対側の筋肉)の抑制が改善されるという変化が起きる。この結果、筋肉の見た目はほとんど変わっていないのに、1週目と比べて10〜30%の筋力向上を感じることがある
  • 測定の節で書いていた「水分・グリコーゲン・食事の影響でノイズが多い」「体重増加の大部分は筋グリコーゲンと水分であり、エネルギー源が増えるためトレーニングの質を高める」「筋肥大の計測には通常4〜12週が必要(Kikuchi ら 2017)」を撤回した。測定のノイズも体重増加の内訳も扱った研究を収録しておらず、同RCTは8週間の介入で筋厚と1RMを測ったもので、2週間時点の測定も計測に必要な期間の検討も含まれていない。
    撤回した原文2件

    公開されていた本文の文字列です(運営者による要約ではありません)。現在の本文に残っていないことは、ビルドのたびに機械で検査しています。過去の公開内容に含まれることは、変更履歴の全体と突き合わせる検査を用意していますが、これは全履歴が必要なため公開ビルドでは自動実行していません。どちらの照合も、また上の表示も、強調の印(アスタリスク2つ)と改行・空白の違いは無視します。1件に複数の記述が含まれる記録もあるため、件数は原文の件数であって撤回した主張の数ではありません。

    1. 体重計や体型の見た目で2週間後の筋肥大を確認しようとすると、水分・グリコーゲン・食事の影響でノイズが多く、本当の筋タンパク質増加を見分けることは難しい。Kikuchiら(2017)のRCTのような研究でも、筋肥大の計測には通常4〜12週の期間が必要で
    2. ただし体重が増えていれば、その大部分は「筋グリコーゲンの増加+水分」であり、これは実際にトレーニングの質を高める(エネルギー源が増える)ので悪いことではない
  • 外見の節で挙げていた4つの理由(筋グリコーゲンによる張り/姿勢の改善/有酸素併用による体脂肪減/枯渇していたグリコーゲンの回復)を撤回した。2週間の外見の変化と、その理由を調べた研究を収録していない。
    撤回した原文1件

    公開されていた本文の文字列です(運営者による要約ではありません)。現在の本文に残っていないことは、ビルドのたびに機械で検査しています。過去の公開内容に含まれることは、変更履歴の全体と突き合わせる検査を用意していますが、これは全履歴が必要なため公開ビルドでは自動実行していません。どちらの照合も、また上の表示も、強調の印(アスタリスク2つ)と改行・空白の違いは無視します。1件に複数の記述が含まれる記録もあるため、件数は原文の件数であって撤回した主張の数ではありません。

    1. ①筋グリコーゲンの増加:特に太ももや腕などのアウターマッスルが「張り」を帯びたように見える。②姿勢の改善:体幹・背中の筋肉が強化されることで姿勢が良くなり、印象として「スッとして見える」ことがある。③コンカレントトレーニングを行っている場合:同時に有酸素も行っていれば体脂肪が若干落ちることで筋肉の輪郭が見えやすくなる
  • まとめで書いていた「2週間は筋肉を作る工場の建設期間」という比喩と4つの助言(フォーム・タンパク質・漸進的過負荷・睡眠7〜9時間)「成長ホルモンは深睡眠中に分泌される」という機序、「4週目以降にDXAで計測でき、8〜12週で周囲にもわかる」というタイムラインを撤回した。収録している Moritani & deVries(1979)はこれらの助言も時期も扱っていない。
    撤回した原文2件

    公開されていた本文の文字列です(運営者による要約ではありません)。現在の本文に残っていないことは、ビルドのたびに機械で検査しています。過去の公開内容に含まれることは、変更履歴の全体と突き合わせる検査を用意していますが、これは全履歴が必要なため公開ビルドでは自動実行していません。どちらの照合も、また上の表示も、強調の印(アスタリスク2つ)と改行・空白の違いは無視します。1件に複数の記述が含まれる記録もあるため、件数は原文の件数であって撤回した主張の数ではありません。

    1. この時期に重要なことは①フォームを徹底して学ぶ(神経系適応の質を高める)、②タンパク質の摂取量を確保する、③毎週少しずつ重量・レップ数を増やす漸進的過負荷の習慣をつける、④睡眠7〜9時間を確保する(growth hormoneは深睡眠中に分泌)
    2. 4週目以降にDXAで計測できるほどの変化が現れ始め、8〜12週後には周囲の人にもわかるほどの体型変化が出る人が多い

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    高齢者では、レジスタンストレーニングにクレアチンを加えると除脂肪量と筋力の増加が大きかった。 22件のRCT(計721名、平均年齢57〜70歳)を統合したメタ分析で、除脂肪量は平均差 +1.37kg(95%CI 0.97〜1.76、p<0.00001)、チェストプレス筋力は標準化平均差0.35(p=0.0002)、レッグプレス筋力は同0.24(p=0.01)だった(Chilibeck 2017)。若年者を対象にした同種のメタ分析を、本サイトはまだ収録していない。

  • ホエイプロテイン

    レジスタンストレーニングにタンパク質補給を加えると、筋力・除脂肪量が増える。 健常成人の49件のRCT(計1,863名)のメタ分析で、6週間以上のトレーニングに補給を加えると1RM筋力が+2.49kg、除脂肪量が+0.30kg、筋線維横断面積が+310µm²増えた。総タンパク質摂取量については、除脂肪量の増加が頭打ちになるブレークポイントが1.62 g/kg/日(95%CI 1.03〜2.20)と推定されている。ただし著者らはこの分節回帰が統計的に有意でないこと(p=0.079)を明記しており、確立した閾値ではない。(Morton 2018)

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吉崎 槙吾

執筆

吉崎 槙吾

エンジニア / BODYDATAリサーチ担当

エンジニアの仕事は裏付けを取ること。筋トレの通説も、ソースコードと同じで中身を読んでから信じます。

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