低負荷vs高負荷レジスタンストレーニングの筋肥大への影響 ― RCT(鍛錬者対象)
Schoenfeld BJ, Peterson MD, Ogborn D, Contreras B, Sonmez GT
研究が積み重なりつつある段階のエビデンス
サマリー
トレーニング経験のある若年男性18名を、低負荷群(1セット25〜35レップ、9名)と高負荷群(同8〜12レップ、9名)に無作為に割り付け、週3回・8週間・7種目3セットで比較したRCT。肘屈筋・肘伸筋・大腿四頭筋の筋厚はいずれも両群で有意に増加し、群間差は出なかった。バックスクワットの筋力向上は高負荷群が有意に大きく(19.6% vs 8.8%)、ベンチプレス1RMも高負荷群が大きい傾向だった(6.5% vs 2.0%)。一方、上半身の筋持久力(1RMの50%で限界まで)は低負荷群のほうが大きく改善した(16.6% vs -1.2%)。
検証の内訳
- 書誌照合
- Crossref と照合済み
- 内容照合
- 本文の記述を原著の抄録と突き合わせています確認した範囲: 被験者数・測定したアウトカム・研究デザイン・対象集団18名は各群9名。バックスクワットの筋力差は有意だが、ベンチプレスは有意差に至っていない点を区別すること。
- 訂正履歴
1件を表示
- 高負荷群を「3〜5レップ」としていたが抄録は「8〜12レップ」。ベンチプレス1RMは有意差ではなく「傾向」。低負荷群のほうが筋持久力の改善が大きい所見も補った。変更履歴
- 編集の確認
書誌の照合は Crossref・PubMed への機械照会で行っています。結果は上記の照合日時点のもので、それ以降に出た撤回・訂正は反映されていません。最終照合から365日を超えたロックを使う新しいビルドは失敗します。 内容の照合はAIが原著の抄録と突き合わせたもので、専門的な妥当性の判断ではありません。 検証していない範囲も隠さず表示しています。 検証の方法について
この研究で分かること
- 1
筋厚の増加は両群で有意で、群間差は出なかった(肘屈筋 5.3% vs 8.6%、肘伸筋 6.0% vs 5.2%、大腿四頭筋 9.3% vs 9.5%)。
- 2
バックスクワットの筋力向上は高負荷群が有意に大きかった(19.6% vs 8.8%)。
- 3
ベンチプレス1RMは高負荷群が大きい傾向だったが、有意差には至っていない(6.5% vs 2.0%)。
- 4
上半身の筋持久力は低負荷群のほうが大きく改善した(16.6% vs -1.2%)。負荷域によって得られるものが違う。
- 5
対象はトレーニング経験のある若年男性18名(各群9名)と小規模。両群とも限界まで行っている。
関連する研究
低負荷vs高負荷トレーニングの筋肥大・筋力への適応 ― システマティックレビューとメタ分析
Journal of Strength and Conditioning Research, 2017
低負荷(1RMの60%以下)と高負荷(1RMの60%超)のレジスタンストレーニングを比較した21件の研究を統合したメタ分析。組み入れ条件として、両条件とも全セットを筋破綻まで行い、6週間以上継続した試験に限っている。1RM筋力の向上は高負荷が有意に大きかった一方、等尺性筋力にも筋肥大の指標にも条件間の有意差は検出されなかった。 著者らはこれを受けて、最大筋力には高負荷が要る一方、筋肥大は幅広い負荷域で同等に達成できると結論づけている——ただしこれは著者らの解釈であって、事前に同等性の許容幅を決めて検証した結果ではない。有意差が検出されなかったことは同等性の証明ではない。
週あたりのセット数(トレーニング量)と筋肥大の用量反応関係(システマティックレビュー)
Journal of Sports Sciences, 2017
15件の研究・34治療群をメタ回帰で統合し、週あたりのレジスタンストレーニング量と筋量変化の関係を検証した。週あたりセット数を連続変数として扱うと筋サイズの変化に有意な効果があり(p=0.002)、1セット増えるごとに効果量が0.023、増加率にして0.37%上乗せされた。各研究内で「多い/少ない」に二分した比較でも有意で(p=0.03)、効果量の差は0.241、増加率の差は3.9%だった。著者は量と筋肥大に段階的な用量反応関係があると結論づけている。
この研究を扱った記事
- 解説
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最終確認: