5段階のベンチ角度がベンチプレス中の大胸筋・三角筋前部・上腕三頭筋の筋活動に与える影響
Rodríguez-Ridao D, Antequera-Vique JA, Martín-Fuentes I, Muyor JM
研究はまだ限定的で、今後の検証が必要な段階
サマリー
訓練経験のある成人30名を対象に、0°・15°・30°・45°・60°の5段階のベンチ角度で60%1RMのベンチプレスを行い、大胸筋(上部・中部・下部)・三角筋前部・上腕三頭筋内側頭の筋活動(EMG)を比較した横断研究。大胸筋上部の活動は30°で最大となったが、この角度による増加は統計的に有意ではない(15°で約28%MVIC、30°で約30%MVIC、p>0.05。0°と45°の比較でも有意差なし)。一方、大胸筋中部・下部は0°(水平)で最も高く、角度を上げると有意に低下した(p≤0.01)。三角筋前部は角度を上げるほど活動が高まり、45°・60°で他の筋より有意に高かった(約33%MVIC、p≤0.001)。上腕三頭筋はどの角度でもほぼ同じだった(約15%MVIC)。著者らは、45°を超える角度は三角筋前部の活動を有意に高め、大胸筋の働きを低下させると結論している。
検証の内訳
- 書誌照合
- Crossref と照合済み
- 内容照合
- 本文の記述を原著の抄録と突き合わせています確認した範囲: 被験者数・測定したアウトカム・研究デザイン急性のEMG研究であり、筋肥大の差を示すものではない。EMGの大小は長期の筋成長を予測しない。60%1RMという中程度の負荷での測定である点にも注意。
- 訂正履歴
1件を表示
- 「大胸筋上部の活動は30°付近で最大」は事実だが、その増加は統計的に有意ではない(p>0.05)——旧記述はこの但し書きを欠いており、「上部を狙うならインクライン」という通説を実際より強く支持しているように読めた。0°と45°の比較でも有意差は無い。反復回数「×8回」も原著に確認できなかったため削除した。変更履歴
- 編集の確認
書誌の照合は Crossref・PubMed への機械照会で行っています。結果は上記の照合日時点のもので、それ以降に出た撤回・訂正は反映されていません。最終照合から365日を超えたロックを使う新しいビルドは失敗します。 内容の照合はAIが原著の抄録と突き合わせたもので、専門的な妥当性の判断ではありません。 検証していない範囲も隠さず表示しています。 検証の方法について
この研究で分かること
- 1
大胸筋上部の活動は30°で最大(約30%MVIC)だったが、角度による増加は統計的に有意ではなかった(p>0.05)。0°と45°の比較でも有意差なし。
- 2
大胸筋中部・下部は0°(水平)で最も高く(約27%MVIC)、角度を上げると有意に低下した(p≤0.01)。
- 3
三角筋前部は角度を上げるほど高まり、45°・60°で他の筋より有意に高かった(約33%MVIC、p≤0.001)。
- 4
上腕三頭筋内側頭は角度によらずほぼ一定(約15%MVIC)。
- 5
「上部を狙うならインクライン」という通説に対し、この研究が示すのは「30°で最も高いが有意差までは出ない」という弱い支持である。 一方、45°を超えると大胸筋の働きが落ちて三角筋前部の種目に近づく点は有意に示されている。
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最終確認: