Topic
筋力向上
最大筋力やパフォーマンスを伸ばすための研究。プレワークアウト系サプリや強度設定の根拠を扱います。
Research
関連する研究
- その他信頼度: 中2015
限界反復の有無が肘屈筋の機能的・構造的・神経的適応に与える影響(12週間の比較介入)
Sampson JA, Groeller H / Scandinavian Journal of Medicine & Science in Sports
主要ポイント: 1RM 30.5%、最大随意収縮 13.3%、筋断面積 11.4%、主動筋の筋電図 22.1% がいずれも有意に増加した。
- メタ分析信頼度: 中2022
限界反復まで行う訓練と行わない訓練の筋力・筋肥大への影響(システマティックレビュー・メタ分析)
Grgic J, et al. / Journal of Sport and Health Science
主要ポイント: 統合解析では、筋力(-0.09、95%CI -0.22〜0.05)にも筋肥大(0.22、95%CI -0.11〜0.55)にも有意差が無かった。
- その他信頼度: 低2011
重炭酸ナトリウムが血中 [HCO3-]・pH・消化器症状に与える影響 ― 8つの摂取プロトコルの比較(クロスオーバー)
Carr AJ, Slater GJ, Gore CJ, Dawson B, Burke LM / International Journal of Sport Nutrition and Exercise Metabolism
主要ポイント: 食事と一緒に摂った条件で、[HCO3-](30.9 mmol/kg)とpH(7.49)が最も高く、消化器症状の発生が最も少なかった。 なお抄録は [HCO3-] の単位を「mmol/kg」と印字している。本サイトは全文を参照できておらず、この単位が正しいかどうかを確かめられないため、抄録の表記のまま引用する。
- メタ分析信頼度: 高2011
急性のアルカローシス・アシドーシスがパフォーマンスに与える影響(メタ分析)
Carr AJ, et al. / Sports Medicine
主要ポイント: 炭酸水素ナトリウムの効果は、平均パワーで1.7%(90%信頼限界 ±2.0%)の「おそらく中程度の」向上。信頼限界が0をまたいでおり、「統計的に有意」と言い切れる結果ではない。
- ランダム化比較試験信頼度: 中2010
シトルリンマレートは無酸素性パフォーマンスを高め筋肉痛を軽減する ― RCT
Pérez-Guisado J, Jakeman PM / Journal of Strength and Conditioning Research
主要ポイント: 測定対象は全16セットのうちフラットバーベルベンチプレスの8セット(S1-4 と S1'-4')である。 通常の8セット連続プロトコルではない。
- 観察研究信頼度: 低2018
体重が重い人ほど絶対筋力が高い ― 若年成人の横断研究
ten Hoor GA, Plasqui G, Schols AMWJ, Kok G / Sports Medicine - Open
主要ポイント: BMIが高いほど最大筋力の絶対値が高い(r=.49、p<.001)。一方でVO2maxとは負の相関(r=−.36)。この2つの相関係数は抄録ではなく全文(PMC5833324)の Table 5 に載っている値である。
- ランダム化比較試験信頼度: 低2017
シトルリンマレートは未トレーニング者の筋回復を改善しない ― RCT
da Silva DK, Jacinto JL, de Andrade WB, Roveratti MC, Estoche JM, Balvedi MCW, de Oliveira DB, da Silva RA, Aguiar AF / Nutrients
主要ポイント: 未トレーニング男性9名(24.0±3.3歳)による二重盲検クロスオーバー試験。12名を組み入れ、3名が研究と無関係の理由で脱落した。シトルリンマレート6gとプラセボを7日間のウォッシュアウトを挟んで摂取。
- レビュー信頼度: 中2018
クレアチン補給が健常者の認知機能に与える効果 ― RCTの系統的レビュー
Avgerinos KI, Spyrou N, Bougioukas KI, Kapogiannis D / Experimental Gerontology
主要ポイント: 組み入れたのはRCT6件・計281名。ベースライン特性・補給プロトコル・測定した認知領域が研究ごとに異なるため、定量的統合(メタ分析)は実施できなかったと著者らが明記している。
- レビュー信頼度: 中2017
クレアチン摂取の安全性と有効性に関するISSN公式見解
Kreider RB, Kalman DS, Antonio J, Ziegenfuss TN, Wildman R, Collins R, Candow DG, Kleiner SM, Almada AL, Lopez HL / Journal of the International Society of Sports Nutrition
主要ポイント: 筋内クレアチン濃度を最も効果的に高める方法として挙げられているのは、クレアチンモノハイドレート5g(体重1kgあたり約0.3gに相当)を1日4回、5〜7日間という方法。
- ランダム化比較試験信頼度: 中2024
単回のクレアチン摂取が断眠下の認知課題成績に与える影響(二重盲検クロスオーバーRCT)
Gordji-Nejad A, Matusch A, Kleedörfer S, et al. / Scientific Reports
主要ポイント: 21時間の断眠下で、プラセボと比べて処理速度が言語課題で29.1±5.3%(p=2.0×10⁻⁶)、数的課題で24.0±4.9%(p=1.02×10⁻⁵)、論理課題で16.0±4.0%(p=0.0002)改善した(3つの測定時点をまとめた値)。
- ランダム化比較試験信頼度: 中2003
ベジタリアンを対象としたクレアチン補給とワーキングメモリ・推論課題の改善(二重盲検クロスオーバーRCT)
Rae C, Digney AL, McEwan SR, Bates TC / Proceedings of the Royal Society B: Biological Sciences
主要ポイント: 1日5gのクレアチンを6週間摂取したベジタリアン45名で、ワーキングメモリ(逆唱課題)の成績がプラセボより有意に改善した(p<0.0001)。
- ランダム化比較試験信頼度: 中2007
脱水(体重の1〜3%)が筋力・無酸素パフォーマンスに与える影響(RCT)
Judelson DA, et al. / Medicine & Science in Sports & Exercise
主要ポイント: 垂直跳び・下肢の最大パワー・下肢の最大筋力には、脱水の程度による有意差が無かった。 単発の最大努力は、この試験の範囲では脱水の影響を受けていない。
- レビュー信頼度: 中2009
運動・サプリメント研究におけるプラセボ効果と期待効果の大きさ(系統的レビュー)
Beedie CJ, Foad AJ / Sports Medicine
主要ポイント: 検討したのは12件の介入研究で、いずれも被験者がエルゴジェニックエイドだと信じている不活性な物質を投与したもの。
- レビュー信頼度: 中2012
特定の時刻にトレーニングすることの影響 ― レビュー
Chtourou H, Souissi N / Journal of Strength and Conditioning Research
主要ポイント: 無酸素運動では時刻の影響が確立しており、早朝に最低(nadir)、午後遅くにピークが来る。
- その他信頼度: 低2016
靴の種類(裸足・走用・リフティング)がスクワットの関節負荷分配に与える影響
Southwell DJ, Petersen SA, Beach TAC, Graham RB / Journal of Electromyography and Kinesiology
主要ポイント: 経験のあるウエイトリフター24名(男女各12名)が、80%1RMのバックスクワットを裸足・走用シューズ・リフティングシューズの3条件で実施。
- その他信頼度: 低2015
走用(クッション)シューズ・裸足・リフティングシューズでのスクワット動作と筋活動
Sinclair J, McCarthy D, Bentley I, Hurst HT, Atkins S / European Journal of Sport Science
主要ポイント: 経験のある男性14名が70%1RMのバックスクワットを各シューズ条件で実施。8台のカメラによる3次元動作解析で体幹・股関節・膝・足関節の運動を、EMGで大腿直筋・前脛骨筋・腓腹筋・脊柱起立筋・大腿二頭筋を計測した。
- レビュー信頼度: 中2015
フルクトース・グルコース混合炭水化物と持久系パフォーマンス(批判的レビュー)
Rowlands DS, Houltham S, Musa-Veloso K, Brown F, Paulionis L, Bailey D / Sports Medicine
主要ポイント: 0.5〜1.0:1比率のフルクトース:グルコース飲料を毎分1.3〜2.4gで摂取すると、等カロリーの単一糖質より平均パワーが1〜9%高かった。ただし95%信頼区間は0〜19で、下限が0を含む。
- ランダム化比較試験信頼度: 中2008
グルコース+フルクトース併用飲料は持久系タイムトライアルのパフォーマンスを向上させる(RCT)
Currell K, Jeukendrup AE / Medicine & Science in Sports & Exercise
主要ポイント: 訓練された男性サイクリスト8名(32±7歳、VO2max 64.7±3.9 mL/kg/分)が、55%Wmaxで120分の走行に続けて、決められた仕事量をできるだけ速く終えるタイムトライアル(約1時間)を実施した。
- 観察研究信頼度: 高2015
握力と全死因死亡率・心血管疾患リスクの関連(大規模前向きコホート研究)
Leong DP, et al. / The Lancet
主要ポイント: 握力5kg低下あたり、全死因死亡のハザード比1.16(95%CI 1.13〜1.20)、心血管死亡1.17(1.11〜1.24)、心筋梗塞1.07、脳卒中1.09。
- ランダム化比較試験信頼度: 中2014
手関節の固定中にメンタルイメージを行うと筋力低下が軽減される
Clark BC, Mahato NK, Nakazawa M, Law TD, Thomas JS / Journal of Neurophysiology
主要ポイント: 4週間の手関節固定により、筋力が45.1±5.0%低下し、随意活性化が23.2±5.8%障害され、皮質の silent period が13.5±2.6%延長した。
- ランダム化比較試験信頼度: 低1992
想像するだけの最大収縮トレーニングによる小指外転筋力の増加
Yue G, Cole KJ / Journal of Neurophysiology
主要ポイント: 左手の小指外転筋を4週間・週5回訓練。想像するだけの群で外転筋力が平均22%増加(実収縮群30%、対照群3.7%)。
- ランダム化比較試験信頼度: 中2023
スマホSNS利用・Stroop課題によるメンタル疲労は、ベンチプレスのForce-Velocityプロファイル・1RM・垂直跳びには影響しない ― ランダム化クロスオーバー試験
Alix-Fages C, Baz-Valle E, González-Cano H, Jiménez-Martínez P, Balsalobre-Fernández C / Motor Control
主要ポイント: 訓練経験のある成人25名(25.8±5.7歳)が、1週間ずつ間隔をあけた3セッションを無作為化二重盲検クロスオーバーで実施。各セッションで30分の対照課題/SNS利用/Stroop課題を行った後に測定した。
- ランダム化比較試験信頼度: 低2004
メンタルトレーニング(想像による最大随意収縮)による筋力増強と皮質活動の変化
Ranganathan VK, Siemionow V, Liu JZ, Sahgal V, Yue GH / Neuropsychologia
主要ポイント: 健康な若年成人30名を、小指外転の想像訓練群(8名)・肘屈曲の想像訓練群(8名)・対照群(8名)に分け、別に6名が実際の小指外転トレーニングを行った。訓練は12週間、1日15分・週5回。
- ランダム化比較試験信頼度: 中2016
鏡・内部/外部フォーカス指示が単関節・多関節タスクの発揮筋力とEMGに与える影響
Halperin I, Hughes S, Panchuk D, Abbiss C, Chapman DW / PLoS One
主要ポイント: レジスタンストレーニング経験者28名(男女各14名)が、肘屈曲の最大随意等尺性収縮とカウンタームーブメントジャンプを、鏡/内部フォーカス/外部フォーカス/中立の4条件で実施した。
- メタ分析信頼度: 中2025
好みの音楽を聴くことがスポーツにおける身体・心理指標に与える影響 ― システマティックレビューとメタ分析(メタ回帰付き)
Niering M, Zirkel B, Munkelt P, Gellert F, Beurskens R, Seifert J, Glahn A / BMC Sports Science, Medicine and Rehabilitation
主要ポイント: 41研究・計855名(女性282・男性573)を統合。3,146件をスクリーニングして選定した。
- レビュー信頼度: 中2024
「気合い入れ」は最大筋力発揮を高めるか ― システマティックレビュー(2024)
Cusimano K, Freeman P, Pawaar J, Moran J / Strength and Conditioning Journal
主要ポイント: 27件の独立した研究が組み入れ基準を満たした。全体として、試行の65%でサイキングアップが最大筋力発揮を促進した。
- レビュー信頼度: 低2003
「気合い入れ」と筋力発揮 ― 初期のナラティブ・システマティックレビュー(2003)
Tod D, Iredale F, Gill N / Sports Medicine
主要ポイント: 著者らは「確かな結論は出せない」と明記している。 そのうえで、サイキングアップは筋力または筋持久力を要する動的課題のパフォーマンスを高めうる、と暫定的に述べている。
- メタ分析信頼度: 中2015
レジスタンストレーニングの様式と閉経後女性の骨密度(メタ分析)
Zhao R, et al. / Osteoporosis International
主要ポイント: 対象は閉経後女性のみ。 他の集団と比較して「閉経後女性で効果が大きかった」という解析ではない。
- メタ分析信頼度: 中2021
筋力トレーニング vs ストレッチの柔軟性(可動域)改善効果 ― 11 RCTのメタ分析
Afonso J, Ramirez-Campillo R, Moscão J, et al. / Healthcare (Basel)
主要ポイント: 11件のRCT・計452名を統合。組み入れ基準は、あらゆる状態のヒトを対象に、筋力トレーニングとストレッチを比較し、可動域を評価した監督下のRCT。
- メタ分析信頼度: 高2010
レジスタンストレーニングと代謝症候群(メタ分析)
Strasser B, et al. / Sports Medicine
主要ポイント: HbA1cが0.48%低下(95%CI −0.76〜−0.21、p=0.0005)。臨床的に意味のある大きさである。
- メタ分析信頼度: 高2022
筋力トレーニング習慣と全死因死亡率・長寿の関連(前向きコホートのメタ分析)
Momma H, et al. / British Journal of Sports Medicine
主要ポイント: 16件の前向きコホート研究を統合。筋力トレーニングは、全死因死亡・心血管疾患・全がん・糖尿病・肺がんのリスクが10〜17%低いことと関連していた。
- メタ分析信頼度: 中2020
男女の筋力・筋肥大トレーニングへの反応の違い(系統的レビュー&メタ分析)
Roberts BM, et al. / Journal of Strength and Conditioning Research
主要ポイント: 筋肥大の反応に男女差は無かった(効果量0.07、P=0.31、異質性I²=0)。同じプロトコルを行えば、同じだけ大きくなる。
- 観察研究信頼度: 低2011
睡眠時間の延長はアスリートの運動パフォーマンスを向上させる
Mah CD, et al. / Sleep
主要ポイント: スタンフォード大学男子バスケットボール部の11名(平均19.4±1.4歳)が、2〜4週間の通常睡眠期間の後、5〜7週間の睡眠延長期間(毎晩最低10時間の就床を目標)を過ごした。
- ランダム化比較試験信頼度: 中2021
トレーニング前のスマホSNS利用がハーフスクワットのボリュームロードを低下させる ― ランダム化クロスオーバー試験
Gantois P, Lima-Júnior DA, Fortes LS, Batista GR, Nakamura FY, Fonseca FS / Perceptual and Motor Skills
主要ポイント: レクリエーションレベルの訓練経験を持つ男女16名による単盲検クロスオーバー試験。80%15RMのハーフバックスクワットを限界まで3セット(セット間3分の受動的休息)、2つの認知課題(30分のSNSアプリ利用/ドキュメンタリー視聴)の前後で実施した。
- レビュー信頼度: 中2013
スクワットの深さと膝・脊柱への負荷 ― 164文献のレビュー
Hartmann H, Wirth K, Klusemann M / Sports Medicine
主要ポイント: 164本を超える文献を対象に、ハーフ/クォータースクワットが深いスクワットより筋骨格系にとって安全かを検討したレビュー。
- その他信頼度: 中2012
スクワットの深さとバーベル負荷が股関節・膝関節の相対的筋努力に与える影響
Bryanton MA, Kennedy MD, Carey JP, Chiu LZF / Journal of Strength and Conditioning Research
主要ポイント: 筋力トレーニング経験のある女性10名が、1RMの50〜90%でスクワットを実施。関節の正味モーメントと、関節角度を揃えた最大随意トルクとの比として「相対的筋努力」を算出した。
- レビュー信頼度: 中2001
スクワット動作における膝の剪断力・圧縮力 ― バイオメカニクスレビュー
Escamilla RF / Medicine & Science in Sports & Exercise
主要ポイント: 後方剪断力は膝屈曲角度全域を通じて低〜中程度で、主に後十字靭帯(PCL)が制動する。前方剪断力(前十字靭帯=ACLが制動)は屈曲0〜60°の範囲でのみ生じる。
- メタ分析信頼度: 高2013
運動前の静的ストレッチと最大筋力・パワー ― 104研究のメタ分析
Simic L, Sarabon N, Markovic G / Scandinavian Journal of Medicine & Science in Sports
主要ポイント: 筋力は −5.4%(95%CI −6.6〜−4.2)で有意に低下する。 標準化効果量では −0.10 と小さい。
- レビュー信頼度: 高2012
静的ストレッチの保持時間とパフォーマンス低下 ― 106研究のシステマティックレビュー
Kay AD, Blazevich AJ / Medicine & Science in Sports & Exercise
主要ポイント: 4,559件の候補から106件が組み入れ基準を満たした系統的レビュー。
- メタ分析信頼度: 高2014
運動介入とスポーツ傷害予防 ― ストレッチ・筋力トレの効果に関するメタ分析
Lauersen JB, Bertelsen DM, Andersen LB / British Journal of Sports Medicine
主要ポイント: 25件のRCT・26,610名・3,464件の傷害を統合。全体の効果推定は異質性が大きかったため、曝露の種類ごとに層別して解析している。
- ランダム化比較試験信頼度: 中2009
拮抗する押す/引く種目を交互に行う組み方の8週間の効果 ― 筋力・パワーと所要時間
Robbins DW, Young WB, Behm DG, Payne WR / Journal of Sports Sciences
主要ポイント: 被験者は訓練経験のある男性15名、期間は8週間。押す種目と引く種目を交互に行うコンプレックスセットと、引く種目をまとめて行う従来型セットを比較した。
- メタ分析信頼度: 中2018
タウリンの摂取量と摂取期間が持久系運動パフォーマンスに与える影響 ― メタ分析
Waldron M, et al. / Sports Medicine
主要ポイント: 査読論文10件を統合。持久系運動パフォーマンスが改善した(Hedges' g = 0.40、95%CI 0.12〜0.67、P=0.004)。
- ランダム化比較試験信頼度: 中2021
ウォームアップ時の好み/非好みの音楽がレジスタンス運動パフォーマンスに与える影響
Ballmann CG, Cook GD, Hester ZT, Kopec TJ, Williams TD, Rogers RR / Journal of Functional Morphology and Kinesiology
主要ポイント: レジスタンストレーニング経験のある男性10名(21.6±1.7歳、トレーニング歴9.0±2.5年)が、好みの音楽(PREF)と非好みの音楽(NON-PREF)の2条件でベンチプレスを実施した。
- その他信頼度: 低2012
リフティングシューズがスクワットの姿勢・体幹前傾に与える影響 ― 急性バイオメカ研究
Sato K, Fortenbaugh D, Hydock DS / Journal of Strength and Conditioning Research
主要ポイント: 大学生25名が60%1RMのバーベルバックスクワットを実施し、下肢の関節とバーの端に貼った反射マーカーから2次元で動作を解析した。
- ランダム化比較試験信頼度: 中2004
ZMA補給がトレーニング適応と同化・異化マーカーに与える影響 ― RCT
Wilborn CD, Kerksick CM, Campbell BI, Taylor LW, Marcello BM, Rasmussen CJ, Greenwood MC, Almada A, Kreider RB / Journal of the International Society of Sports Nutrition
主要ポイント: 血清亜鉛の上昇は11〜17%にとどまり、有意ではなかった(p=0.12)。 摂取しても亜鉛の状態がはっきりとは変わっていない。
- メタ分析信頼度: 中2019
ACTN3「スプリント遺伝子」R577X多型とパワー系エリート選手の関連 ― メタ分析
Tharabenjasin P, Pabalan N, Jarjanazi H / PLoS One
主要ポイント: R対立遺伝子とエリートパワー系競技者の間に有意な関連(オッズ比1.21、95%CI 1.07〜1.37、p=0.002)。
- ランダム化比較試験信頼度: 中2015
アシュワガンダ摂取が筋力と回復に与える影響(RCT)
Wankhede S, Langade D, Joshi K, Sinha SR, Bhattacharyya S / Journal of the International Society of Sports Nutrition
主要ポイント: ベンチプレス1RMの増加がプラセボより大きかった(+46.0kg vs +26.4kg、p=0.001)。
- メタ分析信頼度: 高2013
食事性硝酸塩(ビートルート)補給が有酸素運動パフォーマンスに与える影響:メタ分析
Hoon MW, et al. / International Journal of Sport Nutrition and Exercise Metabolism
主要ポイント: 疲労困憊までの時間で中程度の有意な改善が認められた(効果量0.79、95%CI 0.23〜1.35、p=0.006)。
- その他信頼度: 低1989
ベンチプレスにおけるスティッキングリージョンのバイオメカニクス分析(エリートパワーリフター)
Elliott BC, Wilson GJ, Kerr GK / Medicine & Science in Sports & Exercise
主要ポイント: エリートパワーリフター10名を対象に、約80%1RM・最大挙上・失敗する超最大挙上を3次元シネマトグラフィーと表面筋電図で分析。
- その他信頼度: 低2025
ベンチプレス・オーバーヘッドプレスにおけるバーベル軌道とスティッキングリージョンへの肩関節・肘関節力学の寄与(リンクチェーンモデル)
Evangelista P, Rum L, Picerno P, Biscarini A / Journal of Functional Morphology and Kinesiology
主要ポイント: 体幹と上肢を、単関節筋・二関節筋で駆動される剛体リンクの連鎖としてモデル化し、バーベルによる拘束下での運動方程式を解析的に導出した数理モデル研究。
- メタ分析信頼度: 中2012
β-アラニン補給が運動パフォーマンスに与える影響 ― メタ分析
Hobson RM, Saunders B, Ball G, Harris RC, Sale C / Amino Acids
主要ポイント: β-アラニン群はプラセボ群より運動指標の改善が大きかった(効果量の中央値 0.374 対 0.108、p=0.002)。
- メタ分析信頼度: 中2018
カフェイン摂取は筋力・筋パワーを向上させる(メタ分析)
Grgic J, et al. / Journal of the International Society of Sports Nutrition
主要ポイント: 最大筋力が有意に向上した(標準化平均差 0.20、95%CI 0.03〜0.36、p=0.023)。効果量は小さい。
- レビュー信頼度: 高2011
新しい形態のクレアチンの有効性・安全性・規制状況の分析(レビュー)
Jager R, et al. / Amino Acids
主要ポイント: クレアチンモノハイドレートは筋内クレアチン・ホスホクレアチン濃度を約15〜40%高め、無酸素運動能力とトレーニング量を増やす。
- ランダム化比較試験信頼度: 中2008
クレアチン摂取後の胃腸症状は1回あたりの用量に左右される ― RCT
Ostojic SM, Ahmetovic Z / Research in Sports Medicine
主要ポイント: 10g/日を2×5gに分割した群の下痢発生率は28.6%だったのに対し、1回10gの単回摂取群では55.6%と有意に高かった(p<0.05)
- その他信頼度: 中1996
クレアチンローディング(高用量6日)と低用量28日摂取の筋内飽和比較
Hultman E, Söderlund K, Timmons JA, Cederblad G, Greenhaff PL / Journal of Applied Physiology
主要ポイント: 20g/日×6日間の急速ローディングで筋内総クレアチン濃度が約20%増加した
- メタ分析信頼度: 高2017
高齢者においてクレアチン補給はレジスタンストレーニングによる除脂肪量・筋力の増加を高める(メタ分析)
Chilibeck PD, et al. / Open Access Journal of Sports Medicine
主要ポイント: 除脂肪量の増加はクレアチン群のほうが平均1.37 kg大きかった(95%CI 0.97〜1.76、p<0.00001)。
- レビュー信頼度: 中2011
電解質・水分補給が運動パフォーマンスと筋肉クランプ予防に与える影響 ― レビュー
Shirreffs SM, Sawka MN / Journal of Sports Sciences
主要ポイント: 体水分の不足は心血管系と体温調節への負担を増やし、有酸素パフォーマンスを低下させる。
- メタ分析信頼度: 中2018
トレーニング経験者・競技アスリートにおけるHMB補給が筋力と体組成に与える影響:メタ分析
Sanchez-Martinez J, Santos-Lozano A, Garcia-Hermoso A, Sadarangani KP, Cristi-Montero C / Journal of Science and Medicine in Sport
主要ポイント: ベンチプレス筋力(効果量0.00)・レッグプレス筋力(0.09)・体重(-0.01)・除脂肪量(0.16)・脂肪量(-0.20)のいずれも些少かつ有意でなかった(すべて p>0.05)。
- その他信頼度: 低2004
不安定な接地面での最大力発揮の低下 ― 安定 vs 不安定条件の比較
Anderson KG, Behm DG / Journal of Strength and Conditioning Research
主要ポイント: 健常男性10名がベンチまたはバランスボール上でチェストプレスを行い、安定・不安定条件を比較した。
- ランダム化比較試験信頼度: 中2018
レジスタンストレーニング中のケトジェニック食が体組成に与える効果:ランダム化比較試験
Vargas S, Romance R, Petro JL, Bonilla DA, Galancho I, Espinar S, Kreider RB, Benitez-Porres J / Journal of the International Society of Sports Nutrition
主要ポイント: ケトジェニック群は脂肪量が有意に減少した(-0.8 kg、p<0.05)。内臓脂肪も有意に減少(-96.5 g、p<0.05)。
- レビュー信頼度: 中2004
ビタミン・ミネラルの充足状態が身体パフォーマンスに与える影響
Lukaski HC / Nutrition
主要ポイント: 十分な食事を摂っている人では、ビタミン・ミネラルのサプリメント使用はパフォーマンス指標を改善しない。
- メタ分析信頼度: 中2021
植物性タンパク質と動物性タンパク質の筋肥大・筋力への効果比較(メタ分析)
Lim MT, et al. / Nutrients
主要ポイント: タンパク質の由来は、絶対的な除脂肪量にも筋力にも影響しなかった。
- メタ分析信頼度: 高2018
タンパク質補給はレジスタンストレーニングによる筋量・筋力増加を高める(メタ分析)
Morton RW, et al. / British Journal of Sports Medicine
主要ポイント: タンパク質補給により1RM筋力が+2.49kg、除脂肪量が+0.30kg、筋線維横断面積が+310µm²増加した(いずれも p<0.05)。
- ランダム化比較試験信頼度: 中2016
セット間の長い休憩時間はレジスタンストレーニング経験者の筋力と筋肥大を高める
Schoenfeld BJ, Pope ZK, Benik FM, Hester GM, Sellers J, Nooner JL, Schnak JA, Bond KF, Carter JM, Aragon AA / Journal of Strength and Conditioning Research
主要ポイント: 1RMのスクワットとベンチプレスは、いずれも3分休憩群のほうが有意に大きく伸びた。
- メタ分析信頼度: 中2015
ビタミンD補給が健常者の上肢・下肢筋力に与える影響 ― システマティックレビューとメタ分析
Tomlinson PB, Joseph C, Angioi M / Journal of Science and Medicine in Sport
主要ポイント: 上肢の筋力が有意に増加した(標準化平均差 0.32、95%CI 0.10〜0.54、p=0.005)。
Supplements
関連するサプリ
ベータアラニン
信頼度: 中β-アラニン(非必須アミノ酸)
筋肉内のカルノシン濃度を高め、細胞内のpH緩衝として働くとされるアミノ酸。メタ分析では60〜240秒と240秒超の運動で改善が認められ、60秒未満では有意に達していない。ただし区分間の差は検定されていないため、持続時間で効果が違うとも、60秒未満で効かないとも結論できない。改善が認められたのは運動「容量」の指標で、運動「パフォーマンス」の指標では有意な改善が検出されていない(p=0.204)。これも効果が無いことの証明ではない。 摂取後のチクチク感(パレステジア)はISSNが唯一報告されている副作用としている。
アシュワガンダ
信頼度: 中ウィザニア・ソムニフェラ根エキス
アーユルヴェーダで用いられてきたハーブ。コルチゾールの低下は23件・1,706名を統合したメタ分析で報告されている(標準化平均差 −1.18)。筋力については、トレーニング経験のほとんど無い若年男性57名を対象とした8週間のRCT1件を収録している。
ビーツ(硝酸塩)
信頼度: 中硝酸塩(Dietary Nitrate)、ビートルートエキス
硝酸塩を多く含むビーツの搾汁。33件を統合したメタ分析で、高強度インターバルスプリント・平均パワー・最大酸素摂取量のいずれも有意に改善している。ただし効果量はいずれも小〜中程度で、競技レベルや摂取方法による違いは検定では有意でなく、著者ら自身が「仮説を生成するもの」と位置づけている。
ベタイン無水物
信頼度: 中ベタイン(トリメチルグリシン)無水物
無水ベタイン。本サイトは、無水物と他のベタイン製剤を直接比較した試験を収録していない。以下はベタイン一般についての結果で、有意だったのは最大筋力(とくに下半身)であり、上半身の筋力には有意な効果が見られていない。
ベタイン(トリメチルグリシン)
信頼度: 中ベタイン(トリメチルグリシン、TMG)
メチル基供与体として働くアミノ酸誘導体。17件・317名を統合したメタ分析で最大筋力の改善が報告されているが、有意だったのは下半身であり、上半身の筋力には有意な効果が見られていない。 本サイトが以前「上半身で向上、下半身は結果が分かれる」と記載していたのは誤りである。
カフェイン
信頼度: 中無水カフェイン
プレワークアウトの定番。運動パフォーマンスへの効果は、21件のメタ分析を統合したアンブレラレビューで確認されている。ただし筋力・筋パワーへの効果量は小さく、効果は無酸素系より有酸素系のほうが大きい傾向がある。 収録した研究はいずれも若い男性が中心である。
CGT Max(クレアチン・グルタミン・タウリン配合)
信頼度: 低クレアチンモノハイドレート・L-グルタミン・タウリン
クレアチン・グルタミン・タウリンの3成分を組み合わせたトレーニングサポートサプリメント。この配合そのものを評価した試験は確認できていないため、以下は各成分単独の研究に基づく。3成分のうち根拠が最も厚いのはクレアチンで、グルタミンは運動分野での有効性がまだ定まっていない。製品によって配合比率が異なるため、各成分がどれだけ入っているかはラベルで確認したい。
シトルリン
信頼度: 中L-シトルリン / シトルリンマレート
一酸化窒素(NO)の前駆体とされる非必須アミノ酸。本サイトが収録しているのは、男性41名を対象にシトルリンマレート8gの単回摂取を調べたRCT1件のみである。全16セットの胸トレの終盤で反復回数が増え、筋肉痛が軽減したと報告されているが、血流・NO産生・パンプ感を測定した研究は収録していない。
プレワークアウト(カフェインなし)
信頼度: 低シトルリン・ベータアラニン・クレアチン・ベタイン等の複合配合(カフェイン不使用)
カフェインなどの興奮性成分を含まないトレーニング前用サプリ。本サイトが収録しているのは、シトルリンとベータアラニンをそれぞれ単独で調べた研究であり、配合製品そのものを評価した試験は収録していない。
プレワークアウト(カフェインあり)
信頼度: 中カフェイン・シトルリン・ベータアラニン・クレアチン等の複合配合
カフェインを中心に複数の成分を配合したトレーニング前用サプリ。本サイトが収録しているのは、カフェイン・シトルリン・ベータアラニンをそれぞれ単独で調べた研究であり、配合製品そのものを評価した試験は収録していない。 成分どうしの相乗効果を検証した研究も収録していない。
タウリン
信頼度: 低タウリン(2-アミノエタンスルホン酸)
体内でも合成される含硫アミノ酸。単回摂取の急性効果を調べた23件・計308名のメタ分析では、パフォーマンス全体で小〜中程度の改善(g=0.25)が示されている。ただし著者らはGRADEでエビデンスの質を「低い〜非常に低い」と評価し、予測区間がしばしばゼロを含むと述べている。
ビタミンD
信頼度: 中ビタミンD3(コレカルシフェロール)
日光照射によって皮膚で合成される脂溶性ビタミン。筋力については、健常な18〜40歳を対象とした7件・計310名のメタ分析で上肢・下肢とも有意な増加が報告されている(いずれも標準化平均差0.32)。ただし下肢は信頼区間の下限が0.01とぎりぎりで、抄録は参加者のベースラインの充足状態を報告していない。
クレアチン
信頼度: 高クレアチン一水和物(モノハイドレート)
研究の蓄積が多いサプリのひとつ。本サイトが収録している除脂肪量・筋力のメタ分析は、対象が高齢者(各研究の平均年齢57〜70歳)に限られる。 記憶については健常者全体でわずかな改善が報告されているが、効果が有意だったのは高齢者(66〜76歳)で、若年者(11〜31歳)では差が無かった。
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クレアチンモノハイドレートとクレアルカリンについて、収録した出典が言える範囲
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研究から言えるのは集団レベルの傾向だけで、特定の誰かの強さを説明するものではない。そのうえで大きく2つに分けられる。①体格:体重・BMI、除脂肪量(脂肪を除いた筋肉・骨・水分の合計)、絶対的な筋力は互いに相関する。ただし「脂肪ではなく筋肉が効いている」という読み方は、除脂肪量を介した媒介も脂肪の独立した寄与も解析していない横断研究からは出せない。 ②遺伝的素因:ACTN3のR型アレルはパワー系のエリート選手にやや多い(オッズ比1.21)。ただしこれは集団レベルの関連であり、素因と環境がどの割合で効くのかを比べた研究は本記事に収録していない。
吉村 浩嗣
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筋トレを2週間続けたときに何が起きるか、収録した出典が言える範囲
筋トレ開始後2週間では、筋肉量の目に見えた変化はほぼない。収録している Moritani & deVries(1979)は、若年の男性7名・女性8名に8週間の等張性トレーニングを行わせ、初期の筋力増加の大部分は神経要因によるもので、その後は神経要因と筋肥大の双方が寄与し、最初の3〜5週を過ぎると筋肥大が優勢になると報告している。 2週間時点で体内に何が起きているかを直接測った研究を、本記事は収録していない。
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重曹(重炭酸ナトリウム)─ 収録した3件が示している用量・タイミング・消化器症状
用量。 メタ分析(Carr 2011、Sports Med。重曹は38報・137推定値)が典型量として挙げているのは体重1kgあたり3.5 mmol(およそ0.3g/kg)で、男性アスリートが盲検下で1分間のスプリント1本を行う条件で平均パワーが1.7%向上した(90%信頼限界 ±2.0%)。この限界は0をまたぐ。 タイミング。 摂取時刻を直接比べた Siegler ら(2012、男性8名)では、運動の60分前・120分前・180分前のあいだで血中の緩衝能にもスプリント成績にも差が無かった。 消化器症状。 13名のクロスオーバー試験(Carr 2011、Int J Sport Nutr Exerc Metab)では、食事と一緒に摂った条件で症状の発生が最も少なく、[HCO3-]とpHも最も高かった。最も多かったのは溶液で摂ってから90分後である。 著者らは、高炭水化物食と一緒なら運動の120〜150分前に摂ることを示唆しつつ、8つのプロトコルの変化は同程度だったので最適なプロトコルは推奨できないとしている。 著者らの推奨は「短時間の高強度レースで平均パワーを1.7%(±2.0%)高めるために0.3〜0.5 g/kg/BM」である。
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「筋トレで骨が強くなる」は本当か? 通説 vs 研究
「筋トレをすれば骨が強くなる」は健康情報として広く知られている。一方で「骨密度には衝撃系の有酸素運動の方が効く」「高齢になってからでは手遅れ」という声もある。メタ分析が示す実際のエビデンスを確認する。
吉崎 槙吾
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ジムの壁を埋め尽くす鏡。「フォームを確認できる」「意識が高まって効きが良くなる」と言われ、多くの人が反射的に鏡を見ながらトレーニングしている。だが鏡を見ること自体に、パフォーマンスを高める効果はあるのか。鏡・内部フォーカス(筋肉への意識)・外部フォーカス(動作への意識)・中立の4条件を、単関節と多関節の動作で比較した実験研究から検証する。似たテーマとして「効かせる意識(マインドマッスルコネクション)」を扱った記事もあるが、本稿では鏡という視覚的要素そのものの効果に絞って見ていく。
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イメージするだけで筋力は上がるのか? ── 想像トレーニングの科学
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吉村 浩嗣
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気合いを入れると本当に重量は上がるのか? 通説 vs 研究
デッドリフトやベンチプレスの限界重量に挑む前に、雄叫びを上げる、胸や太ももを叩く、自分に「いける」と言い聞かせる——ジムでよく見る光景だ。「気合いが入れば力も出る」というのは根強い通説だが、これは本当に生理学的な効果なのか、それとも自己暗示・プラセボに過ぎないのか。「気合い入れ」(psyching-up)を検証した研究をもとに、通説と研究結果を照らし合わせる。
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「トレ前にSNSを見るとやる気が削がれる」「スマホをいじってから追い込めた試しがない」——ジムでよく聞く注意だ。本記事が収録しているのは2件で、標本も種目も評価項目も違う。Gantois ら(2021、16名)はハーフバックスクワットの総負荷量を、Alix-Fages ら(2023、25名)はベンチプレスの1RM・力速度プロファイルと反動跳びを測っている。2件を突き合わせて「ボリュームには効くが最大出力には効かない」と結論することはできない。それぞれが何を測って何を検出したかを並べる。
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「トレーニングベルトがないと怪我する」は本当か? 通説 vs 研究
「ベルトは命綱。ベルトなしでスクワットやデッドをやるのは危険だ」という声がある一方で、「ベルトに頼ると体幹が弱くなる」「なくても問題ない」という反論も根強い。トレーニングベルトの使用を巡る主な主張を、研究データと突き合わせて整理する。
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「加圧トレーニングは軽い重量でも筋力が伸びる」は本当か? 通説 vs 研究
加圧トレーニング(BFR: Blood Flow Restriction)は、カフやバンドで手足の血流を制限しながら低重量(1RM の20〜30%)で行うトレーニング法。「高重量なしで筋肥大・筋力向上ができる」と話題だが、過大評価の声もある。主な主張を研究と比較する。
吉崎 槙吾
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バルサルバ法と腹圧について、収録した出典が言える範囲
収録している MacDougall ら(1985)は、経験豊富なボディビルダー5名の上腕動脈にカテーテルを留置し、高重量挙上中の血圧を直接記録した研究である。 収縮期・拡張期血圧は各種目の短縮性収縮の局面で急速に極めて高い値まで上昇し、伸張性収縮で低下した。 最も高いピークは両脚レッグプレスで、群平均は320/250 mmHg、ある被験者では480/350 mmHg を超えた。 片腕カールをフェイラーまで続けた場合のピークは群平均255/190 mmHg だった。 単発の最大挙上時、またはフェイラーに近づいたときの口腔内圧30〜50 Torr は、観察された血圧上昇の一部がバルサルバ法によるものであることを示している。 著者らは、健常な若年者が挙上を行う際には、血管の機械的圧迫・強い昇圧反応・バルサルバ反応が組み合わさって極端な血圧上昇が生じ、比較的小さな筋量で行った場合でも血圧は極端になると結論している。
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チョーク・リストラップ・ストラップは何を変えるのか——測られたことだけを並べる
3つの補助具について、収録している3件が測ったことは次のとおり。チョーク——クライミングで、摩擦係数にも指の屈筋群の筋活動にも有意差は検出されなかったが、ぶら下がっていられる時間は有意に長かった。リストラップ——ベンチプレスの1RM・パワー・速度に有意な条件効果は検出されず、主観的には安定するが非着用より不快だった。ストラップ——デッドリフトで、同じ重量なら速度が上がり握力の疲労が小さくなった。どれをいつ使うべきかを比べた研究は収録していない。
吉崎 槙吾
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「体幹を鍛えれば全身のパフォーマンスが上がる」は本当か? 通説 vs 研究
「プランクや体幹トレを毎日やれば怪我が減る」「コアが強ければ全身の力も上がる」というのはフィットネス界では常識のように語られる。しかし実際にコアトレーニングが怪我予防やパフォーマンスに与える効果は、研究ではどの程度支持されているのか確認する。
吉崎 槙吾
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デッドリフト vs スクワット:収録した出典が言える範囲
スクワットとデッドリフトの優劣論は根強い。Berglund ら(2015)は、デッドリフト訓練で改善しやすい機械的腰痛患者の特徴を調べている。週30〜60分の筋力トレーニング習慣は、全死因死亡リスクの低さとの関連も報告されている(Momma 2022)。両種目を直接比べた試験は収録していない。
吉崎 槙吾
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「ディロードで筋力停滞は打破できる」は本当か? 意図的な減量週の効果を検証
「4〜6週ごとに1週間トレーニングの強度・ボリュームを下げる『ディロード』が必要」とよく言われる。疲労を抜くと翌週に記録が伸びるという経験談は多いが、科学的にはどこまで支持されているのか。不要論との比較も含めて検証する。
吉崎 槙吾
- 解説
エキセントリック(ネガティブ)トレーニングで筋力を伸ばす:科学が示す効果と正しい取り入れ方
エキセントリック(筋が伸びながら力を発揮する局面)は、コンセントリック(縮める局面)より筋損傷・筋力向上・筋肥大への効果が大きい傾向がある。上限重量もコンセントリックより20〜40%高い重量を扱えるため、最大筋力向上の局面でも有力な手段になる。
吉崎 槙吾
- 研究 vs 勘
「大筋群を先にやれ」は正しいのか? 種目順と筋力向上の関係を検証
「コンパウンド種目を先に、アイソレーションは後で」「大筋群から小筋群の順番が鉄則」とよく言われる。一方で「好きな種目から始めた方がモチベーションが続く」という主張も根強い。種目順が筋力・筋肥大に本当に影響するのかを研究で確認する。
吉崎 槙吾
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握力について、収録した出典が言える範囲
握力トレーニングの効果を調べた研究を、本記事は収録していない。 収録している Leong ら(2015)は17か国・139,691名を中央値4.0年追跡したコホート研究で、握力が全死因死亡(握力5kg低下あたりハザード比1.16、95%CI 1.13〜1.20、p<0.0001)・心血管死亡(1.17)・非心血管死亡(1.17)・心筋梗塞(1.07)・脳卒中(1.09)と逆相関し、全死因死亡と心血管死亡については収縮期血圧より強い予測因子だったと報告している。 収録している Bohannon(2019)は高齢者を対象としたレビューである。握力が同時点の全身筋力・上肢機能・骨密度・骨折・転倒・低栄養・認知機能低下・うつ・睡眠の問題・糖尿病・多疾患併存・生活の質をおおむね一貫して説明する指標であることを示し、健康状態が悪化するリスクのある高齢者を見つける目的で、握力を単独またはごく短い測定バッテリーの一部として日常的に用いることを推奨できると述べている。 この推奨を高齢者以外へ広げることは、同抄録からはできない。
吉崎 槙吾
- 解説
高齢者の筋力トレーニング:何歳からでも効果はあるか? 研究が示す驚くべき適応力
何歳から始めても筋力トレーニングは効果がある。収録している Peterson ら(2010)のメタ分析では、高齢者が筋力トレーニングを行うことで筋力・バランス・機能的動作能力が改善している。Fiatarone ら(1990)では、フレイルな高齢者(平均90歳)が8週間の高強度レジスタンストレーニングで筋力が174%向上した。 筋肉量の増加も、転倒リスクや心血管リスクの低下も、適応速度が若者より遅いことも、収録した4件は示していない。
吉崎 槙吾
- 解説
1RMテストについて、収録した出典が言える範囲
1RMテストの安全性を調べた研究も、手順ごとの怪我のリスクを比べた研究も、本記事は収録していない。 収録している LeSuer ら(1997)と Pereira & Gomes(2003)が扱っているのは、推定式の精度と筋力テストの再現性であって、1RMテストの安全性ではない。
吉崎 槙吾
- 解説
プライオメトリクスについて、収録した出典が言える範囲
収録している Meylan & Malatesta(2009)は、思春期初期のサッカー選手を対象とした8週間の介入研究である。同じリーグでプレーし週2回・90分の同じサッカードリルを行う児童のうち、14名(13.3±0.6歳)が訓練群、11名(13.1±0.6歳)が対照群となり、訓練群はサッカードリルの一部をプライオメトリクス(ジャンプ・ハードル・バウンド・スキップ・フットワーク)に置き換えた。 訓練群では10m走のタイムが2.1%、アジリティテストのタイムが9.6%短縮し、反動跳び(CMJ)の跳躍高が7.9%、コンタクトテストが10.9%増加した。対照群には8週間で有意な変化が無かった。 収録している Rønnestad & Mujika(2014)は、持久系トレーニングに高負荷または爆発的な筋力トレーニングを組み合わせた場合の持久的パフォーマンスを扱ったレビューであり、プライオメトリクスそのもののメタ分析ではない。
吉崎 槙吾
- 解説
漸進性過負荷について、収録した出典が言える範囲
収録している Kraemer & Ratamess(2004)は、レジスタンストレーニングの漸進についてのレビューである。個々のワークアウトは、種目の選択、種目の順序、セット間・種目間の休息、各種目の反復回数とセット数、各種目の強度を、目標に沿って設計するものであり、漸進のためにはこれらの変数を時間とともに変えて処方を改めていく必要があるとしている。
吉崎 槙吾
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「バンドトレーニングで本当に強くなれるの?」通説 vs 研究
チューブ・バンドを使ったトレーニングは「どこでもできる」「関節に優しい」と人気だが、「バーベルと比べて効果が薄い」「本格的な筋力向上には向かない」という意見もある。筋力・筋肥大・競技パフォーマンスへの効果を研究で確認する。
吉崎 槙吾
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スミスマシン vs フリーウェイト:どちらで筋力は伸びるか? 研究で比較する
「スミスマシンは安全だが効果が低い」「バーベルの方が絶対に強くなれる」と言われがちなスミスマシン。この記事では、収録している2件が実際に測ったことだけを並べる。
吉崎 槙吾
- 研究 vs 勘
「重曹を飲むと筋力が上がる」は本当か? パフォーマンスサプリとしての重曹を検証
重曹(炭酸水素ナトリウム)がスポーツパフォーマンスを高めるサプリとして一部のアスリートに使われている。「酸性になった筋肉を中和して力が持続する」という理屈は聞こえはよいが、どこまで本当か。副作用の懸念も合わせて検証する。
吉崎 槙吾
- 解説
筋力の停滞について、収録した出典が言える範囲
収録しているのは、セット数と筋肥大の関係を扱った2件のメタ分析である。Krieger(2010)は、1種目あたり複数セットが単一セットより筋肥大の効果量が大きく(差 0.10±0.04、95%CI 0.02〜0.19、p=0.016)、全体として約40%大きいと報告している。 Schoenfeld ら(2017)は、週あたりのセット数が1セット増えるごとに効果量が0.023、増加率にして0.37ポイント上がるという用量反応関係を報告している。
吉崎 槙吾
- 解説
初心者の筋力向上について、収録した出典が言える範囲
収録している Moritani & deVries(1979)が報告しているのは、初期の筋力増加の大部分が神経要因によること、その後は神経要因と筋肥大の双方が寄与し、最初の3〜5週を過ぎると筋肥大が優勢になることまでである(若年男性7名・女性8名、8週間の等張性トレーニング)。 初期の過ごし方が長期の成長を左右するという評価は、同抄録が扱っていない。
吉崎 槙吾
- 研究 vs 勘
「スーパーセットは時短だが筋力向上に向かない」は本当か? 通説 vs 研究
2種目を休憩なしで続けて行う「スーパーセット」はトレーニング時間を短縮できる人気のテクニック。「疲労が蓄積して重量が下がるから筋力向上には向かない」という批判がある一方、「拮抗筋スーパーセットなら効率的に筋力も伸びる」という見方もある。実態を研究で確認する。
吉崎 槙吾
- 解説
片側トレーニングについて、収録している出典が示していること
収録している Munn ら(2004)は、片腕カールと両腕カールを比べたRCTではなく、片側のトレーニングが「反対側」の筋力に与える影響(交差教育)を統合したメタ分析である。17件を組み入れ13件を統計的に統合し、反対側の最大随意筋力の増加は7.8%(95%CI 4.1〜11.6%)、鍛えた側に生じた効果の35.1%(20.9〜49.3%)だった。著者らの結論は、片側の筋力トレーニングは反対側にわずかな筋力増加をもたらす、である。 もう1件の Gentil ら(2017)は、「筋力トレーニングにおいてメタ分析の結果に実用的な意義はあるか」というOpinion 記事であり、片側と両側を比べた系統的レビューではない。 片側と両側を比べた研究も、左右差の是正やスポーツ動作への転移を扱った研究も、本記事は収録していない。
吉崎 槙吾
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リフティングシューズは本当に必要か? 「シューズがなければスクワットが上手くならない」通説 vs 研究
かかとが高くなったリフティングシューズ(ウエイトリフティングシューズ)は「スクワットの深さが増す」「体幹が立ちやすくなる」と言われ、一定の支持を集めている。一方「シューズに頼らず可動域を鍛えるべき」という反論もある。研究データと突き合わせて整理する。
吉崎 槙吾
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筋トレにBIG3は必須か? 「フリーウェイトでないと大きくならない」通説 vs 研究
スクワット・ベンチプレス・デッドリフトの「BIG3」はよく“筋トレの王道”と呼ばれ、「フリーウェイトでなければ大きくならない」「マシンは邪道」といった声も根強い。一方で、膝や腰への不安からマシン中心にしたい人もいる。BIG3やフリーウェイトは本当に“必須”なのか、研究が示すことを論点ごとに見ていく。
吉村 浩嗣
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クッションの効いた靴は筋トレに向かない? 通説 vs 研究
「スクワットやデッドリフトをランニングシューズのようなフカフカの靴でやると力が逃げる」「筋トレはフラットソールか裸足が正解」——これはジムでよく言われる。実際のところ、靴のクッション性は筋トレの成果や安全性にどれくらい影響するのか。収録した4件のバイオメカニクス研究が何を測って何を報告しているかを見ていく。 収録した4件はいずれも急性のバイオメカ研究である。Sato ら(2012)はリフティングシューズと走用シューズを直接比較し、著者らは前傾しやすい人・膝伸筋の活動を高めたい人にリフティングシューズを推奨している。一方、長期の成果・傷害予防・靴の硬さそのものを比べた研究は収録していない。
吉村 浩嗣
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フルスクワットは膝に悪い? 「浅く止めるべき」通説 vs 研究
「膝が90度を超えて深くしゃがむと膝を痛める」「スクワットはハーフで十分、それ以上は危険」——古くから言われるこの通説は、いまも根強い。深くしゃがむフルスクワットは本当に膝に悪いのか、それとも浅く止める方がもったいないのか。膝への負荷と、筋肥大・筋力への効果の両面から研究を見る。
吉村 浩嗣
- 研究 vs 勘
運動前の静的ストレッチはやってはいけない? 通説 vs 研究
「運動前に静的ストレッチをすると力が落ちるからダメ」「いや、ケガ予防のために伸ばすべき」——ウォームアップのストレッチをめぐる意見は割れている。静的ストレッチ(反動をつけずじっくり伸ばす)は本当に運動前に避けるべきなのか。傷害予防・筋力・柔軟性の3つの角度から研究を見ていく。この論点は、通説が“部分的に正しい”ラウンドを含む。
吉村 浩嗣
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「40代・50代は筋肉がつかない」は本当か? 加齢 vs 筋肥大の研究
「もう若くないから筋肉はつかない」——40代・50代のトレーニーからよく聞くこの言葉は、本当に正しいのか。テストステロンや成長ホルモンの低下は確かにある。しかし筋肥大の能力は、その低下が示すほど失われてはいない。
吉崎 槙吾
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「HMBはクレアチンを超える筋肥大サプリ」は本当か? HMB 通説 vs 研究
HMB(β-ヒドロキシ-β-メチル酪酸)はロイシンの代謝産物として、筋タンパク合成の促進と筋分解の抑制が期待されている。しかし「経験者への確実な効果」という宣伝文句は、研究ではどのように支持されているか。
吉崎 槙吾
- 研究 vs 勘
筋トレ開始後のタイムラインについて、収録した出典が言える範囲
筋トレを始めて2〜3週間で「急に力が出るようになった」「体が変わった気がする」という体験は多い。早期の変化について、収録した研究は何を示し、何を示していないのか。
吉崎 槙吾
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「クレアチンは体感がないから効いていない」は本当か? 通説 vs 研究
「飲んでも何も感じない」「体感がないから自分には合わない」――クレアチンをやめる理由としてよく挙げられる言葉だ。体感とクレアチンの効果について、収録した研究は何を示し、何を示していないのか。
吉崎 槙吾
- 研究 vs 勘
「トレーニング頻度は多いほど伸びる」は本当か? 通説 vs 研究
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吉崎 槙吾
- 解説
ビートルートパウダーは持久力を上げるか?硝酸塩と一酸化窒素の仕組み
ビートルートパウダーに豊富な食事性硝酸塩(NO3-)が体内で一酸化窒素(NO)に変換され、血管拡張と筋肉への酸素供給効率の向上をもたらす。ただし効果の出方は測る指標によって大きく違う。Hoon ら(2013)のメタ分析では、疲労困憊までの時間で中程度の有意な改善(効果量0.79)が認められた一方、タイムトライアルでは有意でなかった(効果量0.11)。McMahon ら(2017)も同じ形で、疲労困憊までの時間は有意(0.33)だがタイムトライアルには「効きにくい」と結論している。「持久力の限界が伸びる」根拠はあるが、「レースタイムが縮む」根拠は弱い。
吉崎 槙吾
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「カフェインは有酸素だけ、筋トレには効かない」は本当か? 通説 vs 研究
「カフェインは持久系の武器。ウェイトの最大挙上には関係ない」。よく聞くこの線引きを、最大筋力・用量・耐性の3点で研究と照合します。今回は通説の“逆”が出るラウンドもあります。
吉村 浩嗣
- 解説
シトルリンとは何か:収録した研究が示せる範囲
本記事が収録している2件は、いずれも一酸化窒素(NO)を測定していない。 シトルリンがNOを増やす、血流を改善するという説明について、本記事は出典を示せない。収録しているのは、シトルリンマレート8gの単回摂取でベンチプレスの反復回数が3セット目以降に有意に増え(全16セットの終盤にあたる最後のセットで52.92%多い。平均ではない)、翌日以降の筋肉痛が40%減ったというRCT(男性41名)と、未トレーニング者9名では筋回復の指標に改善が無かったというRCTである。
吉崎 槙吾