鏡・内部/外部フォーカス指示が単関節・多関節タスクの発揮筋力とEMGに与える影響
Halperin I, Hughes S, Panchuk D, Abbiss C, Chapman DW
研究が積み重なりつつある段階のエビデンス
サマリー
レジスタンストレーニング経験者28名を対象に、肘屈曲の最大随意収縮(単関節)とカウンタームーブメントジャンプ(多関節)を「鏡」「内部フォーカス(腕の筋肉への意識)」「外部フォーカス(ストラップを引く動作への意識)」「中立」の4条件で比較したクロスオーバー試験。単関節では外部フォーカスが全条件中最大の発揮筋力を示し、鏡条件は中立条件と統計的に同等で、内部フォーカスよりは有意に高かった。表面EMG(筋活動量)は4条件間で有意差がなく、鏡を見ること自体が筋活動を高めるという証拠はなかった。
この研究で分かること
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単関節(肘屈曲MVIC)では外部フォーカスが最大の発揮筋力を示した(鏡よりP=0.017、内部フォーカスよりP<0.001で有意に高い)
- 2
鏡条件は中立条件と統計的に同等(単関節P=0.392、多関節ジャンプ高ES=0.01)だが、内部フォーカスよりは有意に高い発揮筋力を示した(P<0.001)
- 3
表面EMG(上腕二頭筋・三頭筋・共収縮比)は4条件間で有意差なし(P≥0.588)。鏡を見ても筋活動量そのものは変わらない
- 4
単一セッションのクロスオーバー試験で、条件順序の完全なランダム化・十分な習熟期間がなかった点は限界。急性の発揮筋力・EMGへの影響を見たものであり、長期的なトレーニング効果への外挿は慎重に扱うべき
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