トレーニング前のスマホSNS利用がハーフスクワットのボリュームロードを低下させる ― ランダム化クロスオーバー試験
Gantois P, Lima-Júnior DA, Fortes LS, Batista GR, Nakamura FY, Fonseca FS
研究が積み重なりつつある段階のエビデンス
サマリー
レクリエーションレベルの訓練経験を持つ成人16名を対象とした単盲検ランダム化クロスオーバー試験。トレーニング前にスマートフォンでSNSアプリを30分間使用すると、ドキュメンタリー視聴(対照条件)と比べて主観的なメンタル疲労感が有意に増加し(p=0.004)、その後のハーフバックスクワット(80%15RM×3セット)のボリュームロードが有意に低下した(p=0.006)。知覚的運動努力(RPE)・モチベーション・生理指標には有意差がなかった。単一研究・小規模(n=16)であり、再現性の確認が必要。
検証の内訳
- 書誌照合
- Crossref と照合済み
- 内容照合
- 本文の記述を原著の抄録と突き合わせています確認した範囲: 被験者数・測定したアウトカム・研究デザイン・対象集団16名の単一研究。測定されたのはボリュームロードであり、最大筋力や単発のパワーではない(同じ研究グループ以外の試験では1RMに影響が出ていない)。
- 訂正履歴
1件を表示
- 「心拍などの生理指標には有意差がなかった」としていたが、抄録が生理的な変数として挙げているのは血中乳酸濃度(p=0.36)で、心拍は登場しない。また著者らの解釈(生理的な変数が動かないまま挙上量だけ下がったため、メンタル疲労の効果は心理的な基盤を持つ)が落ちていた。変更履歴
- 編集の確認
書誌の照合は Crossref・PubMed への機械照会で行っています。結果は上記の照合日時点のもので、それ以降に出た撤回・訂正は反映されていません。最終照合から365日を超えたロックを使う新しいビルドは失敗します。 内容の照合はAIが原著の抄録と突き合わせたもので、専門的な妥当性の判断ではありません。 検証していない範囲も隠さず表示しています。 検証の方法について
この研究で分かること
- 1
レクリエーションレベルの訓練経験を持つ男女16名による単盲検クロスオーバー試験。80%15RMのハーフバックスクワットを限界まで3セット(セット間3分の受動的休息)、2つの認知課題(30分のSNSアプリ利用/ドキュメンタリー視聴)の前後で実施した。
- 2
SNSアプリの利用は、ドキュメンタリー視聴と比べて主観的なメンタル疲労を有意に増加させた(p=0.004)。
- 3
同条件下でボリュームロードが有意に低下した(p=0.006)。
- 4
知覚的運動努力(p=0.54)・モチベーション(p=0.277)・セット内の力学的変数(p>0.05)・血中乳酸濃度(p=0.36)には有意差が無かった。
- 5
著者らは、生理的な変数が動かないまま挙上量だけが下がったことから、メンタル疲労の効果は生理的というより心理的な基盤を持つと解釈している。 対象は16名の単一研究であり、追試が必要。
関連する研究
この研究を扱った記事
最終確認: