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研究データ
研究タイプ: メタ分析信頼度: 高抄録と突き合わせ済み

急性のアルカローシス・アシドーシスがパフォーマンスに与える影響(メタ分析)

Carr AJ, et al.

発表年2011
掲載誌Sports Medicine
著者Carr AJ, et al.

複数の良質な研究に基づく、信頼性の高いエビデンス

Summary

サマリー

血液の緩衝作用を変える3種類の物質(炭酸水素ナトリウム・クエン酸ナトリウム・塩化アンモニウム)が運動パフォーマンスに与える影響を統合したメタ分析。59件の研究・188のパフォーマンス効果が対象で、効果は平均パワーの変化率に換算されている。炭酸水素ナトリウムについては38研究・137推定値から、体重1kgあたり約3.5 mmol(約0.3g)の典型的な用量で、男性アスリートの1分間スプリント1本において1.7%(90%信頼限界 ±2.0%)の「おそらく中程度の」向上が得られた。この信頼限界は0をまたぐ。 研究・被験者の特徴による修飾効果は、いずれも「小さい」効果として次のように報告されている(90%信頼限界を併記する)。 用量が1 mmol/kg増えるごとに +0.5%(±0.6%)/スプリントの本数が5本増えるごとに +0.6%(±0.4%)/テスト時間が10倍になるごとに −0.6%(±0.9%。例: 1〜10分)/非アスリートで −1.1%(±1.1%)/女性で −0.7%(±1.4%)。このうち本数以外の4つは信頼限界が0をまたぐため、方向の示唆として読むにとどめる。 研究環境間の説明できないばらつきは典型的に ±1.2% だった。 クエン酸ナトリウムの効果は不明瞭(0.0%、±1.3%)、塩化アンモニウムは「おそらく中程度の」1.6%(±1.9%)の低下だった。著者らは0.3〜0.5 g/kg/BM の摂取を推奨しつつ、重曹とクエン酸ナトリウムの消化器症状の定量化を「重要な今後の研究課題」として挙げている。

出典(原文を確認する)

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DOI: 10.2165/11591440-000000000-00000

検証の内訳

書誌照合
Crossref と照合済み
内容照合
本文の記述を原著の抄録と突き合わせています確認した範囲: 測定したアウトカム・研究デザイン・対象集団抄録は統合参加者数を報告していない(59研究・188効果)。効果は確率的表現で、信頼限界が0をまたぐ。副作用の頻度はこの論文からは分からない。
訂正履歴
3件を表示
  • 「統計的に有意に向上させる」としていたが、抄録は「possibly moderate」という確率的表現で90%信頼限界(±2.0%)が0をまたぐ。「1〜10分に有効」も逆で、抄録はテスト時間が10倍になるごとに効果が0.6%減るとしている。「効果量d≈0.4」「消化器系の副作用が問題」も抄録に無く、副作用の定量化は今後の課題とされている。sampleSize 248 も根拠なし。変更履歴
  • 修飾効果(用量・本数・テスト時間・非アスリート・女性)を推定値だけで載せており、各推定値の90%信頼限界が落ちていた。本数以外の4つは限界が0をまたぐ。記事側にこの不確かさを明記した一方でレコードに無いと、同じ根拠が一方では不確実・他方では確定として表示されるため補った。あわせて著者らの推奨用量(0.3〜0.5 g/kg/BM)と塩化アンモニウムの結果を追記した。変更履歴
  • titleEn が原著の題名と違っていた(「Sodium bicarbonate supplementation and high-intensity exercise performance: a meta-analysis」)。原著は重曹・クエン酸ナトリウム・塩化アンモニウムの3剤を扱っており、重曹だけを対象にしたメタ分析ではない。正式題名に修正した。変更履歴
編集の確認

書誌の照合は Crossref・PubMed への機械照会で行っています。結果は上記の照合日時点のもので、それ以降に出た撤回・訂正は反映されていません。最終照合から365日を超えたロックを使う新しいビルドは失敗します。 内容の照合はAIが原著の抄録と突き合わせたもので、専門的な妥当性の判断ではありません。 検証していない範囲も隠さず表示しています。 検証の方法について

Key Findings

この研究で分かること

  • 1

    炭酸水素ナトリウムの効果は、平均パワーで1.7%(90%信頼限界 ±2.0%)の「おそらく中程度の」向上。信頼限界が0をまたいでおり、「統計的に有意」と言い切れる結果ではない。

  • 2

    典型的な条件は、男性アスリートが体重1kgあたり約0.3g(3.5 mmol/kg)を摂取して1分間のスプリント1本を行う場合である。

  • 3

    修飾効果はいずれも「小さい」効果として報告されている。 用量+1 mmol/kgで +0.5%(±0.6%)、本数+5本で +0.6%(±0.4%)、テスト時間10倍で −0.6%(±0.9%)、非アスリートで −1.1%(±1.1%)、女性で −0.7%(±1.4%)。

  • 4

    このうち本数以外の4つは信頼限界が0をまたぐ。 方向の示唆として読むにとどめる必要がある。研究環境間の説明できないばらつきは典型的に ±1.2%。

  • 5

    著者らの推奨は「短時間の高強度レースで平均パワーを1.7%(±2.0%)高めるために 0.3〜0.5 g/kg/BM」である。 消化器症状の定量化は「重要な今後の研究課題」とされており、副作用の頻度を示した論文ではない。クエン酸ナトリウムは不明瞭(0.0%、±1.3%)、塩化アンモニウムは 1.6%(±1.9%)の低下。

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  • ベータアラニン

    運動指標の改善はプラセボより大きかった。 15論文・23の運動テスト・計360名(β-アラニン群174名・プラセボ群186名)を統合したメタ分析で、効果量の中央値は0.374対0.108(p=0.002)。これは運動指標の2.85%の改善に相当し、そのときのβ-アラニン総摂取量の中央値は179gだった(Hobson 2012)。

  • クレアチン

    高齢者では、レジスタンストレーニングにクレアチンを加えると除脂肪量と筋力の増加が大きかった。 22件のRCT(計721名、平均年齢57〜70歳)を統合したメタ分析で、除脂肪量は平均差 +1.37kg(95%CI 0.97〜1.76、p<0.00001)、チェストプレス筋力は標準化平均差0.35(p=0.0002)、レッグプレス筋力は同0.24(p=0.01)だった(Chilibeck 2017)。若年者を対象にした同種のメタ分析を、本サイトはまだ収録していない。

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