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研究 vs 勘

「カフェインは有酸素だけ、筋トレには効かない」は本当か? 通説 vs 研究

公開日: 更新日:

執筆: 吉村 浩嗣監修: 染田 智信

「カフェインは持久系の武器。ウェイトの最大挙上には関係ない」。よく聞くこの線引きを、最大筋力・用量・耐性の3点で研究と照合します。今回は通説の“逆”が出るラウンドもあります。

Round1

カフェインは最大筋力・パワーに効くか

言われていること

一般的な通説

カフェインは持久系にしか効かない。ウェイトの最大筋力やパワーには関係ない。

VS

研究が示すこと

  • メタ分析では、カフェイン摂取で最大筋力・筋パワーがわずかに向上することが示されている。
  • 効果は小〜中程度だが、方向性は一貫している。
判定

「筋トレには無関係」は誤り。劇的ではないが、筋力・パワーを底上げする。通説の逆が研究側の結論。

信頼度:賛否が分かれる
Round2

用量は多いほど効くのか

言われていること

一般的な通説

効くなら多く入れた方が効果も大きい。

VS

研究が示すこと

  • 実践で挙げられる目安は体重1kgあたりおよそ3〜6 mgだが、本サイトが収録しているカフェインのメタ分析(Grgic 2018)は用量反応関係を扱っておらず、抄録に用量の記載は無い。
  • したがってこの数字は、収録済みの出典で裏づけられているものではない。
  • やみくもに増やせば良いわけではなく、過剰摂取が動悸・不眠のリスクを高めることは確かである。
判定

3〜6 mg/kg は現場でよく使われる目安だが、本サイトが根拠として示せる出典は今のところ無い。盛れば盛るほど効くわけではない、という点だけは確かである。

信頼度:体感・逸話レベル
Round3

毎日飲んでも同じ効果が続くか

言われていること

一般的な通説

毎日プレワークアウトで飲んでも効果は変わらない。

VS

研究が示すこと

  • 常用によって耐性が生じ効果が薄れる、というのは広く指摘されている。
  • ただし本サイトが収録しているカフェインのメタ分析(Grgic 2018)は耐性を検証しておらず、抄録に記載も無い。
  • 同メタ分析はむしろ、効果量が小さいこと(筋力で標準化平均差0.20)と、下半身の筋力では有意差が出なかったことを報告している。
判定

耐性の話は現場でよく語られるが、本サイトが示せる出典はまだ無い。むしろ収録済みのメタ分析が示しているのは、効果量がもともと小さく、下半身の筋力では有意差が出ていないことのほうである。

信頼度:体感・逸話レベル

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  • カフェイン

    最大筋力・筋パワーの向上は有意だが、効果量は小さい。 筋力を扱った10件・パワーを扱った10件を統合したメタ分析で、筋力が標準化平均差0.20(95%CI 0.03〜0.36、p=0.023)、パワーが0.17(95%CI 0.00〜0.34、p=0.047)。パワーの信頼区間の下限はほぼ0である。 サブグループでは上半身の筋力が有意(0.21、p=0.026)、下半身は有意でない(0.15、p=0.147)。ただし群間差の検定は示されておらず、部位による効果差は結論できない(Grgic 2018)。

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吉村 浩嗣

執筆

吉村 浩嗣

BODYDATA運営者 / INVOLVE代表

「なんとなく良さそう」で選ばない。データで確かめてから体で試す、を続けています。

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染田 智信

監修: 染田 智信

トレーニング指導とサプリメント業界での実務経験の観点から内容を確認しています

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