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研究データ
研究タイプ: メタ分析信頼度: 中抄録と突き合わせ済み

ACTN3「スプリント遺伝子」R577X多型とパワー系エリート選手の関連 ― メタ分析

Tharabenjasin P, Pabalan N, Jarjanazi H

発表年2019
掲載誌PLoS One
著者Tharabenjasin P, Pabalan N, Jarjanazi H

研究が積み重なりつつある段階のエビデンス

Summary

サマリー

38論文から得た44研究を統合し、α-アクチニン3をコードするACTN3遺伝子のR577X多型とエリートパワー系競技者の関係を検証したメタ分析。R対立遺伝子とエリート選手の間に有意な関連が認められた(オッズ比1.21、95%CI 1.07〜1.37、p=0.002)。西洋人のサブグループでも有意(OR 1.11、95%CI 1.01〜1.22)。性別で分けると、RX遺伝子型は男性で(OR 1.14、95%CI 1.02〜1.28)、R対立遺伝子は女性で(OR 1.58、95%CI 1.21〜2.06)有意に高かった。外れ値処理を行うとアジア人選手でもRX遺伝子型の関連が有意になった(OR 1.91、95%CI 1.25〜2.92)。ただし著者ら自身が、これらの有意な効果は大部分が外れ値処理の結果であると述べている点は読み落とせない。出版バイアスの証拠は認められなかった。

出典(原文を確認する)

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DOI: 10.1371/journal.pone.0217390

検証の内訳

書誌照合
Crossref と照合済み
内容照合
本文の記述を原著の抄録と突き合わせています確認した範囲: 測定したアウトカム・研究デザインオッズ比1.2前後は集団レベルの関連であり、個人の適性を判定できる大きさではない。有意性の多くが外れ値処理に依存している点も、解釈を控えめにする理由になる。
訂正履歴
1件を表示
  • オッズ比の記載が全体解析の値と外れ値処理後の範囲を混ぜていた(正しくは1.21、95%CI 1.07〜1.37)。著者らが「有意な効果は大部分が外れ値処理の結果」と明記しているという重要な但し書きも落ちていた。被験者数(4,850名/15,903名)や「すべての遺伝子型にエリート選手は存在する」も抄録に無い。変更履歴
編集の確認

書誌の照合は Crossref・PubMed への機械照会で行っています。結果は上記の照合日時点のもので、それ以降に出た撤回・訂正は反映されていません。最終照合から365日を超えたロックを使う新しいビルドは失敗します。 内容の照合はAIが原著の抄録と突き合わせたもので、専門的な妥当性の判断ではありません。 検証していない範囲も隠さず表示しています。 検証の方法について

Key Findings

この研究で分かること

  • 1

    R対立遺伝子とエリートパワー系競技者の間に有意な関連(オッズ比1.21、95%CI 1.07〜1.37、p=0.002)。

  • 2

    女性ではR対立遺伝子の関連がより強い(OR 1.58、95%CI 1.21〜2.06)。男性ではRX遺伝子型が有意(OR 1.14)。

  • 3

    著者らは、有意な効果の大部分が外れ値処理の結果であると明記している。 頑健と評価されたのは全体・アジア人・女性の結果。

  • 4

    オッズ比1.2前後は関連としては小さい。個人の競技力を予測できる大きさではない。

  • 5

    44研究・38論文を統合。抄録は参加者総数を報告していない。出版バイアスの証拠は認められなかった。

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関連する研究

その他

ミオスタチン遺伝子変異による著しい筋肥大 ― ある小児の症例報告

New England Journal of Medicine, 2004

筋肉の発達した小児に、ミオスタチン遺伝子(MSTN)の変異が見つかったことを報告した症例報告。ミオスタチンは骨格筋の成長を負に制御する分泌タンパク質で、同論文は、マウスでこの遺伝子を働かなくすると骨格筋量が2倍になることを背景として挙げている。確認できるのはここまでで、変異が両アレルの機能喪失型であること、筋量・筋力が同年代を上回ったこと、牛やマウスと同様であること、ヒトで初めて示したことは、機械で照合できる範囲に無いため収録していない。 n=1の症例報告であり、一般集団には外挿できない。

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メタ分析

男女の筋力・筋肥大トレーニングへの反応の違い(系統的レビュー&メタ分析)

Journal of Strength and Conditioning Research, 2020

同一のトレーニングプロトコルを用いた場合に、若年〜中年の男女で筋力や筋肥大の反応が異なるかを検証したシステマティックレビュー・メタ分析。筋肥大は10件の研究から12の結果を統合し、男女に有意差は無かった(効果量0.07±0.06、P=0.31、I²=0)。上半身の筋力は17件から19の結果を統合し、女性に有利な有意な効果が認められた(効果量 −0.60±0.16、P=0.002、I²=72.1)。下半身の筋力は23件から23の結果を統合し、有意差は無かった(−0.21±0.16、P=0.20、I²=74.7)。著者らは「男女は筋肥大と下半身筋力については同程度の効果量で適応するが、相対的な上半身筋力では女性のほうが効果が大きかった」とし、未訓練の女性は男性より上半身の筋力を高める能力が高い可能性があると述べる。ただし、なぜ上半身にだけ差が出るのか、それが神経・筋・運動学習のいずれによるものか、あるいは組み入れた研究の期間が短いことによる見かけ上のものかは、さらなる研究が必要としている。

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