Topic
回復・睡眠
筋肉は休んでいる間に育つ。睡眠・回復・コンディショニングに関する研究を集めています。
Research
関連する研究
- ランダム化比較試験信頼度: 中2012
睡眠制限下の健康成人におけるグリシン摂取が日中のパフォーマンスに与える影響
Bannai M, Kawai N, Ono K, Nakahara K, Mori N / Frontiers in Neurology
主要ポイント: 就寝前グリシン3g摂取は翌日の主観的眠気を有意に軽減した(プラセボ比)
- レビュー信頼度: 中2011
睡眠と筋肉回復:新たな仮説の内分泌学的・分子生物学的根拠
Dattilo M, Antunes HK, Medeiros A, Monico-Neto M, Souza HS, Lee KS, Tufik S, de Mello MT / Medical Hypotheses
主要ポイント: 睡眠中(特に深睡眠)は成長ホルモン分泌のピークであり、睡眠不足はGH分泌を顕著に抑制する
- メタ分析信頼度: 高2002
カルシウム補給と骨密度 ― 閉経後女性を対象としたメタ分析
Shea B, Wells G, Cranney A, Zytaruk N, Robinson V, Griffith L, Hamel C, Ortiz Z, Peterson J, Adachi J, Tugwell P, Guyatt G / Endocrine Reviews
主要ポイント: カルシウム補給は閉経後女性の脊椎・大腿骨の骨密度低下を有意に抑制
- ランダム化比較試験信頼度: 中2017
コラーゲンペプチド補給が関節痛・皮膚弾力・軟骨保護に与える影響 ― RCT
Shaw G, Lee-Barthel A, Ross ML, Wang B, Baar K / American Journal of Clinical Nutrition
主要ポイント: 腱組織工学モデルでコラーゲン含量・メカニカル特性が有意に改善
- メタ分析信頼度: 中2022
CoQ10サプリメントと心血管機能・エネルギー代謝への効果 ― メタ分析
Mantle D, Hargreaves IP, et al. / Nutrients (MDPI)
主要ポイント: CoQ10 100〜300mg/日でスタチン誘発性筋肉痛が軽減(複数RCTで一貫した結果)
- メタ分析信頼度: 中2015
クルクミン補給が運動誘発性炎症・DOSMに与える影響 ― メタ分析
Yavari A, Javadi M, Mirmiran P, Bahadoran Z / Asian Journal of Sports Medicine
主要ポイント: 運動後の炎症マーカー(CRP・IL-6・TNF-α)を有意に低下
- メタ分析信頼度: 中2010
グルコサミン・コンドロイチンの関節痛・軟骨保護効果 ― GAITトライアルを含むメタ分析
Wandel S, et al. / BMJ
主要ポイント: 全体的にプラセボとの有意差なし(中等度OA)
- レビュー信頼度: 低2010
マカ補給が性欲・エネルギー・運動パフォーマンスに与える影響 ― システマティックレビュー
Shin BC, et al. / BMC Complementary and Alternative Medicine
主要ポイント: 性欲の改善に弱〜中程度のエビデンス(複数のRCT)
- メタ分析信頼度: 高2013
メラトニン補給が睡眠の質に与える影響 ― メタ分析
Ferracioli-Oda E, Qawasmi A, Bloch MH / PLOS ONE
主要ポイント: 睡眠潜時を平均7.06分短縮(プラセボ比)
- メタ分析信頼度: 中2014
プロバイオティクスが腸内環境・IBS症状・免疫機能に与える影響 ― メタ分析
Ford AC, Quigley EM, Lacy BE, Lembo AJ, Saito YA, Schiller LR, Soffer EE, Spiegel BM, Moayyedi P / American Journal of Gastroenterology
主要ポイント: IBS全体症状スコアをプラセボより有意に改善(リスク比0.79)
- メタ分析信頼度: 中2018
タウリン補給が運動パフォーマンス・筋肉疲労に与える影響 ― メタ分析
Waldron M, et al. / Sports Medicine
主要ポイント: 持久力(疲労困憊までの時間)が有意に改善(中程度の効果量)
- レビュー信頼度: 中2017
ターメリックとクルクミンの生体利用率・抗炎症効果 ― システマティックレビュー
Hewlings SJ, Kalman DS / Foods
主要ポイント: ターメリック粉末中のクルクミン含有量はわずか2〜5%
- メタ分析信頼度: 中1993
ビタミンC補給が免疫機能・運動後上気道感染リスクに与える影響 ― メタ分析
Peters EM, Goetzsche JM, Grobbelaar B, Noakes TD / American Journal of Clinical Nutrition
主要ポイント: 激しい運動後の上気道感染リスクを約50%低下(プラセボ比)
- ランダム化比較試験信頼度: 中2013
ビタミンK2(MK-7)補給が骨密度・骨代謝マーカー・動脈石灰化に与える影響 ― RCT
Knapen MH, Drummen NE, Smit E, Vermeer C, Theuwissen E / Osteoporosis International
主要ポイント: 腰椎・大腿骨頸部の骨密度低下を有意に抑制
- ランダム化比較試験信頼度: 中2015
アシュワガンダ補給が筋力と回復に与える影響 ― RCT
Wankhede S, Langade D, Joshi K, Sinha SR, Bhattacharyya S / Journal of the International Society of Sports Nutrition
主要ポイント: ベンチプレス・レッグエクステンションの筋力がプラセボ群より有意に向上
- レビュー信頼度: 中2018
運動・スポーツにおけるグルタミン補給 ― 免疫の観点からのレビュー
Cruzat V, Macedo Rogero M, Noel Keane K, Curi R, Newsholme P / Nutrients
主要ポイント: 激しい運動後にグルタミン血中濃度が低下し、免疫機能の一時的な低下と関連
- ランダム化比較試験信頼度: 中2012
マグネシウム補給が高齢者の原発性不眠症に与える影響 ― 二重盲検プラセボ対照RCT
Abbasi B, Kimiagar M, Sadeghniiat K, Shirazi MM, Hedayati M, Rashidkhani B / Journal of Research in Medical Sciences
主要ポイント: 主観的睡眠時間・睡眠効率が有意に改善
- ランダム化比較試験信頼度: 低2009
亜鉛・マグネシウム補給が鍛錬者のテストステロンとIGF-1に与える影響 ― RCT
Koehler K, Parr MK, Geyer H, Mester J, Schänzer W / European Journal of Clinical Nutrition
主要ポイント: 亜鉛・マグネシウムの血中濃度は上昇したが、テストステロンには有意な差が出なかった
- メタ分析信頼度: 中2019
BCAAサプリと遅発性筋肉痛(DOMS)― メタ分析
Fedewa MV, et al. / International Journal for Vitamin and Nutrition Research
主要ポイント: BCAA群はプラセボ群と比較し、運動後24〜72時間のDOMSスコアが有意に低下
- 観察研究信頼度: 低2011
睡眠時間の延長はアスリートの運動パフォーマンスを向上させる
Mah CD, et al. / Sleep
主要ポイント: 睡眠延長でスプリント・シュート精度・反応時間が改善
Supplements
関連するサプリ
5-HTP
信頼度: 中5-ヒドロキシトリプトファン(Griffonia simplicifolia種子由来)
セロトニンの直接前駆体となるアミノ酸誘導体。トリプトファンよりも効率的に脳内セロトニンに変換され、気分・睡眠・食欲調節への関与が研究されている。
AHCC(活性化ヘキソース相関化合物)
信頼度: 中AHCC(キノコ由来α-グルカン)
ヒラタケ科キノコの菌糸体から抽出した多糖類複合体。NK細胞・マクロファージを活性化することで免疫機能を高める効果が複数の臨床研究で検討されている。特にがん治療補助・感染症予防目的での研究が多い。
アルファリポ酸(ALA)
信頼度: 中α-リポ酸(ラセミ体:R体+S体混合)
水溶性・脂溶性両方で機能する汎用性の高い抗酸化物質。インスリン感受性の改善・グルコース取り込み促進・他の抗酸化物質(グルタチオン・ビタミンC・E)の再生への関与が研究されている。
CBD(カンナビジオール)
信頼度: 中カンナビジオール(大麻草由来・THCフリー)
大麻草(ヘンプ)由来の非精神活性カンナビノイド。不安・睡眠・炎症・痛みへの効果が研究されている。日本ではCBD製品の合法性・純度に注意が必要。
コンドロイチン
信頼度: 中コンドロイチン硫酸(ウシ・サメ軟骨由来等)
関節軟骨・結合組織の主要構成成分。グルコサミンと組み合わせて変形性関節症の関節痛・機能改善に広く使用される。関節の水分保持・弾力性維持に関与する。
クエン酸
信頼度: 低クエン酸(無水)
TCAサイクル(クエン酸回路)の中心的な中間代謝産物。疲労回復・ミネラルの吸収補助に伝統的に使われており、マグネシウムやカルシウムとのキレート形成でミネラルの吸収率を高める効果が研究されている。
ガーリック(ニンニク)
信頼度: 中ニンニク(Allium sativum)エキス・アリシン含有
アリシン(ニンニクの辛味・臭いの成分)を主要活性物質とするハーブ。血圧低下・LDLコレステロール低下・免疫強化・抗菌作用への効果が複数の臨床研究で示されている。
ジンジャー(生姜)
信頼度: 中ショウガ(Zingiber officinale)根茎エキス・パウダー
ジンゲロール・ショウガオールなどの活性成分を含むスパイス。運動後の筋肉痛(DOMS)軽減・抗炎症・消化促進への効果が複数のRCTで研究されており、比較的エビデンスが豊富な食品系サプリ。
グルコサミン
信頼度: 中グルコサミン硫酸塩(または塩酸塩)
関節軟骨の構成成分であるグリコサミノグリカンの前駆体。変形性関節症(OA)の関節痛・機能改善への効果が研究されているが、結果は一貫しておらず、エビデンスは中程度。
イノシトール
信頼度: 中myo-イノシトール(シクロヘキサンヘキソール)
細胞膜成分・セカンドメッセンジャーとして機能するビタミン様物質。インスリンシグナル伝達への関与からPCOS(多嚢胞性卵巣症候群)・インスリン抵抗性の改善に研究実績がある。不安・パニック障害への効果も一部の研究で示されている。
L-システイン
信頼度: 低L-システイン
グルタチオン(体内最強の抗酸化物質)の合成に必要な制限アミノ酸。NACのよりシンプルな前駆体形態で、酸化ストレス軽減・解毒経路への関与が研究されている。
リチウム(低用量)
信頼度: 非常に低オロチン酸リチウムまたはアスパラギン酸リチウム
精神科薬(炭酸リチウム)の高用量とは異なる超低用量(1〜5mg)のリチウムサプリ。神経保護・BDNF増加・気分安定への関与が一部の研究で示唆されているが、ヒトでのエビデンスはまだ非常に限定的。
ルテイン
信頼度: 中ルテイン(マリーゴールド花由来キサントフィル)
網膜黄斑部に高濃度で存在するカロテノイド色素。加齢黄斑変性(AMD)の予防・進行抑制、ブルーライトから目を保護する役割が複数の大規模研究で示されている。
マグネシウムグリシネート
信頼度: 中マグネシウムグリシネート(グリシン酸マグネシウム)
マグネシウムとグリシンをキレート結合させた形態。酸化マグネシウムより吸収率が高く、胃腸への刺激が少ない。睡眠・筋肉回復・神経系機能の改善に関するエビデンスがある。
NAC(N-アセチルシステイン)
信頼度: 中N-アセチル-L-システイン
グルタチオン合成の前駆体として広く研究されているアミノ酸誘導体。医療では解毒(アセトアミノフェン過剰摂取)や粘液溶解に使用され、抗酸化・抗炎症目的でサプリとしても利用される。
ホスファチジルセリン
信頼度: 中ホスファチジルセリン(大豆由来またはヒマワリ由来)
細胞膜リン脂質の一種で、脳・神経系に高濃度で存在。運動後のコルチゾール応答抑制・認知機能(記憶・注意力)改善への関与が複数のRCTで研究されている。
PQQ(ピロロキノリンキノン)
信頼度: 低ピロロキノリンキノン二ナトリウム塩
ミトコンドリア新生(新しいミトコンドリアの生成)を促進する可能性があるキノン化合物。認知機能・記憶力・エネルギー産生への関与が一部の研究で示されているが、ヒトでのエビデンスはまだ限定的。
Rリポ酸
信頼度: 低R(+)-α-リポ酸(天然型活性異性体)
ALAのうち体内で天然に産生される活性異性体。ラセミ体ALAより少量で同等の抗酸化・ミトコンドリア機能サポート効果が期待される。安定性が低くナトリウム塩(Na-RLA)形態が流通している。
スペルミジン
信頼度: 低スペルミジン(小麦胚芽・大豆・きのこ由来)
細胞内に存在するポリアミンの一種。オートファジー(細胞の自己浄化機構)を活性化することで、細胞の健康維持・抗老化・心血管保護に関与する可能性が研究されている。長寿研究で注目度が高まっている。
スルフォラファン
信頼度: 中スルフォラファン(ブロッコリースプラウト由来グルコラファニン由来)
ブロッコリースプラウトに豊富なグルコシノレート(グルコラファニン)が酵素ミロシナーゼと反応して生成されるイソチオシアネート。Nrf2経路を活性化し、体内の解毒酵素・抗酸化酵素の産生を誘導する。
TUDCA(タウロウルソデオキシコール酸)
信頼度: 中タウロウルソデオキシコール酸(胆汁酸誘導体)
ウルソデオキシコール酸(UDCA)とタウリンが結合した胆汁酸誘導体。肝細胞保護・小胞体ストレス軽減・神経保護作用が研究されており、近年は高用量サプリ使用(特にPEDs使用者の肝保護目的)への関心が高まっている。
BCAA(分岐鎖アミノ酸)
信頼度: 中ロイシン・イソロイシン・バリン(2:1:1または4:1:1比率が一般的)
ロイシン・イソロイシン・バリンの3種の必須アミノ酸から構成されるサプリメント。複数のメタ分析で遅発性筋肉痛(DOMS)の軽減に一定の効果が報告されており、運動後の回復サポートを目的に利用されている。ただし、十分なタンパク質を食事から摂取している場合、単独のBCAA追加による筋タンパク質合成への上乗せ効果は限定的とされている。
カゼインプロテイン
信頼度: 高カゼイン(ミセラカゼイン / カルシウムカゼイネート)
カゼインプロテインは牛乳由来のタンパク質で、消化・吸収に6〜8時間かかる緩やかな放出特性を持つ。研究では就寝前に摂取することで睡眠中の筋タンパク質合成を高める可能性が報告されている。ホエイプロテインと組み合わせることで、短期・長期双方のタンパク質供給を最適化できると考えられている。
コラーゲン(加水分解コラーゲン)
信頼度: 中加水分解コラーゲンペプチド(Type I/II/III)
腱・靭帯・軟骨・皮膚の主成分であるコラーゲンを加水分解して吸収しやすくしたサプリメント。ビタミンCとの併用で腱・靭帯のコラーゲン合成を促進する可能性をRCTが示唆している。筋肥大への直接効果は低いが、関節健康の維持や怪我予防の観点で研究が進んでいる。
CoQ10(コエンザイムQ10)
信頼度: 低ユビキノン(CoQ10)またはユビキノール(還元型)
ミトコンドリアのATP産生に不可欠な補酵素で、体内では主に心臓・肝臓・腎臓などエネルギー需要の高い組織に多く存在する。加齢やスタチン系薬の服用によって体内量が低下することが知られており、スタチン服用者の筋肉痛軽減については一部のRCTで効果が報告されている。健康なアスリートへのパフォーマンス向上効果については研究結果が混在しており、現時点では限定的なエビデンスにとどまる。
EAA(必須アミノ酸)
信頼度: 中9種の必須アミノ酸(ロイシン・イソロイシン・バリン・リジン・メチオニン・フェニルアラニン・スレオニン・トリプトファン・ヒスチジン)
体内で合成できない9種の必須アミノ酸をすべて含む製品。研究では、筋タンパク質合成には全必須アミノ酸が揃った状態が有利であるという結果が報告されている。BCAAsのみでは他の必須アミノ酸が不足する可能性があり、EAAはより完全な基質を提供できると考えられている。
HMB(β-ヒドロキシ-β-メチル酪酸)
信頼度: 中β-ヒドロキシ-β-メチル酪酸(HMB-Ca または HMB-FA)
HMBはロイシンの代謝産物で、筋タンパク質の分解抑制と合成促進の両面に作用することが研究で示されている。減量中・高齢者・トレーニング初心者における筋肉量の保持に比較的強いエビデンスが蓄積されているが、上級者や筋肥大目的での効果はメタ分析で結果が混在している。
L-テアニン
信頼度: 中L-テアニン(緑茶由来アミノ酸)
緑茶に含まれるアミノ酸で、α波を増加させリラックスしながら集中力を維持させる作用が研究で報告されている。カフェインと組み合わせると覚醒感を保ちつつ不安感や手の震えを軽減する相乗効果が期待できる。単独での筋力・運動パフォーマンス向上エビデンスは限定的で、カフェインとのスタックで評価されることが多い。
タウリン
信頼度: 中タウリン(2-アミノエタンスルホン酸)
タウリンは体内で合成される含硫アミノ酸の一種で、抗酸化作用・細胞膜の安定化・電解質バランスの調整に関与することが知られている。複数のRCTにおいて、有酸素パフォーマンスの向上や運動後の筋損傷マーカー・DONSの軽減効果が報告されている。エナジードリンクの成分として広く知られているが、単独での効果を検証した研究も蓄積されている。
カルシウム
信頼度: 高カルシウム(炭酸カルシウム・クエン酸カルシウム等)
骨の主要構成ミネラル。閉経後女性を対象としたメタ分析では、カルシウム補給が脊椎・大腿骨などの骨密度低下を有意に抑制したと報告されている。特に食事からの摂取が不足している人で恩恵が大きく、ビタミンDとの併用で効果が高まる傾向がある。一方、サプリでの過剰摂取(1,000mg/日超)は心血管リスクとの関連が一部で指摘されている。
コラーゲンペプチド
信頼度: 中加水分解コラーゲン(コラーゲンペプチド)
加水分解された低分子コラーゲン。若年アスリートを対象としたRCTでは、運動1時間前のコラーゲンペプチド15g(ビタミンC添加)摂取で腱のコラーゲン合成マーカーが改善したと報告されている。膝関節痛の軽減や皮膚の弾力・水分への効果も別の研究・メタ分析で示されている。ビタミンCとの同時摂取が合成に重要とされる。
クルクミン
信頼度: 中クルクミン(ターメリック由来ポリフェノール)
ウコン(ターメリック)の黄色色素ポリフェノール。RCT群のメタ分析では、運動後の炎症マーカー(CRP・IL-6・TNF-α)の低下とDOMS(遅発性筋肉痛)の軽減が報告されている(NF-κB経路の抑制が機序とされる)。ただし単体のバイオアベイラビリティは約1%と低く、ピペリン(黒コショウ成分)併用で吸収が約20倍に高まるとされる。
メラトニン
信頼度: 高メラトニン
脳の松果体から分泌される睡眠ホルモン。19のRCTを統合したメタ分析では、入眠潜時を平均約7分短縮し、総睡眠時間を延長、睡眠の質を有意に改善したと報告されている。時差ぼけ・交代勤務など概日リズム障害で特に有効とされ、低用量(0.5〜1mg)でも高用量と同等の効果が示されている。
プロバイオティクス
信頼度: 中生きた有用菌(Lactobacillus・Bifidobacterium属等)
適切な量を摂取したときに宿主に有益な効果をもたらす生きた微生物。43のRCTを統合したメタ分析では、IBS(過敏性腸症候群)の全体症状と腹痛をプラセボ比で有意に改善(リスク比0.79)と報告されている。ただし効果は菌株特異性が高く製品差が大きい。分泌型IgA増加など免疫指標への影響も複数の研究で報告されている。
ビタミンC
信頼度: 中アスコルビン酸
水溶性の抗酸化ビタミン。メタ分析では、一般集団での風邪予防効果は約8%と限定的だが、マラソン等の激しい持久運動を行う集団では運動後の上気道感染リスクが約50%低下したと報告されている。コラーゲン合成の補酵素・鉄の吸収促進・免疫細胞機能の維持にも関与する。
ビタミンK2(MK-7)
信頼度: 中メナキノン-7(MK-7)
発酵食品(納豆等)由来のメナキノン。閉経後女性244名にMK-7 180µg/日を3年間投与したRCTでは、腰椎・大腿骨頸部の骨密度低下の抑制と、頸動脈スティフネス悪化の抑制が報告されている。オステオカルシンやマトリックスGlaタンパクを活性化し、カルシウムを骨に誘導しつつ血管への沈着を抑える機序とされる。
アシュワガンダ
信頼度: 中ウィザニア・ソムニフェラ根エキス
インド伝統医学(アーユルヴェーダ)で使用されてきたアダプトゲンハーブ。ストレスホルモン(コルチゾール)の低下・睡眠改善・筋力向上との関連が複数のRCTで確認されており、自然系サプリの中では比較的エビデンスが充実している。
グルタミン
信頼度: 低L-グルタミン
体内で最も多く存在する非必須アミノ酸。腸管バリアの維持・免疫細胞の燃料として重要な役割を持つ。激しい運動後に血中グルタミン濃度が低下することは確認されているが、健康な人がサプリとして追加摂取しても筋力・筋肥大・パフォーマンスへの効果は複数のRCTで確認されていない。
マグネシウム
信頼度: 低マグネシウム(グリシン酸マグネシウム・クエン酸マグネシウムなど)
筋肉収縮・神経伝達・エネルギー産生など300以上の酵素反応に関与する必須ミネラル。現代人では食事からの摂取不足が多く、欠乏状態では睡眠の質や回復力が低下するとされる。補給による効果は欠乏の有無で大きく異なる。
オメガ3(魚油)
信頼度: 中EPA(エイコサペンタエン酸)・DHA(ドコサヘキサエン酸)
EPA・DHAを含む多価不飽和脂肪酸。慢性炎症の軽減・心血管健康・認知機能への有益性が幅広く示されている。運動面では筋タンパク質合成の促進と運動後炎症の軽減に関するRCTが存在するが、効果量は中程度でサンプル数は限られる。
ZMA
信頼度: 低亜鉛・マグネシウム・ビタミンB6の複合体
亜鉛・マグネシウム・ビタミンB6の複合体サプリ。「テストステロンを上昇させ筋肉をつける」という強いマーケティングクレームで知られるが、独立した研究ではホルモン増加の証拠は確認されていない。亜鉛欠乏の補正という観点では一定の意義がある。
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