プロバイオティクス
適切な量を摂取したときに宿主に有益な効果をもたらすとされる生きた微生物。本サイトが収録しているのは、過敏性腸症候群(IBS)と慢性特発性便秘を対象としたメタ分析1件である(レビュー全体で43件のRCTが適格)。IBSの症状が持続するリスク比は0.79だった。ただし著者らは「どの菌種・菌株が最も有益かは依然として不明」と明記しており、健康な人の「腸内環境改善」や免疫指標を扱った研究は収録していない。
研究はまだ限定的な成分

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(PR)研究で報告されている効果
IBSの症状が持続するリスクが下がった。 プロバイオティクスをプラセボと比べたときのリスク比は0.79(95%CI 0.70〜0.89)。IBS全体の症状・腹痛・膨満感・鼓腸のスコアにも有益な効果が認められた(Ford 2014)。対象はIBSの患者であり、健康な人ではない。 なお43件というのはレビュー全体(IBSと慢性特発性便秘、プレ/プロ/シンバイオティクスを含む)で適格だったRCTの数であり、このリスク比を算出した解析に何件が入ったかは抄録から確認できない。
どの菌種・菌株が最も有益かは不明だと著者らが明記している。 特定の属や株を推奨できる段階ではない(Ford 2014)。
慢性特発性便秘については不確実である。 プロバイオティクスは有益に見えた(週あたり排便回数が平均1.49回増加)がRCTは2件のみで、著者らはプレバイオティクス・プロバイオティクス・シンバイオティクスの3種類いずれについても有効性は不確実だと結論している(Ford 2014)。
IBSにおけるプレバイオティクス・シンバイオティクスのデータは乏しい(Ford 2014)。
腸内環境の改善、分泌型IgAなどの免疫指標、いわゆる「腸活」の効果について、本サイトは出典を示せない。 収録したメタ分析はこれらを扱っていない。
推奨摂取量・タイミング
- 収録したメタ分析は用量(CFU数)別の解析を報告しておらず、どの菌種・菌株が最も有益かも不明としている。用量を決められる出典を、本サイトは示せない(Ford 2014)。
- 「1日10億〜1000億CFU」「株名まで明記された製品を選ぶ」という目安についても同様である。
注意点
- •安全性・副作用について、本サイトは出典を示せない。 収録したメタ分析はIBSと慢性特発性便秘の症状を扱ったもので、有害事象を主題としていない。
- •重症疾患のある方・免疫不全のある方は、使用前に必ず医師に相談すること。 「免疫力アップ」という一般化を支持する研究は収録していない。
根拠となる研究
出典
似た働きのサプリ
グリーンパウダー(野菜・草類ブレンド)
信頼度: 未評価小麦草・大麦草・スピルリナ・クロレラ・野菜・フルーツ等の複合ブレンド
複数の野菜・草類・藻類を粉末化したブレンド製品。収録できたのは特定の市販製品(AG1®)を4週間投与した試験1件だけで、製品ごとに成分が違うため他の製品に当てはめる根拠が無い。この試験を根拠に一般的なグリーンパウダーへ送客することはできないため、このページに購入導線を置いていない。 その試験でも、増えた腸内細菌は製品に含まれるプロバイオティクス由来とされ、消化器QOLの改善は有意に届いていない(p=0.058)。
イヌリン
信頼度: 中イヌリン(チコリ根由来フルクタン)
チコリ根などに含まれる可溶性食物繊維(イヌリン型フルクタン)。ビフィズス菌の増加は50件・2,525名のメタ分析で報告されている(標準化平均差0.83)。血糖については33件のメタ分析で改善が報告され、空腹時血糖とHbA1cはGRADEで「高い」品質と評価されている。ただし対象は前糖尿病・2型糖尿病の集団である。
リチウム(低用量)
信頼度: 未評価オロチン酸リチウムまたはアスパラギン酸リチウム
微量のリチウムを含むサプリ(オロチン酸リチウムなど)。本サイトは、この用量帯のサプリを評価したヒトの研究を1件も収録できていない。有効性・用量・安全性のいずれも判断材料を示せないため、このページに購入導線を置いていない。 リチウムは精神科で用いられる医薬品(炭酸リチウム)の成分でもあり、気分障害の治療としてリチウムを投与された患者の有害事象を統合したレビュー(McKnight ら 2012)は、周辺情報として収録している。