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ホエイプロテインとは? WPC・WPI・WPHの違いから使い方まで

公開日:

執筆: 吉村 浩嗣監修: 染田 智信

ホエイプロテインとは結局何? WPC・WPI・WPHは何が違う?

ホエイプロテインは牛乳のタンパク質のうちカゼインを除いた水溶性の画分を粉末にしたもの。精製度によってWPC(濃縮)・WPI(分離)・WPH(加水分解)に分かれ、タンパク質含有率や乳糖の残り方が変わる。1回20〜40gを目安に、1日の総タンパク質量の中で位置づけて使うのが基本。

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ホエイの正体:チーズ作りの副産物

牛乳のタンパク質は大きく2つに分かれる。チーズを作る際に固まる『カゼイン』(乳タンパク質の大部分を占める)と、残る水溶性の『ホエイ(乳清)』だ。ホエイプロテインはこの水溶性画分を乾燥・粉末化したもので、もともとはチーズ製造の副産物として扱われてきた。吸収が速く、必須アミノ酸のロイシンを比較的多く含む点が特徴とされる。

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WPC・WPI・WPHは精製度の違い

WPC(コンセントレート/濃縮)はろ過の工程が浅く、タンパク質含有率はおよそ70〜80%台で乳糖・脂質もある程度残る。WPI(アイソレート/分離)はさらに精製が進み、タンパク質含有率は90%前後まで高まり、乳糖・脂質はかなり減る。WPH(加水分解/ハイドロライゼート)はタンパク質をあらかじめ小さいペプチドに分解したもので、消化・吸収がより速いとされる。ただし2019年に8件のRCTを統合したメタ分析は、各形態を等カロリーのプラセボと比べたもので、3種を互いに直接比べてはいない。そのうえで除脂肪量の増加は、どの形態でもプラセボに対して有意にはならなかった。WPHにいたっては該当する試験が1件しかなく、論文自身が「WPHについてはメタ分析による評価ができなかった」と述べている。つまり現時点で「どれが優れているか」を判断できる材料はない。

70〜80%台
WPCのタンパク質含有率の目安
90%前後
WPIのタンパク質含有率の目安
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乳糖不耐の人はWPIが選択肢になる

乳糖不耐症は、乳糖を分解する酵素(ラクターゼ)の働きが弱いために起こる。WPCには乳糖が比較的多く残るため、乳糖不耐の人は摂取後にお腹の張りや下痢を感じることがある。WPIは精製の過程で乳糖の大半が取り除かれるため、同じ症状が出にくいとされる。ただし乳糖への感受性は個人差が大きく、WPIでも症状が出る人はいる。気になる場合は少量から試すとよい。なお乳アレルギーは乳糖不耐とは別物で、その場合はホエイ由来のプロテイン自体を避ける必要がある。

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1回20〜40g、1日の総量で考える

ホエイプロテインは1回20〜40gを目安に摂取されることが多い。ただし重要なのは1回量そのものより、1日のタンパク質摂取量が体重1kgあたりおよそ1.6g前後に届いているかどうかで、49件のRCTを統合したメタ分析ではこの水準を超えると追加の効果は頭打ちになると報告されている。『運動後30分以内に飲まないと効果が薄れる』という主張については、研究データで検証した内容を別記事「アナボリックウィンドウ神話」にまとめているので、タイミングを気にしすぎている人はそちらも参照してほしい。

20〜40g
1回の摂取量の目安
1.6g/kg/日
効果が頭打ちになる目安の総摂取量

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吉村 浩嗣

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吉村 浩嗣

BODYDATA運営者 / INVOLVE代表

「なんとなく良さそう」で選ばない。データで確かめてから体で試す、を続けています。

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染田 智信

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トレーニング指導とサプリメント業界での実務経験の観点から内容を確認しています

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