リチウム(低用量)
微量のリチウムを含むサプリ(オロチン酸リチウムなど)。本サイトは、この用量帯のサプリを評価したヒトの研究を1件も収録できていない。有効性・用量・安全性のいずれも判断材料を示せないため、このページに購入導線を置いていない。 リチウムは精神科で用いられる医薬品(炭酸リチウム)の成分でもあり、気分障害の治療としてリチウムを投与された患者の有害事象を統合したレビュー(McKnight ら 2012)は、周辺情報として収録している。
このページの出典はすべて周辺情報です。この成分・この用量帯そのものを評価した研究は収録していません。
研究はまだ限定的な成分

購入について
この用量帯のリチウムサプリを評価したヒトの研究を、本サイトは1件も収録できていない。有効性・用量・安全性のいずれについても判断材料を示せない。 加えてリチウムは精神科で用いられる医薬品(炭酸リチウム)の成分で、収録している McKnight ら(2012)は、気分障害の治療としてリチウムを投与された患者で有害事象(尿の濃縮能の低下・甲状腺機能低下症・副甲状腺機能亢進・体重増加)を報告している。判断材料が無いまま購入導線を置くべきでないと考え、このページにリンクを置いていない。
周辺情報の研究で報告されていること
超低用量リチウムのサプリについて、有効性・用量・安全性のいずれも、本サイトは出典を示せない。 神経保護、BDNF(神経栄養因子)の増加、気分の安定、認知機能の維持——どの主張についても、収録できる研究が無い。
「飲料水中のリチウム濃度と自殺率の逆相関」という疫学的な報告についても、本サイトは出典を示せない。 かつ、地域の水質と健康指標の相関は、サプリを飲むことの効果を示すものではない(生態学的な相関であり、個人への介入効果ではない)。
リチウムは精神科で用いられる医薬品(炭酸リチウム)の成分である。 収録している McKnight ら(2012)は、気分障害の治療としてリチウムを投与された患者の有害事象を統合したレビューで、尿の濃縮能の低下・甲状腺機能低下症・副甲状腺機能亢進・体重増加のリスク上昇を報告している。ただし同レビューの抄録からは、投与量・血中濃度・製剤(塩の種類)は分からない。したがってこの知見が市販サプリの用量に当てはまるかどうかも分からない。サプリの用量が治療に使われる量より低いことは、安全性が確認されていることを意味しない。
推奨摂取量・タイミング
- 用量について、本サイトは出典を示せない。 製品によって含有量は異なり、市販品で見かける量を裏づける研究も収録していない。
注意点
- •リチウムは精神科で用いられる医薬品の成分である。気分の問題・認知の問題が気になる場合は、サプリで自己判断せず必ず医療機関で相談すること。 収録している McKnight ら(2012)は、気分障害があってリチウムを投与された患者を対象に、有害事象を統合した系統的レビュー・メタ分析である。 尿の濃縮能の低下(正常最大値の15%、平均差 -158.43 mOsm/kg、95%CI -229.78〜-87.07、p<0.0001)、臨床的な甲状腺機能低下症(オッズ比5.78、95%CI 2.00〜16.67、p=0.001)、血中カルシウム(+0.09 mmol/L、p=0.009)と副甲状腺ホルモン(+7.32 pg/mL、p<0.0001)の上昇、プラセボと比べた体重増加(オッズ比1.89、95%CI 1.27〜2.82、p=0.002)を報告している。
- •一方、糸球体濾過量の低下は有意ではなく(-6.22 mL/min、95%CI -14.65〜2.20、p=0.148)、著者らは多くの患者で臨床的に意味のある腎機能低下の証拠は乏しく、末期腎不全のリスクは低いとしている(腎代替療法を受けたのは3,369名中18名=0.5%)。 ただし有意でなかったことは、腎機能に影響が無いと確かめられたことではない。 著者らは、副甲状腺機能亢進の頻度が一貫して高いことから、治療の前と最中に血中カルシウムを確認すべきだと述べている。
- •このレビューの抄録には、投与量・血中濃度・製剤(塩の種類)が示されていない。そのため、ここに挙げた有害事象が市販サプリの用量でも起きるのかどうかは分からない。 サプリ自体の安全性について、本サイトは出典を示せない。
- •「治療に使われる量より低いから安全」とは言えないし、「治療の用量で起きたことだからサプリでは起きない」とも言えない。 腎疾患・甲状腺疾患のある方、利尿薬を服用中の方、精神科の薬を服用中の方は、絶対に自己判断で使わず必ず医師に相談すること。
出典
- McKnight RF, et al. (2012) Lancet — リチウムの毒性プロファイル(気分障害の治療として投与された患者の系統的レビュー・メタ分析)※この成分・この用量帯そのものを評価した研究ではありません(判断の材料として周辺情報を示しています)
似た働きのサプリ
アグマチン
信頼度: 未評価アグマチン硫酸塩
アルギニンの脱炭酸によって生成されるアミン。本サイトは、アグマチンをヒトに投与した研究を1件も収録できていない。有効性・用量・安全性のいずれも判断材料を示せないため、このページに購入導線を置いていない。
アルファGPC(L-α-グリセリルホスホリルコリン)
信頼度: 低L-α-グリセリルホスホリルコリン(Alpha-GPC)
アセチルコリンの前駆体とされるコリン含有リン脂質。収録したRCTでは、認知課題の1つ(ストループ)で改善が見られた一方、身体パフォーマンスと成長ホルモンには群間差が無かった。本サイトが以前「成長ホルモン分泌促進・筋力・パワー出力の向上」と記載していたのは、この結果と食い違う。
アップルサイダービネガー
信頼度: 低リンゴ酢(酢酸・ポリフェノール含有)
リンゴを発酵させた酢。収録したメタ分析の対象は2型糖尿病の患者で、空腹時血糖(−21.9 mg/dL)とHbA1c(−1.53)の低下が報告されている。ただしGRADEの評価はアウトカムごとに分かれており、空腹時血糖とインスリンが「中」、HbA1cとHOMA-IRは「低」である。組み入れ7件のうち5件が低品質で、HbA1cは異質性も高い(本文とFigure 2Bでは I²=83.31%、Table 4の脚注では88.61%と食い違う)。健常者の体重や食欲を対象とした研究は収録していない。