アルファGPC(L-α-グリセリルホスホリルコリン)
アセチルコリンの前駆体とされるコリン含有リン脂質。収録したRCTでは、認知課題の1つ(ストループ)で改善が見られた一方、身体パフォーマンスと成長ホルモンには群間差が無かった。本サイトが以前「成長ホルモン分泌促進・筋力・パワー出力の向上」と記載していたのは、この結果と食い違う。
研究はまだ限定的な成分

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(PR)研究で報告されている効果
認知課題のうち、ストループ検査で改善が見られた。 レジスタンストレーニング経験のある男性20名を対象とした無作為化・二重盲検・プラセボ対照のクロスオーバー試験で、高用量群(p=0.013、d=0.61)と低用量群(p=0.046、d=0.48)はプラセボよりストループ総得点の変化が大きく、高用量群では完了時間も有意に速かった(p=0.021、d=0.56)(Kerksick 2024)。
同じ試験で、フランカー課題とN-back課題には群間差が無かった。 フランカー課題では高用量群の反応時間が速い傾向にとどまっている(Kerksick 2024)。
同じ試験で、身体パフォーマンスと成長ホルモンには群間差が無かった。 視覚アナログ尺度にも差が無い。「運動前摂取で成長ホルモン分泌が促進される」「筋力・パワー出力が向上する」を支持する結果ではない(Kerksick 2024)。
利益相反の開示がある。 著者は本試験のスポンサー(NNB Nutrition)の有償の科学アドバイザーを務めている。所属大学が利益相反の管理計画を定め、著者は同意取得・データ収集・盲検解除前の解析に関与しなかったとされる(Kerksick 2024)。
認知機能への効果は、臨床集団を対象とした解析がある。 成人発症の認知機能障害についてRCT7件と前向きコホート1件を統合したメタ分析で、ドネペジルとの併用で認知(4件、平均差1.72、95%CI 0.20〜3.25)・機能(3件、0.79、95%CI 0.34〜1.23)・行動(4件、−7.61、95%CI −10.31〜−4.91)の改善が認められた(Sagaro 2023)。対象は脳血管障害に関連する神経疾患のある患者であり、健常者ではない。
神経筋の連携強化について、本サイトは出典を示せない。
推奨摂取量・タイミング
- 収録したRCTが用いたのは、運動の60分前に摂る単回投与である(高用量630mgを含む2用量とプラセボの比較)(Kerksick 2024)。
- ただし身体パフォーマンスと成長ホルモンには群間差が無かったため、これを運動目的の用量として読むべきではない。 「認知機能目的で1日300〜600mgを2回に分けて」という目安について、本サイトは出典を示せない。
注意点
- •収録したRCTでは、心拍数と血圧に統計的に有意な変化が見られたが、いずれも臨床的に受け入れられる正常値の範囲内だったとされる(Kerksick 2024)。
- •それ以外の安全性・副作用について、本サイトは出典を示せない。 なお収録したメタ分析の対象は、医薬品(ドネペジル)との併用を含む臨床集団である(Sagaro 2023)。
- •服薬中の方、持病のある方は、使用前に必ず医師または薬剤師に相談すること。
似た働きのサプリ
L-テアニン
信頼度: 低L-テアニン(緑茶由来アミノ酸)
緑茶に含まれるアミノ酸。収録したメタ分析では、テアニン+カフェインおよびテアニン単独が認知・気分の指標で小〜中程度の差を示している。ただし著者ら自身が「信頼区間はしばしば、差の向きと大きさに関する不確実性を示していた」と述べている。この論文は紅茶・緑茶製品の企業から資金提供を受けた研究者を含む。
PQQ(ピロロキノリンキノン)
信頼度: 低ピロロキノリンキノン二ナトリウム塩
キノン化合物。収録したRCTでは、加齢による物忘れを自覚する中高年58名(平均70〜72歳)で、認知機能の複数の領域とスクリーニング検査の得点がプラセボより改善した。ただし特定の商品名の製剤(mnemoPQQ®)を用いた1件の試験である。
リチウム(低用量)
信頼度: 未評価オロチン酸リチウムまたはアスパラギン酸リチウム
微量のリチウムを含むサプリ(オロチン酸リチウムなど)。本サイトは、この用量帯のサプリを評価したヒトの研究を1件も収録できていない。有効性・用量・安全性のいずれも判断材料を示せないため、このページに購入導線を置いていない。 リチウムは精神科で用いられる医薬品(炭酸リチウム)の成分でもあり、気分障害の治療としてリチウムを投与された患者の有害事象を統合したレビュー(McKnight ら 2012)は、周辺情報として収録している。