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サプリメント

5-HTP

エビデンス評価

セロトニンの前駆体となるアミノ酸誘導体。収録している根拠はいずれも小規模で、対象も限定的である。 うつ病についてはコクランレビューがあるが、著者らは「代替となる有効で安全な抗うつ薬が存在するため、現時点で臨床的有用性は限られる」と結論している。 セロトニン症候群についての総説を引いていた記述は、本文を参照できないため帰属を撤回した(注意自体は残している)。

研究はまだ限定的な成分

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研究で報告されている効果

うつ症状について、プラセボより良いという結果はあるが、質が足りていない。 コクランレビューは多数の試験を検討したうえで、基準を満たす質の試験は2件・計64名のみだったとしている。その2件ではプラセボより良好だったが(Peto オッズ比4.10、95%CI 1.28〜13.15、NNT 2.78)、「結論を出すには質が不十分」と明記されている。 なお解析は試験数が少ないため5-HTPとトリプトファンを合算して行われている(Shaw 2002)。

満腹感については、過体重女性を対象とした1か月の試験が1件ある。 Griffonia抽出物由来の5-HTPを口腔スプレーで投与したところ、24時間尿中5-HIAAが有意に増加し(p<0.001)、食欲スコアが低下した(p<0.001)。BMI・上前腸骨棘部皮下脂肪厚・上腕囲・臀囲(hip circumference)の変化に群間差があった(Rondanelli 2012)。特定の剤形・特定の集団での小規模試験である。

睡眠について収録しているのは、パーキンソン病かつREM睡眠行動障害のある患者18名を対象とした試験である。 5-HTP 50mg/日でREM睡眠の割合が増えた一方、覚醒指数と入眠後覚醒の減少はわずかで有意に達していない(Meloni 2022)。健康な人の睡眠を対象とした試験を、本サイトは収録していない。

推奨摂取量・タイミング

  • 収録した試験が用いた量は、パーキンソン病の睡眠試験で50mg/日(Meloni 2022)である。
  • 満腹感の試験は Griffonia 抽出物の口腔スプレーで、一般的な錠剤・カプセルとは剤形が異なる(Rondanelli 2012)。
  • 「100〜300mg/日」「睡眠目的は就寝前」「食欲抑制目的は食前30分」「定期的な休薬」といった一般的な目安について、本サイトは出典を示せない。

注意点

  • セロトニン作動薬との併用には、セロトニン症候群のリスクがあるとされる。 この注意を裏づける出典を、本サイトは示せない。 5-HTPをセロトニン作動薬と併用した場合を評価した研究を収録していない。
  • 以前はセロトニン症候群についての総説(Boyer & Shannon 2005)を引いてこの記述を支えていた。
  • 「同論文にはPubMedにもEurope PMCにも抄録が無い」と書いていたが、これは誤りである。出版社が登録した抄録を Crossref/OpenAlex から読める。 ただし同抄録は「セロトニン症候群は、治療薬の使用・自己中毒・薬物間相互作用から生じうる、生命を脅かしうる薬物反応である」という1文のみで、5-HTPには触れていない。したがって、5-HTPとの併用リスクを同論文に帰属させていた記述は撤回する。 以下の注意は、収録した研究が検証したものではない。 本サイトは、裏づけを示せない注意についても削除せず、裏づけが無いことを明示したうえで残す扱いをとっている。
  • SSRI・SNRI・MAOI・三環系抗うつ薬などセロトニンに作用する薬剤を服用している場合は、自己判断で摂取せず、必ず事前に医師・薬剤師に相談すること。 コクランレビューは、5-HTP・トリプトファンと、致死的になりうる好酸球増多筋痛症候群(EMS)との関連が解明されていないと明記している(Shaw 2002)。
  • 同レビューの結論は「代替となる有効で安全な抗うつ薬が存在するため、現時点で臨床的有用性は限られる」である。
  • カルビドパとの併用、および長期使用による耐性・依存について、本サイトは出典を示せない。 いずれもよく挙げられる注意点だが、確かめられる資料を収録していない。
  • 服薬中の人は医師・薬剤師に相談すること。
  • 本情報は教育・参考目的であり、疾患の診断・治療を意図しない。
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