イノシトール
細胞膜成分・セカンドメッセンジャーとして働くビタミン様物質。本サイトが収録しているのは多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)の女性を対象としたアンブレラレビュー1件である。プラセボと比べて複数の指標が改善しているが、GRADEで評価した85項目のうち高品質のものは1つも無く、41.1%が「非常に低い」品質だった。メトホルミンと比べるとほとんどの指標で有意差が無い。
研究はまだ限定的な成分

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(PR)研究で報告されている効果
PCOSの女性で、ホルモン・代謝の指標がプラセボ(または葉酸)と比べて改善した。 13件のメタ分析を統合したアンブレラレビューで、性ホルモン結合グロブリン(平均差 +36.72 nmol/L、95%CI 28.52〜44.91)、HOMA-IR(−1.14、95%CI −1.35〜−0.94)、空腹時インスリン(−23.40 pmol/L、95%CI −32.80〜−14.01)、黄体形成ホルモン、アンドロステンジオン、中性脂肪が改善した(Duan 2026)。
生殖のアウトカムも改善した。 生児出生(リスク比2.29、95%CI 1.07〜4.93、P=0.03)、排卵率(2.75、95%CI 1.71〜4.41、P<0.0001)(Duan 2026)。
エビデンスの品質には強い留保がある。 GRADEで評価した85項目のうち高品質のものは1つも無く、中程度が18.9%、低が40%、非常に低が41.1%。AMSTAR-2の評価も高品質23.1%・低53.8%・非常に低23.1%だった。著者らは「低品質のエビデンスに基づく結果は慎重に解釈すべきで、それ単独で臨床判断を導くべきではない」と明記している(Duan 2026)。
メトホルミンと比べると、ほとんどの指標で有意差が無い(中性脂肪と妊娠率を除く)(Duan 2026)。
イノシトールの種類によって結果が違う。 ミオイノシトール(単独または葉酸併用)が代謝・生殖のアウトカムで優れており、D-カイロ-イノシトールの単剤使用は臨床上慎重に用いるべきとされる。併用療法が単剤を一貫して上回るわけではない(Duan 2026)。
不安・パニック障害への効果、脂肪肝・代謝症候群へのサポートについて、本サイトは出典を示せない。 収録したアンブレラレビューはPCOSを対象としている。
推奨摂取量・タイミング
- 収録したアンブレラレビューは用量別の推奨を示していない。イノシトールの種類による違い(ミオイノシトールが優れ、D-カイロ-イノシトール単剤は慎重に)は報告されている(Duan 2026)。
- 「PCOS目的で1日2〜4g」「不安目的で1日12〜18g」という目安について、本サイトは出典を示せない。とくに後者の高用量は、収録した研究が扱っていない用途・用量である。 PCOSは診断・治療の対象となる疾患である。サプリで自己判断せず、医療機関で相談すること。
注意点
- •PCOSは医療機関で診断・治療されるべき疾患である。 収録したアンブレラレビューは、エビデンスの品質について「高品質のものは1つも無い」「低品質の結果は単独で臨床判断を導くべきではない」と明記している(Duan 2026)。
- •D-カイロ-イノシトールの単剤使用は臨床上慎重に用いるべきとされる。 副作用について、本サイトは出典を示せない。 「高用量で消化器不快感」「双極性障害への影響」という具体的な記述についても同様である。
- •精神疾患のある方、妊娠中の方、服薬中の方は、使用前に必ず医師に相談すること。
似た働きのサプリ
リチウム(低用量)
信頼度: 未評価オロチン酸リチウムまたはアスパラギン酸リチウム
微量のリチウムを含むサプリ(オロチン酸リチウムなど)。本サイトは、この用量帯のサプリを評価したヒトの研究を1件も収録できていない。有効性・用量・安全性のいずれも判断材料を示せないため、このページに購入導線を置いていない。 リチウムは精神科で用いられる医薬品(炭酸リチウム)の成分でもあり、気分障害の治療としてリチウムを投与された患者の有害事象を統合したレビュー(McKnight ら 2012)は、周辺情報として収録している。
アグマチン
信頼度: 未評価アグマチン硫酸塩
アルギニンの脱炭酸によって生成されるアミン。本サイトは、アグマチンをヒトに投与した研究を1件も収録できていない。有効性・用量・安全性のいずれも判断材料を示せないため、このページに購入導線を置いていない。
アルファGPC(L-α-グリセリルホスホリルコリン)
信頼度: 低L-α-グリセリルホスホリルコリン(Alpha-GPC)
アセチルコリンの前駆体とされるコリン含有リン脂質。収録したRCTでは、認知課題の1つ(ストループ)で改善が見られた一方、身体パフォーマンスと成長ホルモンには群間差が無かった。本サイトが以前「成長ホルモン分泌促進・筋力・パワー出力の向上」と記載していたのは、この結果と食い違う。