グルコサミン
関節軟骨の構成成分であるグリコサミノグリカンの前駆体。変形性膝関節症・股関節症を対象とした大規模なネットワークメタ分析(10件のRCT・計3,803名)では、グルコサミン・コンドロイチン・その併用のいずれも、事前に定めた臨床的に意味のある差に届かなかった。 さらに業界から独立した試験は、企業資金による試験より小さい効果を示している(Wandel 2010)。
研究が進みつつある成分

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(PR)研究で報告されている効果
疼痛の差はプラセボと比べてわずかで、臨床的に意味のある差に届いていない。 10cmの視覚アナログ尺度で、グルコサミン −0.4cm(95%信用区間 −0.7〜−0.1)、コンドロイチン −0.3cm(−0.7〜0.0)、併用 −0.5cm(−0.9〜0.0)。いずれも事前に定めた最小の意味ある差(−0.9cm)を信用区間が越えていない(Wandel 2010)。
関節裂隙の最小幅(構造の指標)の変化はいずれも微小で、信用区間はゼロをまたいでいる。 「長期的な関節構造の維持」を支持する結果ではない(Wandel 2010)。
業界から独立した試験は、企業資金による試験より小さい効果を示した(交互作用 p=0.02)。効果の見え方が資金源によって変わっている(Wandel 2010)。
軟骨の水分保持・弾力性維持、抗炎症作用について、本サイトは出典を示せない。
推奨摂取量・タイミング
- 収録したメタ分析は、用量ごとの効果を分けて示していない。 個々の試験の用量は同論文を参照すること。
- 「1日1,500mg(グルコサミン硫酸塩)」「1日800〜1,200mg(コンドロイチン)」「効果発現に6〜12週間」といった一般的な目安について、本サイトは出典を示せない。 そもそも上記の解析では、臨床的に意味のある差が確認されていない。
注意点
- •著者らは、この結果をもとに「保険適用すべきでない」とまで述べている。 新たにこれらのサプリを始めることを支持しない、というのが解析の結論である(Wandel 2010)。
- •甲殻類由来の製品では、甲殻類アレルギーのある人は原料を確認すること。
- •糖尿病のある人への影響について、本サイトは出典を示せない。
- •本情報は教育・参考目的であり、疾患の診断・治療を意図しない。
根拠となる研究
出典
似た働きのサプリ
コンドロイチン
信頼度: 中コンドロイチン硫酸(ウシ・サメ軟骨由来等)
関節軟骨・結合組織の主要構成成分。変形性膝関節症・股関節症を対象とした大規模なネットワークメタ分析(10件のRCT・計3,803名)では、グルコサミン・コンドロイチン・その併用のいずれも、事前に定めた臨床的に意味のある差に届かなかった。 さらに業界から独立した試験は、企業資金による試験より小さい効果を示している(Wandel 2010)。
コラーゲンペプチド
信頼度: 低加水分解コラーゲン(コラーゲンペプチド)
加水分解された低分子コラーゲン。本サイトが収録しているのは、男性8名にビタミンC強化ゼラチンを摂らせて血中のコラーゲン合成マーカーを測ったRCT1件(著者らはこれが骨のコラーゲン合成を反映するとしている)と、変形性関節症のサプリを比較したメタ分析1件である。皮膚への効果を評価した研究は収録していない。関節については後者のメタ分析が疼痛・機能を扱っているが、著者らはエビデンスの質を very low と評価し、中期・長期では臨床的に意味のある改善を示したサプリは無かったと結論している。
コラーゲン(加水分解コラーゲン)
信頼度: 低加水分解コラーゲンペプチド(Type I/II/III)
腱・靭帯・軟骨・皮膚の主成分であるコラーゲンを加水分解したサプリ。本サイトが収録しているのは、男性8名にビタミンC強化ゼラチンを摂らせて血中のコラーゲン合成マーカーを測ったRCT1件(著者らはこれが骨のコラーゲン合成を反映するとしている)と、変形性関節症のサプリを比較したメタ分析1件である。後者では短期で大きな効果が出ているが、著者らはエビデンスの質を「非常に低い」と評価し、中期・長期では臨床的に意味のある効果が無かったとしている。