コラーゲンペプチドは腱・関節・皮膚に効くのか:収録した研究が示せる範囲
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コラーゲンサプリは関節や腱、皮膚に効くのか?
本サイトが収録している研究は、コラーゲンペプチドではなくゼラチンを用いたものである。 Shaw ら(2017)が投与したのはビタミンC強化ゼラチン0g・5g・15gで、対照はゼラチン0g(ビタミンCは全条件に48mg含まれる)。血中の合成マーカー(PINP)は運動だけでも上がっており、著者らはこれが骨のコラーゲン合成を反映すると述べている。腱・靭帯は被験者の血清で処理した人工靭帯で評価され、力学特性はプラセボを含む全条件で改善した。 関節痛・皮膚への効果について、本記事は出典を示せない。
コラーゲンとは:体内で最も多いタンパク質
コラーゲンは腱・靭帯・軟骨・皮膚・骨・血管などの構造成分となるタンパク質で、ヒドロキシプロリン・プロリン・グリシンを多く含む。コラーゲンペプチドサプリは、コラーゲンを加水分解して低分子ペプチドにしたものである。 「体内タンパク質の約30%」「25歳以降に合成量が低下する」といった数値について、本記事は出典を示せない。 以下で扱うのは、本サイトが収録している研究の範囲に限る。
収録した試験が投与したのはゼラチンである
Shaw ら(2017)が投与したのは、ビタミンC強化ゼラチン0g・5g・15gである。 3条件とも、ビタミンC 48mgを含む低カロリー飲料にゼラチンを溶かした等カロリーの飲料で、対照はゼラチン0gだった。健康な男性8名が、摂取1時間後に6分間の縄跳びを行い、1日3回・6時間以上あけて3日間繰り返した。 ゼラチンと加水分解コラーゲンペプチドは同一の製剤ではない。以下の結果をコラーゲンペプチド製品に当てはめるのは外挿である。
- 男性8名
- 収録した試験の参加者数
- ゼラチン
- 実際に投与された製剤
血中の合成マーカーは「骨」を反映している
血中のコラーゲンI型アミノ末端プロペプチド(PINP)は、運動だけでも上昇している(プラセボ群で53.9%、ゼラチン5g群で59.2%)。15g群でのみ4時間後にさらに有意な増加(153%)があり、それが72時間維持された(P<0.05)。 ただし著者らは「この増加が腱・靭帯・軟骨のコラーゲン合成によるものである可能性は極めて低い」「血中PINPは代謝回転の速さから、一般に骨代謝のマーカーとして用いられる」と明記し、「生体内の結果は骨のコラーゲン合成を反映していると考えられる」と述べている。被験者の腱の合成は測定していない。
- 53.9%
- プラセボ群でのPINP上昇(運動のみ)
- 骨代謝
- 著者らが血中PINPを何のマーカーとみなしているか
腱・靭帯の結果は人工靭帯で、力学特性は全条件で改善した
腱・靭帯については、被験者の血清で6日間処理した組織工学的に作製した人工靭帯で評価されている。力学特性はプラセボを含むすべての条件で改善し、ゼラチン群に固有だったのはコラーゲン含量の増加である。 著者らは血中のビタミンC濃度を測っておらず、力学特性の改善にビタミンCが寄与した可能性があると述べている。 さらに、人工靭帯に用いたのは8名中4名分の血清で、論文の図に示されているのは代表1名(被験者5)のデータである(1条件・1提供者あたり6検体の平均。著者らは4名すべてで同じ反応だったとしている)。
ビタミンCは全条件に入っていた(比較していない)
この試験はビタミンCの有無を比べていない。 3条件とも、ビタミンC 48mgを含む同一の低カロリー飲料にゼラチンを溶かしたもので、対照(ゼラチン0g)にも同じ48mgが含まれている。 したがってこの試験が比べているのは「ビタミンCを一定にしたうえでゼラチンを足した効果」であり、ビタミンC無しでのゼラチンの効果も、ビタミンCの必要性も、両者の交互作用も検証していない。 「コラーゲン合成にはビタミンCが補因子として必要」という生化学的な説明そのものについて、本記事は出典を示せない。 「コラーゲンペプチドと一緒に50mg以上のビタミンCを摂ると合成効率が高まる」という助言も、この試験が示したものではない。
骨密度については、対照群のない追跡観察が1件ある
閉経後女性の骨密度については、Zdzieblik ら(2021)の追跡観察を収録している。ただし設計上の限界が大きい。 これは非盲検の追跡観察で、全参加者が特定のコラーゲンペプチドを受け取っており、対照群が無い。 先行するRCT(131名)の後、4年間の介入を経て追跡を完了したのは31名である。腰椎の骨密度が臨床的に意味のある増加を示し、大腿骨頸部でも同様の結果だったと報告されている。 対照群が無いため、この変化をコラーゲンペプチドの効果と帰属することはできない。 また共著者の1名はゼラチンメーカー(GELITA AG)の一部支援を受けた学術講演を行っており、コラーゲンペプチドの用途に関する特許の共同発明者でもある(論文の利益相反の記載による)。
- 対照群なし
- この追跡観察の設計
- 31名
- 4年間の追跡を完了した人数(元のRCTは131名)
関節痛・皮膚・吸収機序について、本記事は出典を示せない
以下の主張について、本記事は出典を示せない。 - 関節痛の軽減(「10g/日で膝関節痛が有意に改善するRCTがある」を含む) - 軟骨の保護・軟骨コラーゲン合成の促進 - 皮膚の弾力性・水分保持・シワの改善(「8〜12週間で効果が出る」を含む) - プロリルヒドロキシプロリン(Pro-Hyp)などのペプチドが線維芽細胞を刺激するという機序 - 食事由来のコラーゲンとサプリの吸収形態・標的組織への到達効率の違い 収録した2件が扱っているのは、血中の合成マーカー(骨を反映すると著者らが述べている)・人工靭帯・閉経後女性の骨密度(対照群なし)である。
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コラーゲン(加水分解コラーゲン)この試験が用いたのはビタミンC強化ゼラチンであり、加水分解コラーゲンペプチドではない。 ゼラチンと加水分解コラーゲンは同じ製剤ではないため、以下はゼラチンの結果をコラーゲン製品に当てはめた外挿である。
収録した2件のうち、コラーゲン合成マーカーを測ったRCT(男性8名)が用いた製剤は購入対象と一致しません。 同試験の介入はビタミンC強化ゼラチンで、加水分解コラーゲンではありません。もう1件のメタ分析(変形性関節症のサプリ20種を統合)にはコラーゲン加水分解物が含まれますが、短期で大きな効果が出ている一方、著者らはエビデンスの質を「非常に低い」と評価し、中期・長期では臨床的に意味のある効果が無かったとしています。
コラーゲンペプチドこの試験が用いたのはビタミンC強化ゼラチンであり、加水分解コラーゲンペプチドではない。 ゼラチンと加水分解コラーゲンは同じ製剤ではないため、以下はゼラチンの結果をコラーゲン製品に当てはめた外挿である。
収録した2件のうち、コラーゲン合成マーカーを測ったRCT(男性8名)が用いた製剤は購入対象と一致しません。 同試験の介入はビタミンC強化ゼラチンで、加水分解コラーゲンではありません。もう1件のメタ分析(変形性関節症のサプリ20種を統合)にはコラーゲン加水分解物が含まれ、関節の疼痛・機能を扱っていますが、著者らはエビデンスの質を「非常に低い」と評価し、中期・長期では臨床的に意味のある改善を示したサプリは無かったとしています。皮膚への効果を評価した研究は収録していません。
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