Topic
脂肪燃焼・減量
減量と除脂肪に関する研究。有酸素は必須なのか、脂肪燃焼サプリは効くのか——通説と研究を対比します。
Research
関連する研究
- レビュー信頼度: 中2008
ヒト体組成の評価方法
Lee SY, Gallagher D / Current Opinion in Clinical Nutrition and Metabolic Care
主要ポイント: よく使われる測定法として、BIA・希釈法・空気置換法・DEXA・MRI/磁気共鳴スペクトロスコピーが挙げられている。比較的新しい手法は3次元フォトニックスキャンと定量的磁気共鳴。
- ランダム化比較試験信頼度: 中2014
体重減少における朝食推奨の有効性:ランダム化比較試験
Dhurandhar EJ, Dawson J, Alcorn A, Larsen LH, Thomas EA, Cardel M, Bourland AC, Astrup A, St-Onge MP, Hill JO, Apovian CM, Shikany JM, Allison DB / American Journal of Clinical Nutrition
主要ポイント: 朝食を食べる/抜くという推奨は、16週後の体重変化に有意な影響を与えなかった。もともとの朝食習慣との交互作用も無かった。
- その他信頼度: 中2007
収縮する筋の隣接皮下脂肪では血流・脂肪分解が高まるか ― 急性メカニズム研究
Stallknecht B, Dela F, Helge JW / American Journal of Physiology - Endocrinology and Metabolism
主要ポイント: 収縮筋に隣接する皮下脂肪では、安静側より血流が高かった(25%と55%の強度で有意、85%では有意差なし)。
- メタ分析信頼度: 中2017
空腹時運動 vs 摂食時運動の体組成への効果 ― システマティックレビューとメタ分析
Hackett D, Hagstrom AD / Journal of Functional Morphology and Kinesiology
主要ポイント: 組み入れられたのは5研究・計96名。7つのデータベースを検索した結果である。
- ランダム化比較試験信頼度: 中2014
空腹時 vs 摂食時の有酸素運動と体組成 ― 減量食下の4週間RCT
Schoenfeld BJ, Aragon AA, Wilborn CD, Krieger JW, Sonmez GT / Journal of the International Society of Sports Nutrition
主要ポイント: 両群とも体重(P=0.0005)と脂肪量(P=0.02)が有意に減少した。 「効かなかった」のではなく「差が無かった」試験である。
- ランダム化比較試験信頼度: 中2007
片腕レジスタンストレーニングと皮下脂肪 ― MRIで検証した局所 vs 全身の脂肪減少
Kostek MA, Pescatello LS, Seip RL, et al. / Medicine & Science in Sports & Exercise
主要ポイント: 104名(男45・女59)が非利き腕を12週間トレーニングし、利き腕を対照とした被験者内比較。皮下脂肪をMRIとキャリパーの両方で測定した。
- ランダム化比較試験信頼度: 中2010
水の摂取は中高年者のカロリー制限食介入中の体重減少を促進する
Dennis EA, Dengo AL, Comber DL, Flack KD, Savla J, Davy KP, Davy BM / Obesity
主要ポイント: 対象は55〜75歳・BMI 25〜40の過体重/肥満の成人48名。 若年者や標準体重の人を対象にした試験ではない。
- ランダム化比較試験信頼度: 中2011
腹筋運動は腹部脂肪を減らすか ― 6週間RCT
Vispute SS, Smith JD, LeCheminant JD, Hurley KS / Journal of Strength and Conditioning Research
主要ポイント: 体重・体脂肪率・腹囲・腹部皮下脂肪厚のいずれも有意な減少なし
- メタ分析信頼度: 高2012
食事中の糖類と体重:ランダム化比較試験とコホート研究のシステマティックレビューおよびメタ分析
Te Morenga LA, Mallard S, Mann J / BMJ
主要ポイント: 自由摂取下の成人で、糖類を減らすと体重が0.80kg減少した(95%CI 0.39〜1.21、p<0.001)。
- ランダム化比較試験信頼度: 中2014
アルコール摂取はコンカレントトレーニング後の筋原線維タンパク合成速度を低下させる
Parr EB, Camera DM, Areta JL, Burke LM, Phillips SM, Hawley JA, Coffey VG / PLOS ONE
主要ポイント: アルコールと糖質を摂った条件で37%、プロテインを併せた条件でも24%、筋線維タンパク質合成が低下した(プロテイン単独との比較、いずれもp<0.05)。
- メタ分析信頼度: 中2018
カフェイン摂取は筋力・筋パワーを向上させる(メタ分析)
Grgic J, et al. / Journal of the International Society of Sports Nutrition
主要ポイント: 最大筋力が有意に向上した(標準化平均差 0.20、95%CI 0.03〜0.36、p=0.023)。効果量は小さい。
- ランダム化比較試験信頼度: 中2011
2種類の異なる減量速度が体組成・筋力・パワー関連パフォーマンスに与える影響
Garthe I, Raastad T, Refsnes PE, Koivisto A, Sundgot-Borgen J / International Journal of Sport Nutrition and Exercise Metabolism
主要ポイント: 体重の減少率は両群とも約5.5%で同等だった。
- その他信頼度: 低2000
3日間の炭水化物の過剰摂取はレプチンと24時間エネルギー消費を上げるが、脂質の過剰摂取では変わらない
Dirlewanger M, di Vetta V, Guenat E, Battilana P, Seematter G, Schneiter P, Jéquier E, Tappy L / International Journal of Obesity
主要ポイント: 3日間の炭水化物過剰摂取で血中レプチンが28%、24時間エネルギー消費が7%増加した。
- ランダム化比較試験信頼度: 中2011
炭水化物を夕食に偏らせた減量食の効果(6か月RCT)
Sofer S, Eliraz A, Kaplan S, Voet H, Fink G, Kima T, Madar Z / Obesity
主要ポイント: 炭水化物を夕食に偏らせた群のほうが体重・腹囲・体脂肪量の減少が大きかった
- メタ分析信頼度: 高2012
コンカレントトレーニング(有酸素+筋トレ同日実施)が筋肥大・筋力向上を妨げるか(メタ分析)
Wilson JM, et al. / Journal of Strength and Conditioning Research
主要ポイント: 筋肥大の平均効果量は筋トレ単独1.23に対し併用0.85。筋力は1.76に対し1.44、パワーは0.91に対し0.55だった。
- メタ分析信頼度: 中2016
空腹時 vs 摂食時の有酸素運動と脂質・糖質代謝 ― システマティックレビューとメタ分析
Vieira AF, Costa RR, Macedo RCO, Coconcelli L, Kruel LFM / British Journal of Nutrition
主要ポイント: 空腹時の運動では、運動中の脂質酸化が摂食時より有意に高かった(加重平均差 -3.08g、95%CI -5.38〜-0.79)。
- レビュー信頼度: 低2019
間欠的な減量(ダイエットブレイク)をアスリート向けに理論面から検討したレビュー
Peos JJ, Norton LE, Helms ER, Galpin AJ, Fournier P / Sports (Basel)
主要ポイント: 制限期の合間にエネルギー均衡の期間を挟むと、減量の継続を妨げる適応反応の一部が抑えられる可能性を、一部の研究が示していると整理している。
- ランダム化比較試験信頼度: 中2018
2週間ごとに減量と維持を交互に行う方が連続的な減量より体重・体脂肪が減った(MATADOR試験)
Byrne NM, Sainsbury A, King NA, Hills AP, Wood RE / International Journal of Obesity
主要ポイント: 体重減少は間欠群14.1±5.6kg、連続群9.1±2.9kgで間欠群が大きかった(p<0.001)。
- レビュー信頼度: 低2015
間欠的断食が体組成と臨床的健康指標に与える影響(レビュー)
Tinsley GM, La Bounty PM / Nutrition Reviews
主要ポイント: 隔日断食(3〜12週間)は体重を約3〜7%、体脂肪を約3〜5.5kg減らした。
- メタ分析信頼度: 高2024
間欠的エネルギー制限と連続的な制限で体重・脂肪量の減りは同等だが、除脂肪量の減少は間欠側でやや大きい
Schroor MM, Joris PJ, Plat J, Mensink RP / Advances in Nutrition
主要ポイント: 3種類の間欠的制限をまとめると、体重の変化は連続制限と有意差がなかった(加重平均差 -0.42kg、95%CI -0.96〜0.13、p=0.132)。
- ランダム化比較試験信頼度: 中2018
レジスタンストレーニング中のケトジェニック食が体組成に与える効果:ランダム化比較試験
Vargas S, Romance R, Petro JL, Bonilla DA, Galancho I, Espinar S, Kreider RB, Benitez-Porres J / Journal of the International Society of Sports Nutrition
主要ポイント: ケトジェニック群は脂肪量が有意に減少した(-0.8 kg、p<0.05)。内臓脂肪も有意に減少(-96.5 g、p<0.05)。
- メタ分析信頼度: 中2016
L-カルニチン補給が脂肪代謝・運動パフォーマンス・体組成に与える影響 ― メタ分析
Pooyandjoo M, et al. / Obesity Reviews
主要ポイント: カルニチン群は対照群より体重の減少が大きかった(平均差 -1.33kg、95%CI -2.09〜-0.57)。
- メタ分析信頼度: 高2015
低脂肪食と他の食事介入が成人の長期体重変化に与える影響:システマティックレビューおよびメタ分析
Tobias DK, Chen M, Manson JE, Ludwig DS, Willett W, Hu FB / Lancet Diabetes and Endocrinology
主要ポイント: 減量試験では、低糖質介入のほうが低脂肪介入より体重減少が有意に大きかった(加重平均差 1.15kg、95%CI 0.52〜1.79、18比較)。
- ランダム化比較試験信頼度: 中2010
食事回数を増やしても減量幅は変わらない(8週間RCT)
Cameron JD, Cyr MJ, Doucet É / British Journal of Nutrition
主要ポイント: エネルギー制限を揃えると、食事回数の多寡で減量幅に差は出なかった
- レビュー信頼度: 低2014
減量に伴う代謝適応をアスリート向けに整理したレビュー
Trexler ET, Smith-Ryan AE, Norton LE / Journal of the International Society of Sports Nutrition
主要ポイント: エネルギー制限は循環ホルモン・ミトコンドリア効率・エネルギー消費の変化を伴うと整理している。
- レビュー信頼度: 低2011
肥満の治療としてのレジスタンストレーニング(レビュー)
Strasser B, Schobersberger W / Journal of Obesity
主要ポイント: 骨格筋は体重の最大40%を占め、筋量の発達を通じて代謝リスク因子を修飾しうると論じている。
Supplements
関連するサプリ
カフェイン
信頼度: 中無水カフェイン
プレワークアウトの定番。運動パフォーマンスへの効果は、21件のメタ分析を統合したアンブレラレビューで確認されている。ただし筋力・筋パワーへの効果量は小さく、効果は無酸素系より有酸素系のほうが大きい傾向がある。 収録した研究はいずれも若い男性が中心である。
カプサイシン
信頼度: 中カプサイシン(唐辛子由来)
唐辛子の辛味成分。13件を統合したメタ分析で、安静時代謝率が1日あたり33.99 kcal 増加した(95%CI 15.95〜52.03)。呼吸商もわずかに下がっている(−0.01)。著者らは「中程度の改善」と表現し、「熱産生の性質を明らかにするにはさらに質の高い研究が必要」としている。 体重や体組成への影響を評価した研究は収録していない。
L-カルニチン
信頼度: 中L-カルニチン(酒石酸塩・フマル酸塩・アセチルL-カルニチン等)
長鎖脂肪酸のミトコンドリア輸送に関わる化合物。本サイトが収録しているのは減量を調べたメタ分析1件で、体重とBMIの小さな低下が報告されている。ただしメタ回帰では、摂取期間が長くなるほど減量幅が有意に小さくなっている。持久力・筋損傷・カルニチンの形態による違いを調べた研究は収録していない。
MCTオイル(中鎖脂肪酸)
信頼度: 中中鎖トリグリセリド(C8カプリル酸・C10カプリン酸)
ヤシ油・パーム核油に含まれる中鎖脂肪酸を精製したオイル。収録したメタ分析では、長鎖脂肪酸(LCT)に富む食事と比べて体重が1.53%多く減った。対象は過体重・肥満の人である。純粋なMCTでは1.62%だったが、中鎖と長鎖の混合(MLCT)では有意な減量が見られなかった。
プレワークアウト(カフェインあり)
信頼度: 中カフェイン・シトルリン・ベータアラニン・クレアチン等の複合配合
カフェインを中心に複数の成分を配合したトレーニング前用サプリ。本サイトが収録しているのは、カフェイン・シトルリン・ベータアラニンをそれぞれ単独で調べた研究であり、配合製品そのものを評価した試験は収録していない。 成分どうしの相乗効果を検証した研究も収録していない。
Articles
関連する読みもの
- 解説
ケトジェニックの長期的な影響について、収録した出典が言える範囲
ケトジェニックダイエットの長期安全性を評価した研究を、本記事は収録していない。 収録している Dashti ら(2004)は24週の試験である。 LDLコレステロール・骨密度・腎臓への負荷が懸念として挙げられることがあるが、収録した出典のうちケトジェニックそのものを対象にしているのは Dashti ら(2004、24週)だけである。
吉崎 槙吾
- 解説
ケトジェニック中に飲むべきサプリ:電解質・クレアチン・マグネシウムは必要か
ケトジェニック中のサプリについて、本記事が示せる出典は限られている。 収録しているのは、運動時の水分・ナトリウムの必要量を整理したレビュー(ケトジェニックは扱っていない)、高齢の不眠症患者でのマグネシウムと睡眠のRCT、高齢者でのクレアチンと除脂肪量・筋力のメタ分析、健常者でのビタミンDと筋力のメタ分析である。「ケトフルーの主因は電解質欠乏」「ナトリウムを1日2,000〜4,000mg追加」「マグネシウムが筋けいれんを減らす」「クレアチンがケト中のパフォーマンス低下を補う」といった具体的な指示について、いずれも出典を示せない。
吉崎 槙吾
- 研究 vs 勘
ケトジェニック vs カーボサイクリング:直接比べた研究はあるのか
「ケトジェニックか、カーボサイクリング(糖質周期化)か」は減量や体型管理で頻出する選択肢だ。ただし両者を直接比べた試験を本サイトは収録していない。 収録している研究が何を測ったのかを整理し、どこまで言えるかを示す。
吉崎 槙吾
- 解説
ケト適応(ケトアダプテーション)には何週間かかる? 脂肪を燃料にする体になるまでのプロセス
ケト適応にどれだけかかるのかを示せる出典を、本記事は持っていない。 収録している2件は期間を測る設計ではない。Volek ら(2016)は低糖質食を平均20か月続けているエリート選手10名と高糖質食10名を比べた断面研究で、ピーク脂質酸化率が2.3倍高い一方、筋グリコーゲンの利用と再充填には有意差が無かった。Burke ら(2017)はエリート競歩選手29名の3週間の介入試験で、低糖質高脂肪群は脂質酸化率が上がったのに運動エコノミーが悪化し、10kmのタイムが改善しなかった(高糖質群は6.6%改善)。空腹時運動のメタ分析(Vieira 2016)が示しているのは運動中の脂質酸化であって、ケト適応ではない。
吉崎 槙吾
- 解説
ケトフルーについて、収録した出典が言える範囲
ケトフルー(ケトインフルエンザ)はケトジェニック開始後の一過性の不調を指す。本記事が収録している Bostock ら(2020)はオンラインフォーラムの投稿を分類した研究で、43のフォーラムの448投稿(300名)から54種類の症状が拾われている。多かったのは「インフルエンザ様」・頭痛・倦怠感・吐き気・めまい・ブレインフォグ・消化器の不快・気力低下・立ちくらみ・動悸の変化だった。症状の報告は最初の1週間に多く、4週間を過ぎて減っている。
吉崎 槙吾
- 解説
ケトジェニックダイエットとは何か? ケトーシスの仕組みと科学を初心者向けに解説
ケトジェニックダイエットは、糖質を強く制限してエネルギー代謝を脂肪由来のケトン体に依存する状態(ケトーシス)に移すアプローチとして説明される。ただし「糖質1日20〜50g以下」「血中ケトン体0.5mmol/L以上」といった具体的な数値について、本記事は出典を示せない。 収録している研究のうち Vargas ら(2018)はエネルギー過剰下で8週間行った24名のRCTで、ケトジェニック群の脂肪量は減ったが(−0.8kg)減量試験ではない。Tobias ら(2015)のメタ分析では1年以上の減量試験で低糖質介入のほうが体重減少が大きかったが、差は1.15kgである。Hallberg ら(2018)は2型糖尿病でHbA1cと体重の大きな改善を報告しているが、無作為化されておらず、介入は食事だけを切り出せないケアモデルである。
吉崎 槙吾
- 解説
Olympia選手の朝カーディオについて、収録した出典が言える範囲
収録している出典から言えるのは次の3点である。 (1) Wilson ら(2012)のメタ分析(21件・422効果量)は、コンカレントトレーニングの干渉が有酸素運動の様式・頻度・時間の関数だと報告している。走行と組み合わせた場合には筋肥大・筋力とも有意な低下が生じたが、自転車では生じなかった。 (2) Vieira ら(2016)のメタ分析(27件・273名)は、空腹時の有酸素運動が摂食時より運動中の脂質酸化を高めると報告している。 (3) Schoenfeld ら(2014)のRCT(若年女性20名・4週間)と Hackett ら(2017)のメタ分析(5件・96名)は、カロリーを揃えた条件で空腹時と摂食時の体組成変化に有意な群間差が無かったと報告している。 「朝カーディオが必要か」に直接答えた研究を、本記事は収録していない。
吉崎 槙吾
- 解説
減量期の朝カーディオについて、収録した出典が言える範囲
朝に有酸素を行うことの効果を検証した研究を、本記事は収録していない。 収録している出典が示すのは次の2点だけである。Wilson ら(2012)のメタ分析は、持久性トレーニングによる干渉が種目(走行では低下するが自転車では低下しない)・頻度・時間の関数であるとしている。 Vieira ら(2016)のメタ分析は、空腹時の有酸素運動が摂食時より運動中の脂肪酸化を高めるとしている。
吉崎 槙吾
- 研究 vs 勘
「血糖値を上げる食べ物は太る」は本当か? 血糖スパイクと体脂肪 通説 vs 研究
「白米・パン・砂糖は血糖値を急上昇させてインスリンが分泌され、脂肪として蓄積される」——炭水化物=太るという発想の根本にある理論。「炭水化物=インスリン仮説(carbohydrate-insulin model)」の実態を研究から検証する。
吉崎 槙吾
- 研究 vs 勘
「カフェインは脂肪を燃やす」は本当か? カフェインの脂肪燃焼効果 通説 vs 研究
コーヒー・緑茶・脂肪燃焼系サプリに必ずと言っていいほど含まれるカフェイン。「代謝を上げて脂肪を燃やす」という主張のエビデンスを確認する。
吉崎 槙吾
- 研究 vs 勘
「有酸素なしでは痩せられない」は本当か? 筋トレだけダイエット 通説 vs 研究
「痩せるにはランニングやバイクなどの有酸素運動が必須」——この常識は長年ダイエット文化に根付いている。一方で「筋トレだけで体脂肪を落とした」という体験談も多い。有酸素は本当に必須なのか、研究を確認する。
吉崎 槙吾
- 研究 vs 勘
「有酸素運動をすると筋肉が落ちる」は本当か? 有酸素と筋肉量 通説 vs 研究
「有酸素をやりすぎると筋肉が分解される」「筋トレに有酸素を組み合わせると筋肥大を邪魔する」——特に筋肉をつけたい人が有酸素を嫌う理由としてよく語られる。研究の実態を確認する。
吉崎 槙吾
- 研究 vs 勘
「食べるものを選べばカロリーは関係ない」は本当か? クリーンイーティング vs カロリー管理 通説 vs 研究
「加工食品を避けてクリーンに食べれば、カロリーを気にしなくても痩せる」という主張と「結局カロリー収支だけが大事」という主張が対立している。研究はどちらを支持するのか。
吉崎 槙吾
- 解説
ダイエットの停滞期について、収録した出典が言える範囲
収録している Peos ら(2021)のRCTは、制限を挟むダイエットブレイクを行っても、継続的に制限する場合と比べて体脂肪の減少量にも除脂肪量の保持にも有意差が無かったと報告している。
吉崎 槙吾
- 研究 vs 勘
「何を食べるかより量が問題」は本当か? 食事の質 vs 量 通説 vs 研究
「カロリーさえ守れば何を食べても痩せる(IIFYM)」という考え方と「超加工食品を食べ続けると体が狂う」という考え方——どちらが研究に近いのか。「量」と「質」の優先順位を研究から整理する。
吉崎 槙吾
- 研究 vs 勘
「運動後も脂肪が燃え続ける」は本当か? 後燃え(EPOC)効果 通説 vs 研究
「激しい運動をすると体が燃え続ける状態になり、運動後も何時間も脂肪が燃える」——EPOC(運動後過剰酸素消費)を根拠にした主張だ。EPOCは実在するが、その「規模」が大きく誇張されている。
吉崎 槙吾
- 研究 vs 勘
朝イチ空腹の有酸素は脂肪がよく燃える? 通説 vs 研究
「朝、何も食べずに有酸素運動をすると脂肪がよく燃える」——減量の定番テクとして語られる“空腹時有酸素(ファステッドカーディオ)”。運動中の脂質の使われ方が変わるのは事実だが、それは実際に“痩せる”につながるのか。既存記事『断食は筋肉を分解するか』が食事の“断食”を扱うのに対し、本記事は有酸素運動の“タイミング”に絞って検証する。
吉村 浩嗣
- 研究 vs 勘
「低強度有酸素が一番脂肪を燃やす」は本当か? 脂肪燃焼ゾーン神話 通説 vs 研究
ジムのカーディオマシンに表示される「脂肪燃焼ゾーン(最大心拍数の60〜70%)」。これが「一番脂肪が燃えるゾーン」として知られているが、実際に体脂肪を最も効率よく落とすかどうかは別の話だ。
吉崎 槙吾
- 研究 vs 勘
「緑茶・カテキンを飲むと脂肪が燃える」は本当か? 緑茶と脂肪燃焼 通説 vs 研究
緑茶・緑茶エキスは「天然の脂肪燃焼飲料」として人気が高い。EGCGを主成分とするカテキンの脂肪燃焼効果を、カフェインとの関係も含めて研究から整理する。
吉崎 槙吾
- 研究 vs 勘
「HIITは定常有酸素より痩せる」は本当か? HIIT vs ステディカーディオ 通説 vs 研究
「長時間ゆっくり走るより、短時間の高強度インターバル(HIIT)の方が脂肪燃焼効果が高い」——この主張はSNSやフィットネス業界で広く語られる。HIITを支持するデータは本物だが、「ステディカーディオは時代遅れ」という結論は研究が示す実態とは異なる。
吉崎 槙吾
- 研究 vs 勘
「ジュースを飲んでも太らない」は本当か? 液体カロリーと体重管理 通説 vs 研究
スムージー・フルーツジュース・砂糖入り飲料などの「液体カロリー」。「飲み物はノーカウント」「野菜ジュースは体にいいから太らない」という認識と研究を対比する。
吉崎 槙吾
- 研究 vs 勘
「筋肉をつければ太りにくくなる」は本当か? 筋肉と基礎代謝 通説 vs 研究
「筋肉1kgにつき基礎代謝が50kcal上がる」「筋肉がつけば食べても太りにくくなる」——筋トレダイエットの根拠としてよく語られる主張を、研究が示す実際の数値と照らし合わせる。
吉崎 槙吾
- 研究 vs 勘
プロテインと体重管理について、収録した出典が言える範囲
「プロテインを飲んだら太った」「プロテインは体を大きくするもの」——ダイエット中の人からよく聞く話だ。ただし本記事が収録している2件は、プロテインシェイクという形態を評価したものではない。Leidy ら(2015)は高タンパク食と体重管理についての総説、Antonio ら(2014)は1日4.4g/kgの高タンパク食を8週間続けたRCTである。
吉崎 槙吾
- 研究 vs 勘
「タンパク質を増やすだけで痩せやすくなる」は本当か? タンパク質の熱産生効果 通説 vs 研究
タンパク質は「消化するだけでカロリーが燃える」「食欲を抑える」——高タンパク食ダイエットの理論的根拠として語られる。タンパク質の熱産生効果(TEF)の実態と、減量への寄与を研究から確認する。
吉崎 槙吾
- 解説
減量後に何が起きるのか——ホルモンの変化と、議論のある適応性熱産生
収録している2件が示しているのは、減量後にホルモンの変化が持続することと、適応性熱産生(体重・体組成では説明できない安静時/非安静時エネルギー消費の低下)が論じられていることである。ただし後者のレビュー自身が、ヒトでの存在は一貫して示されておらず臨床的意義も疑問視されてきたと明記しており、平均で約0.5MJ(120kcal)・個人差も大きいとしている。 リバウンドを最小化する戦略を検証した研究を、本記事は収録していない。
吉崎 槙吾
- 研究 vs 勘
「睡眠不足だと太る」は本当か? 睡眠と体重管理 通説 vs 研究
「しっかり寝ないと太る」という話は身近に語られるが、因果関係はどこまで確かなのか。睡眠不足とホルモン・空腹感・食欲について、収録した研究は何を示し、何を示していないのか。
吉崎 槙吾
- 研究 vs 勘
腹筋すれば腹の脂肪は落ちる? 「部分痩せ」通説 vs 研究
「お腹を凹ませたいなら腹筋運動」「二の腕を鍛えれば二の腕の脂肪が落ちる」——鍛えた部位の脂肪がピンポイントで減る“部分痩せ(スポットリダクション)”は、ダイエットの定番の期待だ。だが研究はこの直感を支持しているのか。腹筋運動・片側だけのトレーニングを使った実験から検証する。
吉村 浩嗣
- 研究 vs 勘
「ストレスで腹に脂肪がつく」は本当か? コルチゾールと体脂肪 通説 vs 研究
「ストレスが溜まると腹回りに脂肪がつく」「コルチゾールを下げないと痩せない」——こうした主張はダイエット界で広く語られる。ストレスホルモンと体脂肪の関係を研究から解析する。
吉崎 槙吾
- 研究 vs 勘
「ビタミンD不足だと痩せにくい」は本当か? ビタミンDと肥満 通説 vs 研究
「現代人はビタミンD不足で、それが肥満の隠れた原因」という主張が広まっている。ビタミンDと体脂肪の関係——因果関係なのか相関関係なのか——を研究から整理する。
吉崎 槙吾
- 解説
ダイエットの性差について、収録した出典が言える範囲
カロリー制限下での体重減少や体組成の変化を男女で比べた研究を、本記事は収録していない。 収録している2件が扱っているのは、運動時および骨格筋における基質代謝の性差である。 Tarnopolsky(2008)は、持久運動中に女性が男性より脂質を多く、糖質とタンパク質を少なく酸化することを報告している。 Lundsgaard & Kiens(2014)は、骨格筋における糖・脂質代謝の分子レベルの性差とインスリン感受性を概観したレビューである。
吉崎 槙吾
- 研究 vs 勘
アルコールと筋タンパク質合成について、収録した出典が言える範囲
「週末の一杯くらいは問題ない」「飲んでも筋肉は落ちない」——アルコールとトレーニングの関係について、収録した研究は何を示し、何を示していないのか。
吉崎 槙吾
- 研究 vs 勘
「体組成計の体脂肪率は正確」は本当か? 測定精度 通説 vs 研究
毎朝体組成計に乗って体脂肪率を確認する——多くのトレーニーにとって日課だ。しかしその数値はどれほど信頼できるのか。測定方法の精度を研究から整理し、数値との正しい付き合い方を考える。
吉崎 槙吾
- 研究 vs 勘
「朝食を抜くと代謝が下がる」は本当か? 朝食神話 通説 vs 研究
「朝食は一日の代謝を左右する重要な食事」「食べないと太りやすい体になる」——朝食に関するアドバイスは根強い。しかしこの通説はRCTで直接検証されており、その結果は通念とは異なる。
吉崎 槙吾
- 研究 vs 勘
減量のペースについて、収録した出典が言える範囲
「摂取カロリーをできるだけ減らせば早く痩せる」——直感的に正しそうなこの発想について、収録した研究は何を示し、何を示していないのか。 収録している Garthe ら(2011)は、週0.7%と週1.4%を目標に割り付けた2条件で体組成・筋力・パワーを比べた試験であり(実際の減量率は0.7±0.8%と1.0±0.4%)、安静時代謝もホルモンも測っていない。 同試験では急速群でも除脂肪量は減っていない。
吉崎 槙吾
- 研究 vs 勘
「断食すると筋肉が溶ける」は本当か? インターミッテントファスティング 通説 vs 研究
「食べないと筋肉が分解される」——この恐怖がインターミッテントファスティング(IF)の実践を躊躇わせる。16時間の断食で筋肉が溶けるのか、それともトータルの栄養管理ができていれば問題ないのか。研究の答えを確認する。
吉崎 槙吾
- 研究 vs 勘
「ケトジェニックダイエットは筋肉を落とす」は本当か? 糖質ゼロ 通説 vs 研究
「糖質をゼロにすると筋肉まで分解される」一方で「ケトで筋肉を維持しながら脂肪だけ落とせる」という真逆の主張がある。収録している研究が測ったのは体組成であり、高強度トレーニングのパフォーマンスを直接比べた試験は収録していない。 分けて整理する。
吉崎 槙吾
- 研究 vs 勘
「糖質制限は脂質制限より痩せやすい」は本当か? ダイエット法比較 通説 vs 研究
「糖質を抜けば確実に痩せる」「脂質を控えた方が体脂肪が落ちる」——どちらの主張も強固な支持者を持つ。大規模比較試験と長期データが蓄積した今、この問いへの研究の答えは想像より地味だ。
吉崎 槙吾
- 研究 vs 勘
「砂糖を食べると太る」vs「太るのはカロリーオーバー」どちらが正しいか? 通説 vs 研究
「砂糖は太る」「いや太るのはカロリーオーバーだ」——この二項対立は長年続いている。この記事では、収録している1件のメタ分析が実際に評価した体重・体脂肪の結果から整理する。
吉崎 槙吾
- 研究 vs 勘
「水をたくさん飲むと痩せる」は本当か? 水分補給 通説 vs 研究
「水を2L飲めば痩せる」「水が脂肪を燃やす」——ダイエット情報でよく目にするこの主張。実際に水分摂取が体重・脂肪燃焼に与える効果と、正しい期待値を研究から確認する。
吉崎 槙吾
- 研究 vs 勘
「炭水化物は夜に摂ると太る」は本当か? 通説 vs 研究
「夜の炭水化物は太る」という言葉はダイエット界隈で定説のように語られる。夕食のご飯を控える人は多く、カーボカットの動機になっていることも珍しくない。では研究はどう言っているか。
吉崎 槙吾
- 研究 vs 勘
「チートデイで停滞打破」は本当か? 通説 vs 研究
減量中の停滞に直面したとき、「チートデイを入れれば代謝が戻る」という言葉は多くのトレーニーに支持されている。だが研究が答えを出している範囲は、1日のドカ食いと、より計画的な「ダイエットブレイク」とで大きく違う——前者を直接検証した研究を本記事は収録していない一方、後者にはRCTがある。
吉崎 槙吾
- 研究 vs 勘
「減量中こそタンパク質を増やすべき」は本当か? 通説 vs 研究
「減量中はタンパク質を多めに摂らないと筋肉が落ちる」という主張はジムやSNSで繰り返される。カロリー制限下での最適なタンパク質摂取量、減量ペース、タンパク質の種類という3つの論点から、研究データとの照合を試みる。
吉崎 槙吾
- 研究 vs 勘
「L-カルニチンを飲めば脂肪が燃えて痩せる」は本当か? 通説 vs 研究
「脂肪をミトコンドリアに運ぶL-カルニチンを飲めば、脂肪燃焼が加速して痩せる」。減量サプリの定番フレーズを、メカニズムと実際の効果量に分けて研究と照合します。
吉村 浩嗣
- 解説
L-カルニチンとは何か:メタ分析1件が示す減量効果と、その外側
L-カルニチンについて本記事が示せる根拠は、成人の減量を調べたメタ分析1件(9件のRCT・計911名)だけである。 体重は対照群より平均1.33kg多く減り、BMIも0.47 kg/m² 低下したが、BMIは信頼区間の上限が −0.05 とゼロに近く、メタ回帰では摂取期間が長くなるほど減量幅が有意に小さくなっている(p=0.002)。脂肪燃焼の機序、運動パフォーマンス、形態の違い、用量、摂取タイミングについては、いずれも出典を示せない。
吉崎 槙吾