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研究 vs 勘

「運動後も脂肪が燃え続ける」は本当か? 後燃え(EPOC)効果 通説 vs 研究

公開日:

執筆: 吉崎 槙吾監修: 染田 智信

「激しい運動をすると体が燃え続ける状態になり、運動後も何時間も脂肪が燃える」——EPOC(運動後過剰酸素消費)を根拠にした主張だ。EPOCは実在するが、その「規模」が大きく誇張されている。

Round1

高強度運動後のEPOCは何時間も続き、大量の脂肪を燃焼させるか

言われていること

HIIT商品広告・フィットネス系SNSコンテンツ

HIIT後は24〜48時間も代謝が上がり続ける。睡眠中も脂肪が燃えるから、毎日HIITをすれば夜寝ながら痩せられる。

VS

研究が示すこと

  • Laforgia et al.(2006)のレビューでは高強度運動後のEPOCは低強度より大きいことが確認されているが、持続時間は概ね1〜2時間、消費カロリーは1セッションあたり50〜150kcal程度と推計されている。
  • 「24〜48時間燃える」という主張は誇張であり、研究の大半はEPOC効果が数時間以内に大部分が消失することを示している。
  • 高強度の1時間セッション後のEPOC総量は200kcalを超えることは少ない(チョコバー約1本分)。
判定

EPOCは実在するが、持続時間は2時間以内・消費カロリーは50〜150kcal程度。「24時間燃える」は研究が支持しない誇張表現。

信頼度:強い根拠あり
Round2

EPOC目的で高強度運動を選ぶことは合理的か

言われていること

高強度トレーニング推奨派・パーソナルトレーナー

EPOCのために毎回全力で追い込まないと意味がない。ゆっくり動いても運動後の燃焼効果がないから効率が悪い。

VS

研究が示すこと

  • EPOCは高強度運動で大きくなるが、その追加消費カロリーはセッション中の消費カロリー(例:1時間の高強度で500kcal)に比べて10〜30%程度の上乗せに過ぎない。
  • さらに高強度運動の継続にはケガリスク・回復コストがあり、毎日実施することは現実的でない。
  • 体脂肪減少の観点からは「セッション中の総消費カロリーを増やすこと」がEPOCよりはるかに重要。
  • EPOCを目的に過度な高強度にこだわる必要はない。
判定

EPOC目的の高強度へのこだわりは過剰。セッション中の総消費カロリーを最大化する方が重要で、継続できる強度を選ぶことが長期的に有利。

信頼度:強い根拠あり

公開日:

吉崎 槙吾

執筆

吉崎 槙吾

エンジニア / BODYDATAリサーチ担当

エンジニアの仕事は裏付けを取ること。筋トレの通説も、ソースコードと同じで中身を読んでから信じます。

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染田 智信

監修: 染田 智信

トレーニング指導とサプリメント業界での実務経験の観点から内容を確認しています

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