
Round1
運動中に「脂肪」を最も多く燃焼するのは低強度運動か
言われていること
ジムのトレーナー・有酸素マシンのパネル表示
心拍数を上げすぎると炭水化物が燃えてしまい、脂肪燃焼ゾーンを外れる。ゆっくり動く方が脂肪が燃える。
VS
VS
研究が示すこと
- Romijn et al.(1993)の研究では確かに、低〜中強度(最大酸素摂取量の25〜65%)の運動では脂肪酸の酸化(燃焼)割合が高く、高強度になるほど炭水化物(糖質)の利用率が上がることが示されている。
- しかし「運動中の脂肪酸酸化率が高い」=「体脂肪が落ちやすい」ではない。
- 高強度運動は1時間あたりの総消費カロリーが大きく、燃料が糖質であっても一日の総エネルギー収支を大幅にマイナスに傾ける。
- 体脂肪の増減は「24時間の収支」で決まる。
判定
運動中の脂肪酸酸化率は低強度の方が高いのは事実だが、体脂肪を落とすのは運動中だけでなく24時間の収支。総消費カロリーが多い高強度の方が体脂肪減少に有利なことが多い。
信頼度:強い根拠あり
Round2
長期的な体脂肪減少は「脂肪燃焼ゾーン」での運動が最も効果的か
言われていること
マラソン推薦ダイエット法・有酸素重視の指導
ダイエット目的なら激しく動くより、ゆっくりと長時間動く方が体脂肪が落ちていく。
VS
VS
研究が示すこと
- Achten & Jeukendrup(2003)のレビューは脂肪酸酸化が最大になる心拍数(Fatmax)を特定する方法論を提示しているが、同時に「Fatmaxでトレーニングすることが体脂肪減少に最適」とは主張していない。
- 複数のメタ分析で高強度(HIIT含む)と低〜中強度の長期体脂肪減少量は総カロリー消費を一致させた場合に概ね同等であることが示されており、「脂肪燃焼ゾーン」に固執する根拠は薄い。
- 重要なのは継続できる強度・種目の選択。
判定
「脂肪燃焼ゾーン」はマーケティング的な概念に近く、体脂肪を最も落とすゾーンとは研究が示さない。継続できる強度を選ぶことが最も重要。
信頼度:強い根拠あり
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出典
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