
Round1
長期では糖質制限と脂質制限の体重減少に差があるか
言われていること
糖質制限推奨派・ケトジェニック支持者
糖質制限の方が圧倒的に痩せやすい。インスリンが下がって脂肪が燃えやすくなるし、脂肪制限より長続きする。脂質制限はカロリー制限と変わらない。
VS
VS
研究が示すこと
- Tobias et al.(2015)のメタ分析(53件のRCT)では、12ヶ月以上の長期比較で低脂肪食と低糖質食・地中海食などの体重減少に有意差はなかった。
- ホール(Hall)らの代謝室研究(2015)でも、等カロリー条件下では脂質制限と糖質制限の体重・体脂肪変化に臨床的に意味のある差はなかった。
- インスリン・炭水化物仮説(「炭水化物が脂肪を蓄積させる」)は代謝室研究では支持されなかった。
判定
12ヶ月以上の長期では低脂肪食と低糖質食の体重減少に有意差なし。「続けやすい方を選ぶ」が長期減量成功の最重要因子。
信頼度:強い根拠あり
Round2
糖質制限開始直後の体重急落は脂肪が燃えているからか
言われていること
糖質制限開始体験談・ダイエット成功例
糖質制限を始めると1〜2週間で2〜3kg落ちる。これは体脂肪が燃えている証拠。脂質制限ではこんなに早く落ちない。
VS
VS
研究が示すこと
- 糖質摂取を急激に減らすとグリコーゲンが枯渇し、それに伴い水分(グリコーゲン1gあたり約3gの水を保持)が急速に排出される。
- この水分喪失が開始2週間の急激な体重減少の主因であり、体脂肪の減少量は脂質制限と大きく変わらない。
- 長期的には両者の脂肪燃焼量が均等化する。
- 「早く落ちる」は事実だが「より多く脂肪が燃えている」は脂肪減少の話ではなく水分の話。
判定
糖質制限開始直後の急激な体重減少の大部分は水分喪失。長期では脂質制限と脂肪燃焼量は同等。
信頼度:強い根拠あり
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出典
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