体重減少における朝食推奨の有効性:ランダム化比較試験
Dhurandhar EJ, Dawson J, Alcorn A, Larsen LH, Thomas EA, Cardel M, Bourland AC, Astrup A, St-Onge MP, Hill JO, Apovian CM, Shikany JM, Allison DB
研究が積み重なりつつある段階のエビデンス
サマリー
減量を試みている過体重・肥満の成人(BMI 25〜40、20〜65歳)309名を、16週間・3群並行の無作為化比較試験に割り付けた多施設試験。対照群と、「朝食を食べる」よう勧められた群、「朝食を抜く」よう勧められた群を比較し、主要評価項目は体重変化。無作為化は事前の朝食習慣で層別された。結果として、割り付けは体重減少に有意な影響を与えず、もともとの朝食習慣との交互作用も無かった。もともと朝食を抜いていた人では体重変化が対照−0.71kg・朝食群−0.76kg・朝食なし群−0.61kg、もともと食べていた人では−0.53kg・−0.59kg・−0.71kgで、いずれの群も減少幅は1kg未満だった。推奨への自己申告の遵守率は朝食群93.6%・朝食なし群92.4%。著者らは「推奨は朝食の習慣を変えることには有効だったが、広く言われている見解に反して、減量には認められるほどの効果が無かった」と結論している。
検証の内訳
- 書誌照合
- Crossref と照合済み
- 内容照合
- 本文の記述を原著の抄録と突き合わせています確認した範囲: 被験者数・測定したアウトカム・研究デザイン・対象集団測定されているのは体重変化のみで、代謝率は測っていない。対象は減量を試みている過体重・肥満の成人であり、体重を維持している人や鍛錬者には当てはめられない。遵守は自己申告である。
- 訂正履歴
1件を表示
- この試験は代謝率を一切測定していないのに、「代謝低下を直接支持するエビデンスは少ない」「1日の総カロリーバランスが主要決定因子」という、この試験の所見でない記述が入っていた。またどの群も体重減少が1kg未満(−0.53〜−0.76kg)であることと、対象が「減量を試みている過体重・肥満の成人」に限られる点が落ちていた。変更履歴
- 編集の確認
書誌の照合は Crossref・PubMed への機械照会で行っています。結果は上記の照合日時点のもので、それ以降に出た撤回・訂正は反映されていません。最終照合から365日を超えたロックを使う新しいビルドは失敗します。 内容の照合はAIが原著の抄録と突き合わせたもので、専門的な妥当性の判断ではありません。 検証していない範囲も隠さず表示しています。 検証の方法について
この研究で分かること
- 1
朝食を食べる/抜くという推奨は、16週後の体重変化に有意な影響を与えなかった。もともとの朝食習慣との交互作用も無かった。
- 2
どの群も減少幅は1kg未満(−0.53〜−0.76kg)だった。群間差が無いだけでなく、そもそも減量そのものがごくわずかである点は読み落とせない。
- 3
自己申告の遵守率は朝食群93.6%・朝食なし群92.4%——推奨は習慣を変えることには成功していた。
- 4
対象は減量を試みている過体重・肥満の成人309名(BMI 25〜40、20〜65歳)、16週間、多施設、日常生活下(free-living)。
- 5
この試験は代謝率を測定していない。 「朝食を抜くと代謝が落ちる」の当否については、この試験からは何も言えない。
この研究を扱った記事
最終確認: