テストステロンブースター
テストステロンの維持・向上を目的とした複合サプリ。この配合そのものを評価した試験は収録していない。以下は個々の成分についての結果である。亜鉛は「欠乏を是正すると正常範囲へ戻る」方向の変化にとどまり、充足している人では変化が無かった。ZMAはトレーニング適応にも効果が無い。 アシュワガンダは男性でテストステロンの上昇が報告されている。
このページの出典はすべて周辺情報です。この成分・この用量帯そのものを評価した研究は収録していません。
研究はまだ限定的な成分

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(PR)周辺情報の研究で報告されていること
亜鉛は「欠乏を是正すると正常範囲へ戻る」方向の変化である。 境界域の亜鉛欠乏があった高齢男性9名への3〜6か月の補給で血清テストステロンが8.3±6.3から16.0±4.4 nmol/Lへ上昇した(p=0.02)。若年男性4名で食事性亜鉛を制限すると20週間後に39.9±7.1から10.6±3.6 nmol/Lへ低下した(p=0.005)(Prasad 1996)。足りている人での上乗せ効果を示したものではない。
亜鉛が充足している人では、テストステロンが変わらなかった(運動している男性14名、8週間、総・遊離とも有意差なし)(Koehler 2009)。
ZMAはトレーニング適応にも効果が無かった。 レジスタンストレーニング経験者42名で、同化・異化ホルモン・体組成・1RM・筋持久力のいずれにも有意な効果が無い(Wilborn 2004)。
アシュワガンダについては、男性でテストステロンの上昇が報告されている(平均差 +57.43 ng/dl)。女性では上昇していない。 コルチゾールも低下している(標準化平均差 −1.18、p<0.04)。ただし著者らは異質性と一部エンドポイントのデータ不足を挙げ、標準化された試験がさらに必要としている(Fornalik 2026)。
ビタミンDによるテストステロンへの寄与、この配合そのものの効果について、本サイトは出典を示せない。 「テストステロン低下が気になるならまず血液検査で欠乏の有無を確認する」という助言も、収録した研究が検証したものではない。
推奨摂取量・タイミング
- この配合そのものの用量を確かめた試験を、本サイトは収録していない。 亜鉛・マグネシウム・ビタミンB6・ビタミンDの推奨量と耐容上限量は、厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2025年版)」の該当区分を確認すること。
- 収録した2件のZMA試験はいずれも効果を認めていない(Koehler 2009/Wilborn 2004)。
注意点
- •「テストステロンを増やす」という断定的な広告について、収録した研究は支持していない。 亜鉛が充足している人ではテストステロンが変わらず(Koehler 2009)、ZMAはトレーニング適応にも効果が無い(Wilborn 2004)。
- •この配合そのものの安全性を調べた試験を、本サイトは収録していない。 耐容上限量は厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2025年版)」を確認すること。
- •前立腺疾患・ホルモン依存性の疾患がある方は、使用前に必ず医師に相談すること。 テストステロンの低下が気になる場合は、サプリで自己判断せず医療機関で相談すること。
根拠となる研究
高用量亜鉛サプリ投与後の血清テストステロンと尿中ステロイドホルモン代謝物排泄 ― RCT
European Journal of Clinical Nutrition, 2009
健康で定期的に運動している男性14名(22〜33歳)を対象にしたプラセボ対照試験。全員が試験開始前から食事性亜鉛摂取量11.9〜23.2 mg/日と充足していた集団に高用量亜鉛サプリ(ZMA)またはプラセボを夕食後から就寝までの間に8週間摂取させ、血清総テストステロン・遊離テストステロンと、尿中のテストステロンおよび選択されたステロイドホルモン代謝物の排泄パターンを測定した。血清テストステロン(総・遊離とも)に有意な変化はなく、尿中代謝物の排泄パターンにも有意な変化は認められなかった。
ZMA補給がトレーニング適応と同化・異化マーカーに与える影響 ― RCT
Journal of the International Society of Sports Nutrition, 2004
レジスタンストレーニング経験のある男性42名(27±9歳、178±8cm、85±15kg、体脂肪率18.6±6%)を除脂肪体重でマッチングし、デキストロースのプラセボまたはZMAを就寝の30〜60分前に摂取する群へ二重盲検で無作為に割り付け、8週間の標準化されたレジスタンストレーニングを並行して実施した試験。0・4・8週の各時点で、DXAによる体組成、ベンチプレスとレッグプレスの1RMおよび筋持久力、ウィンゲート無酸素パワーテスト、同化/異化の状態と健康指標を評価する血液検査を行った。ZMAの摂取は血清亜鉛を11〜17%上昇させたが、これは有意ではなかった(p=0.12)。 同化・異化ホルモンの状態、体組成、ベンチプレスとレッグプレスの1RM、上半身・下半身の筋持久力、自転車での無酸素能力のいずれにも、群間の有意差は認められなかった。著者らの結論は「トレーニング中のZMA摂取は、レジスタンストレーニング経験者においてトレーニング適応を高めるようには見えない」。
健康成人の亜鉛栄養状態と血清テストステロン
Nutrition, 1996
健康成人における亜鉛の栄養状態と血清テストステロンの関係を、3つの検討で調べた研究。20〜80歳の男性40名の横断解析では、リンパ球亜鉛(r=0.43, p=0.006)・顆粒球亜鉛(r=0.30, p=0.03)と血清テストステロンに正の相関がみられた。若年男性4名で食事性亜鉛を制限したところ、20週間後に血清テストステロンが39.9±7.1から10.6±3.6 nmol/Lへ低下した(p=0.005)。境界域の亜鉛欠乏があった高齢男性9名に3〜6ヶ月の亜鉛補給を行うと、血清テストステロンは8.3±6.3から16.0±4.4 nmol/Lへ上昇した(p=0.02)。いずれも無作為化もプラセボ対照も無く、介入部分は4名と9名である。 「欠乏を是正すると正常範囲へ戻る」という解釈は撤回した。抄録は正常範囲への回復とも述べておらず、亜鉛が足りている人に補給した検討も含まれていないため、充足者で上がるとも上がらないとも判定できない。
アシュワガンダ摂取が筋力と回復に与える影響(RCT)
Journal of the International Society of Sports Nutrition, 2015
レジスタンストレーニングの経験がほとんど無い健康な若年男性57名(18〜50歳)を、アシュワガンダ根エキス300mgを1日2回摂取する群(29名)とデンプンのプラセボ群(28名)に無作為に割り付け、8週間のレジスタンストレーニングを行わせた二重盲検試験。アシュワガンダ群はベンチプレス(+46.0kg vs +26.4kg、p=0.001)とレッグエクステンション(+14.5kg vs +9.8kg、p=0.04)の1RMがプラセボ群より大きく伸び、腕(p=0.01)と胸(p<0.001)の筋サイズの増加も大きかった。血清テストステロンの増加も大きく(+96.2 vs +18.0 ng/dL、p=0.004)、体脂肪率の減少も大きかった(-3.5% vs -1.5%、p=0.03)。運動由来の筋損傷については、血清クレアチンキナーゼの安定化として評価されている(p=0.03)。
出典
- Koehler K, et al. (2009) Eur J Clin Nutr — 高用量亜鉛サプリ投与後の血清テストステロンと尿中ステロイドホルモン代謝物排泄(RCT、男性14名)※この成分・この用量帯そのものを評価した研究ではありません(判断の材料として周辺情報を示しています)
- Wilborn CD, et al. (2004) J Int Soc Sports Nutr — ZMA補給がトレーニング適応と同化・異化マーカーに与える影響(RCT、男性42名)※この成分・この用量帯そのものを評価した研究ではありません(判断の材料として周辺情報を示しています)
- Prasad AS, et al. (1996) Nutrition — 健康成人の亜鉛栄養状態と血清テストステロン※この成分・この用量帯そのものを評価した研究ではありません(判断の材料として周辺情報を示しています)
- Fornalik M, et al. (2026) Planta Med — Withania somnifera によるホルモン調節(系統的レビューとメタ分析、23件1,706名)※この成分・この用量帯そのものを評価した研究ではありません(判断の材料として周辺情報を示しています)
似た働きのサプリ
パンプキンシード(かぼちゃの種)
信頼度: 低パンプキンシード(Cucurbita pepo種子)
亜鉛・マグネシウム・植物性タンパク質などを含む種子。前立腺肥大症について収録しているのは、パンプキンシードオイルと薬(タムスロシン)を比べた単盲検試験1件である。プラセボ対照ではないため、症状の改善をオイルの効果と帰属することはできない。 症状スコアの改善幅はタムスロシン群のほうが有意に大きかった。
ZMA
信頼度: 低亜鉛・マグネシウム・ビタミンB6の複合体
亜鉛・マグネシウム・ビタミンB6の複合サプリ。収録した2件のRCTはいずれもZMAの効果を認めていない。 亜鉛が充足している男性14名では血清テストステロン(総・遊離とも)に有意な変化が無く、レジスタンストレーニング経験者42名では同化・異化ホルモン・体組成・筋力・筋持久力のいずれにも有意な効果が無かった。「テストステロンを上昇させ筋肉をつける」という位置づけを、本サイトは支持できない。
亜鉛ピコリネート
信頼度: 低亜鉛ピコリネート(ピコリン酸亜鉛)
亜鉛とピコリン酸をキレート結合させた形態。ピコリン酸塩が他の形態より吸収率が高いという説明について、本サイトは出典を示せない。 亜鉛そのものについては、欠乏を是正すると正常な状態へ戻る方向の変化が報告されている一方、足りている人がさらに足しても効果は確認されていない。