
アシュワガンダはテストステロンを大幅に増加させるか
言われていること
アシュワガンダサプリメーカー・テストステロンブースター系情報
アシュワガンダを飲めばテストステロンが急上昇する。自然に男性ホルモンが上がって筋肥大が加速する。サプリの中で最強のテストステロンブースターだ。
研究が示すこと
- Wankhede et al.(2015, J Int Soc Sports Nutr)のRCTでは、アシュワガンダ600mg/日の8週間摂取でテストステロン値が有意に上昇したが、上昇幅はアシュワガンダ群96.19 ng/dLに対しプラセボ群18.00 ng/dL(p=0.004)だった。
- ただし対象はレジスタンストレーニング経験の乏しい男性57名で、ベースラインのテストステロン値による効果の違いは報告されていない。
- 正常範囲にある健常者で「大幅に増える」と読むのは、この研究が示した範囲を超えている。
テストステロンの上昇は複数の研究で示されているが、確認できているのはトレーニング経験の乏しい男性を対象とした試験での群間差までで、ベースライン値による効果の違いは報告されていない。正常範囲にある健常者での「大幅な増加」は誇張。
アシュワガンダはストレス・コルチゾール軽減に有効か
言われていること
サプリ懐疑派・「ハーブは効かない」立場
植物由来のハーブサプリで代謝が変わるはずがない。アシュワガンダはただの気休めで、ストレス軽減効果は思い込み(プラセボ)だ。
研究が示すこと
- アシュワガンダがコルチゾールを下げるという報告は複数あるが、本サイトが収録しているアシュワガンダのRCT(Wankhede 2015)はコルチゾールを測定していない。
- 同試験が報告しているのは筋力・筋サイズ・体脂肪率と、血清テストステロンの増加(+96.2 ng/dL、p=0.004)である。
- したがってコルチゾール低下の根拠として本サイトが示せる出典は、現時点では無い。
- ウィタノライドがHPA軸に影響するという説明も、収録済みの出典で裏づけられているものではない。
コルチゾール低下はよく語られるが、本サイトが根拠として示せる出典はまだ無い。収録しているRCTが示しているのは筋力とテストステロンの変化であって、コルチゾールではない。
関連するサプリ
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関連する研究
出典
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次に読む
- 解説
アシュワガンダについて、収録した出典が言える範囲
収録した3件が報告しているのは次のとおりである。Chandrasekhar ら(2012)では、ストレス評価尺度のスコアが60日目にプラセボ群より有意に低下し(P<0.0001)、血清コルチゾールも有意に低下した(P=0.0006)。 Wankhede ら(2015)では、8週間で1RM・筋サイズ・テストステロンの増加がプラセボ群を上回り、体脂肪率の低下も大きかった。 Langade ら(2019)では、10週間で入眠潜時・睡眠効率・睡眠の質・PSQI・不安(HAM-A)が有意に改善した。
吉崎 槙吾
- 研究 vs 勘
「大豆・豆乳を飲むと男性のテストステロンが下がる」は本当か? 通説 vs 研究
「大豆に含まれるイソフラボンは植物性エストロゲンで、男性ホルモンを下げる」——この情報は筋トレ系コミュニティで根強い。豆腐・豆乳・ソイプロテインを避けるべきか、研究の答えを確認する。
吉崎 槙吾
- 研究 vs 勘
「ZMA・亜鉛でテストステロンが上がる」は本当か? 通説 vs 研究
ZMA(亜鉛=Zinc・マグネシウム=Magnesium・ビタミンB6の頭文字を取った配合サプリ)は1990年代後半から「テストステロンが上がって筋肉がつく」という触れ込みで流通してきた定番サプリだ。今もジムのロッカーや通販サイトの定番商品として並んでいる。「ZMAや亜鉛を飲めばテストステロンが上がって筋肉がつく」というこの主張を、研究と突き合わせる。
吉村 浩嗣
