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ケトジェニックダイエットとは何か? ケトーシスの仕組みと科学を初心者向けに解説

公開日:

執筆: 吉崎 槙吾監修: 染田 智信

ケトジェニックダイエットって結局何?どういう仕組みで痩せるの?

ケトジェニックダイエットは糖質を極端に制限(1日20〜50g以下)することで、体のエネルギー代謝を「糖質燃焼型」から「脂肪燃焼型(ケトーシス)」に切り替えるアプローチ。ケトーシス状態では肝臓が脂肪酸から「ケトン体」を生成し、脳・筋肉の主燃料として機能する。ketogenic-diet-body-composition-RCTでは体脂肪の減少に有効なことが示されているが、長期的な実践のしやすさや筋肉量への影響には個人差がある。

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ケトジェニックの定義:「低糖質」との違いはケトーシスに入れるかどうか

「低糖質ダイエット」と「ケトジェニックダイエット」は混同されやすいが、ケトジェニックはケトーシス(血中ケトン体濃度が0.5mmol/L以上)に入ることを必須条件とする。これを達成するために糖質摂取量を通常1日20〜50g以下(茶碗半杯以下のご飯に相当)に制限する。典型的なマクロ栄養素比率はカロリーの70〜75%を脂質、20〜25%をタンパク質、5〜10%を糖質から摂る配分。タンパク質を過剰に摂ると「糖新生」(アミノ酸からグルコースが作られる)によってケトーシスを維持しにくくなるため、一般的な高タンパク食とは考え方が異なる。

20〜50g/日
ケトーシスを維持するための糖質量の上限
0.5mmol/L以上
栄養性ケトーシスの血中ケトン体濃度の定義
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ケトーシスの仕組み:肝臓が「ケトン体」を作るまで

通常の食事では、脳・筋肉・臓器の主なエネルギー源はグルコース(血糖)。ケトジェニック食で糖質を制限すると、肝臓のグリコーゲンが枯渇(通常12〜24時間)し、脂肪組織から放出された脂肪酸が肝臓に運ばれてβ酸化によって「ケトン体(βヒドロキシ酪酸・アセト酢酸・アセトン)」が産生される。ケトン体は血液脳関門を通過できるため、グルコースに代わって脳の燃料になる(脳はケトン体で最大約70%のエネルギーを賄える)。筋肉もケトン体を酸化燃料として使えるが、高強度運動時はグルコースとクレアチンリン酸への依存が高まるため、ケトジェニックと高強度競技の相性については後述の記事も参照。

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研究が示すケトジェニックの効果:体重・体脂肪・血糖値

ketogenic-diet-body-composition-RCTを含む研究では、ケトジェニックダイエットが短期〜中期(3〜6ヶ月)の体重・体脂肪減少に有効であることが示されている。low-fat-vs-low-carb-metaでは、同カロリー条件での比較において長期(12ヶ月以上)では低脂肪食と体重減少の差がほぼなくなることも示されており、「ケトが他のダイエットより本質的に脂肪を落としやすい」という主張は慎重に評価する必要がある。血糖値・インスリン感受性への効果はresistance-training-insulin-sensitivity-metaなどのデータとも一致し、2型糖尿病リスクが高い人や高インスリン血症の改善に有望なエビデンスがある。

3〜6ヶ月
ケトジェニックが最も体重減少の優位性を示す期間
12ヶ月以上で差が縮まる
他のダイエットとの体重減少の長期的な差(同カロリー条件)
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ケトジェニックに向いている人・向かない人

向いている人:①血糖値のコントロールが難しい(2型糖尿病・インスリン抵抗性)、②満腹感を得やすい高脂肪食が好き、③精神的に「糖質量を徹底管理する」ことが苦にならない、④短期間(コンテスト前など)での体脂肪減少を優先する場合。 向かない人:①高強度・爆発力系の競技アスリート(糖質依存度が高い)、②外食・会食が多い生活スタイル(糖質制限の維持が難しい)、③腎臓疾患・肝臓疾患・脂質代謝異常症がある(脂質・タンパク質代謝への影響)、④筋肥大を最優先とするボディビルダー(後述の記事で詳解)。 最終的に「どのダイエット法が最善か」よりも「自分が長期間継続できるか」が最も重要で、low-fat-vs-low-carb-metaもアドヒアランス(継続率)が体重減少の最大の予測因子であることを示している。

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吉崎 槙吾

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吉崎 槙吾

エンジニア / BODYDATAリサーチ担当

エンジニアの仕事は裏付けを取ること。筋トレの通説も、ソースコードと同じで中身を読んでから信じます。

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染田 智信

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トレーニング指導とサプリメント業界での実務経験の観点から内容を確認しています

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