自分のFFMIを計算する方法:ナチュラルの天井まで何kg残っているかを数値で知る
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FFMIって何?自分のFFMIはどうやって計算するの?
FFMI(Fat-Free Mass Index:除脂肪体重指数)は「身長に対してどれだけ筋肉量があるか」を示す指標で、BMIの筋肉版。計算式は「除脂肪体重(kg) ÷ 身長(m)²」。さらに身長補正した「補正FFMI」も使われる。ナチュラルボディビルダーの実測上限値は約25とされており(Kouri et al. 1995)、現在の自分のFFMIとの差が「伸びしろ」になる。
FFMIの計算式:3ステップで自分の数値を出す
**ステップ1:除脂肪体重(LBM)を計算する** 除脂肪体重(kg) = 体重(kg) × (1 - 体脂肪率 ÷ 100) 例:体重75kg、体脂肪率15%の場合 → 75 × (1 - 0.15) = 63.75kg **ステップ2:基本FFMIを計算する** FFMI = 除脂肪体重(kg) ÷ 身長(m)² 例:63.75kg、身長175cm(1.75m)の場合 → 63.75 ÷ (1.75²) = 63.75 ÷ 3.0625 ≈ 20.8 **ステップ3(任意):身長補正FFMIを計算する** 補正FFMI = FFMI + 6.1 × (1.80 - 身長(m)) 例:FFMI 20.8、身長1.75mの場合 → 20.8 + 6.1 × (1.80 - 1.75) = 20.8 + 0.305 ≈ 21.1 この補正は身長が低い人に不利にならないようKouri et al. (1995)が提案したもの。大きな差が出ない場合は基本FFMIで十分。
- FFMI = LBM(kg) ÷ 身長(m)²
- FFMIの計算式
FFMIスコアの見方:自分は今どの段階にいるのか
男性のFFMI目安(体脂肪率によらず除脂肪体重ベース): - 16〜17:痩せ型・筋トレ経験なし - 18〜19:一般的な健康体 - 20〜21:1〜2年のトレーニング経験者(初中級) - 22〜23:数年のコンスタントなトレーニング(中〜上級) - 24〜25:elite natural bodybuilder / 上級トレーニー - 25以上:ナチュラルでは非常にまれ(Kouri et al. 1995の観察上限) 女性は全体的に5〜7ポイント低い傾向があり、女性のナチュラル上限は約18〜20とされる(sex-differences-training-response-metaの体組成データに基づく)。skeletal-muscle-mass-distribution-MRIの研究でも、性差・年齢によって筋肉量の上限が異なることが示されている。 なぜナチュラルの上限が約25なのか、そこに到達する速度や遺伝の影響、そもそも上限を目指すべきかといった「限界そのものの議論」は別記事「自然(ナチュラル)で筋肉はどこまでつくのか? FFMI上限と筋肥大の限界」で詳しく解説している。本記事は自分の現在地を数値で出す「計算の実践」に絞っている。
体脂肪率の計測精度が鍵:数値の信頼性を理解する
FFMIの計算精度は体脂肪率の測定精度に依存する。body-composition-measurement-reviewが示すように、体脂肪率の測定方法によって誤差が異なる:①DXA(二重エネルギーX線吸収法):±1〜2%の誤差で最も信頼性が高いが費用がかかる。②水中体重測定:DXAに近い精度。③インピーダンス法(家庭用体重計・ジム用):水分摂取・食事タイミングに影響され、日内変動が大きい(±3〜5%以上の誤差が出ることがある)。④スキンフォールド法(キャリパー):熟練者が使えばDXAに近い精度。FFMIを「進捗の指標」として使う場合は、同じ測定方法・同じ条件(起床後・空腹時など)で定期的に測定することで相対的な変化を追うことが重要。
- ±1〜2%(DXA)
- 最も精度の高い体脂肪率測定法の誤差
FFMIの限界:この指数が教えてくれないこと
FFMIは有用な指標だが、以下の点では結論を出せない:①「ステロイド使用の確定的な証拠」にはならない:FFMIが25を超えても、ナチュラルの可能性をゼロにできるわけではない(Kouri研究は1995年のデータで、近代的なトレーニング・栄養学の進歩を考慮していない)。25〜26台のFFMIはナチュラルとして非常にまれだが、存在する。②FFMIが低くても「まだまだ伸びる」ということは言えない:現在20のFFMIで「あと5のポテンシャルがある」とは単純には言えず、遺伝・年齢・トレーニング歴によって個人差がある。③骨格や骨密度の差を考慮しない:骨密度・骨格の大きさがFFMIに若干影響する(resistance-training-bone-density-metaの観点からも)。④女性・高齢者への適用には別の基準が必要。FFMIは「ざっくりとした位置確認」として使い、絶対的な判断材料にしないのが賢明。
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出典
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吉崎 槙吾
- 研究 vs 勘
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