高タンパク質の過剰摂取と体組成 ― トレーニング経験者の8週RCT
Antonio J, Peacock CA, Ellerbroek A, Fromhoff B, Silver T
研究はまだ限定的で、今後の検証が必要な段階
サマリー
レジスタンストレーニング経験者30名(平均24歳)で、高タンパク群(4.4g/kg/日、307g/日)と通常群(1.8g/kg、138g/日)を8週間比較した結果、体重・脂肪量・除脂肪量・体脂肪率に群内・群間の有意な変化はなく、過剰なタンパク質由来のカロリーは脂肪を増やさなかった。
検証の内訳
- 書誌照合
- Crossref と照合済み
- 内容照合
- 本文の記述を原著の抄録と突き合わせています確認した範囲: 被験者数・測定したアウトカム・研究デザイン・対象集団高タンパク群は総カロリーも有意に増えているため、「タンパク質由来のカロリー余剰でも脂肪が増えなかった」という読み方になる。8週間・n=30の小規模試験。
- 編集の確認
書誌の照合は Crossref・PubMed への機械照会で行っています。結果は上記の照合日時点のもので、それ以降に出た撤回・訂正は反映されていません。最終照合から365日を超えたロックを使う新しいビルドは失敗します。 内容の照合はAIが原著の抄録と突き合わせたもので、専門的な妥当性の判断ではありません。 検証していない範囲も隠さず表示しています。 検証の方法について
この研究で分かること
- 1
体重・脂肪量・除脂肪量・体脂肪率に群内・群間とも有意な変化なし
- 2
1日あたり通常の2倍以上(4.4g/kg)のタンパク質を摂ってもカロリー余剰は脂肪増につながらなかった
- 3
この過剰摂取はタンパク質由来のカロリーに限定されている点に注意
- 4
n30・8週間・食事は自己報告のため、信頼度はlow
関連する研究
この研究を扱った記事
- 研究 vs 勘
「ケトジェニックで増量(バルク)はできない」は本当か? 糖質なしで筋肉はつくか
「ケトジェニックでの増量は非効率」「インスリンがないと筋肉がつかない」という主張と、「ケトジェニックで増量している」という実践者の声が混在する。何が正しくて何が誤解なのか、研究データを使って整理する。
吉崎 槙吾
- 研究 vs 勘
「ケトジェニックは筋トレに向かない」は本当か? 筋力・瞬発力への影響を研究で検証
「ケトジェニックは筋トレに向かない」「低糖質だと瞬発力が出ない」という言説はジムでよく耳にする。スプリントや高強度インターバルをケトジェニック食と対照食で直接比べた試験を、本記事は収録していない。 収録している研究がどこまで答えているかを整理する。
吉崎 槙吾
- 解説
FFMIの計算手順 ─ 収録した出典が言える範囲
FFMI は、身長に対する除脂肪体重の大きさを表す指数である。 収録している Kouri ら(1995)の定義は「除脂肪体重(kg)×(身長m)^-2」であり、除脂肪体重には筋肉以外の組織も含まれる。FFMI が筋肉量の指標として妥当かを検証した研究を、本記事は収録していない。 さらに身長補正した「補正FFMI」も使われる。 収録している Kouri ら(1995)が報告しているのは、ステロイド非使用者74名という標本で正規化FFMIが25.0という明確な上限まで分布していたという観察であり、著者ら自身が所見を予備的なものとしている。個人の残りの伸びしろを推定した研究ではない。 測定方法ごとの誤差の大きさについても、数値で示せる出典を収録していない。
吉崎 槙吾
最終確認: