ナイアシン(ビタミンB3)
ビタミンB3の酸形態(ニコチン酸)。脂質については、2型糖尿病患者を対象とした8件のRCT・計2,110名のメタ分析で、総コレステロール・中性脂肪・LDLの低下とHDLの上昇が報告されている。一方、著者らは感度分析とサブグループ解析から「血糖とHbA1cに有害な影響を及ぼす可能性がある」と明記し、高用量は慎重に投与すべきだとしている。 対象は2型糖尿病の患者であり、健常者ではない。
研究が進みつつある成分

購入する
(PR)研究で報告されている効果
脂質が改善した。 2型糖尿病患者を対象とした8件のRCT・計2,110名のメタ分析で、総コレステロール(加重平均差 −0.28、95%CI −0.44〜−0.12、P=0.001)、中性脂肪(−0.37、−0.52〜−0.21、P<0.001)、LDL(−0.42、−0.50〜−0.34、P<0.001)が低下し、HDLが上昇した(+0.33、0.21〜0.44、P<0.001)(Xiang 2020)。
血糖とHbA1cは、全体解析では有意な影響が無かった(血糖 +0.18、95%CI −0.14〜0.50、P=0.275/HbA1c +0.39、−0.15〜0.94、P=0.158)。ただし著者らは、感度分析とサブグループ解析の結果から「ナイアシン補給が血糖とHbA1cに有害な影響を及ぼす可能性がある」と考察で明記している。とくに高用量を投与された患者は血糖が高い水準と関連していた。 著者らは「2型糖尿病患者への高用量のナイアシン補給は、血糖コントロールへの潜在的な有害作用があるため慎重に投与されるべき」と述べている(Xiang 2020)。
対象は2型糖尿病の患者である。健常者を対象とした脂質改善の試験を、本サイトは収録していない。
ビタミンB群としての役割は、レビューが整理している。 B群8種は脳機能で集合として働き、エネルギー産生・DNA/RNAの合成と修復・メチル化・神経化学物質の合成に関わる(Kennedy 2016)。ただしこれは単著のナラティブレビューで、試験を統合した推定ではない。
末梢血管拡張による血流促進、NAD+前駆体としてのエネルギー代謝への貢献について、本サイトは出典を示せない。
推奨摂取量・タイミング
- 推奨量と耐容上限量は年齢・性別で異なるため、厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2025年版)」の該当区分を確認すること。ナイアシンには耐容上限量が設定されている。 本サイトは具体的な数値を独自に示さない。
- 収録したメタ分析の対象は2型糖尿病の患者で、脂質改善目的の高用量(1日1,000〜3,000mg)は医療の管理下で用いられるものである。サプリとして自己判断で使う量ではない。
注意点
- •高用量のナイアシンは医療の管理下で用いられる。脂質の管理を目的とするなら、サプリで自己判断せず医療機関で相談すること。 収録したメタ分析の著者らは、感度分析とサブグループ解析の結果から「ナイアシン補給が血糖とHbA1cに有害な影響を及ぼす可能性がある」とし、「2型糖尿病患者への高用量のナイアシン補給は慎重に投与されるべき」と述べている。とくに高用量を投与された患者は血糖が高い水準と関連していた(Xiang 2020)。
- •血糖に関わる薬を服用中の方、糖尿病のある方は、自己判断で使わず必ず処方医に相談すること。 以下は一般に言われている注意で、本サイトは裏づける出典を示せない。 高用量でフラッシュ(紅潮・灼熱感)が起きる、徐放性製剤は肝毒性のリスクが高いとされる——いずれも広く注意されている事項なので削除せず残すが、収録した研究が検証したものではない。
- •耐容上限量は厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2025年版)」を確認すること。
根拠となる研究
出典
似た働きのサプリ
ガーリック(ニンニク)
信頼度: 中ニンニク(Allium sativum)エキス・アリシン含有
食品としても使われる球根。108件のRCT・計7,137名を統合したメタ分析で、血圧・脂質・血糖・炎症マーカーの改善が報告されている。ただし効果量は小さく(収縮期血圧 −3.71 mmHg、LDL −5.90 mg/dL)、著者らは「とくにベースラインのリスク因子が不良な成人で」改善が見られたとしている。体重・BMIには影響が無い。
ナイアシンアミド(ニコチンアミド)
信頼度: 低ナイアシンアミド(ビタミンB3のアミド形態)
ビタミンB3のアミド形態(ニコチンアミド)。本サイトは、ニコチンアミドそのものを評価した試験を収録していない。 ナイアシン(ニコチン酸)で報告されている脂質改善はニコチン酸についての結果であり、アミド形態に当てはめる根拠を本サイトは示せない。
リチウム(低用量)
信頼度: 未評価オロチン酸リチウムまたはアスパラギン酸リチウム
微量のリチウムを含むサプリ(オロチン酸リチウムなど)。本サイトは、この用量帯のサプリを評価したヒトの研究を1件も収録できていない。有効性・用量・安全性のいずれも判断材料を示せないため、このページに購入導線を置いていない。 リチウムは精神科で用いられる医薬品(炭酸リチウム)の成分でもあり、気分障害の治療としてリチウムを投与された患者の有害事象を統合したレビュー(McKnight ら 2012)は、周辺情報として収録している。