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研究データ
研究タイプ: ランダム化比較試験信頼度: 中抄録と突き合わせ済み

タンパク質を12時間でどう分けるか(10g×8 / 20g×4 / 40g×2)と筋タンパク質合成(RCT)

Areta JL, et al.

発表年2013
被験者数n=24
掲載誌Journal of Physiology
著者Areta JL, et al.

研究が積み重なりつつある段階のエビデンス

Summary

サマリー

トレーニング経験のある健康な男性24名を3群(各8名)に分け、レジスタンス運動後の12時間で計80gのホエイプロテインを、1.5時間ごとに10g×8回(PULSE)、3時間ごとに20g×4回(INT)、6時間ごとに40g×2回(BOLUS)のいずれかのパターンで摂取させた試験。安静時と運動後1・4・6・7・12時間に筋生検を行い、筋原線維タンパク質合成(MPS)とmRNA発現、細胞内シグナルを評価した。3パターンとも12時間を通じてMPSが安静時より増加したが(88〜148%)、INT(20g×4回)が PULSE・BOLUS より31〜48%高かった。一方、細胞内シグナルのリン酸化の大きさは BOLUS>INT>PULSE の順だった。MPSで示されているのは INT が PULSE・BOLUS より高かったことまでで、PULSE と BOLUS のどちらが高いかは抄録に無い。したがって両者の順序が逆であるとは言えず、言えるのは一致していないことである。

出典(原文を確認する)

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DOI: 10.1113/jphysiol.2012.244897

検証の内訳

書誌照合
Crossref と照合済み
内容照合
本文の記述を原著の抄録と突き合わせています確認した範囲: 被験者数・測定したアウトカム・研究デザイン・対象集団測定したのは運動後12時間のMPSで、長期の筋肥大ではない。シグナルの順序はMPSの結果と一致していない。ただし抄録はMPSについて PULSE と BOLUS の順序を示していないため、両者が逆であるとは言えない。シグナル強度から合成量を予測できないという一般則も、この1試験からは導けない。
訂正履歴
3件を表示
  • 「過剰摂取ぶんは酸化される」は本試験が酸化を測定していない(別論文の論点)。「均等配分が筋肥大に最も有利」も、測ったのは12時間のMPSであって筋肥大ではない。シグナルの順序がMPSと一致しないという所見も落ちていた。変更履歴
  • タイトルが「均等摂取 vs. 偏り摂取」と枠づけていたが、この試験が比べたのは12時間で80gを何回に分けるか(10g×8/20g×4/40g×2)であり、均等か偏りかではない。実際の3条件を示すタイトルに改めた。変更履歴
  • シグナルのリン酸化とMPSを「逆の順位」と書き、そこから「シグナルの強さから合成量は読めない」と一般化していた。抄録はMPSについて INT が他の2つより高かったことしか示しておらず、PULSE と BOLUS の順序が無いため逆順とは言えない。一般則の断定も削除し、「一致しなかった」までに限定した。変更履歴
編集の確認

書誌の照合は Crossref・PubMed への機械照会で行っています。結果は上記の照合日時点のもので、それ以降に出た撤回・訂正は反映されていません。最終照合から365日を超えたロックを使う新しいビルドは失敗します。 内容の照合はAIが原著の抄録と突き合わせたもので、専門的な妥当性の判断ではありません。 検証していない範囲も隠さず表示しています。 検証の方法について

Key Findings

この研究で分かること

  • 1

    3時間ごとに20gずつ(合計4回)が、1.5時間ごとに10gずつ・6時間ごとに40gずつのいずれよりMPSが高かった(31〜48%高い)。

  • 2

    3パターンとも、12時間を通じてMPSは安静時より増加している(88〜148%)。どれかが無効というわけではない。

  • 3

    細胞内シグナルのリン酸化は BOLUS>INT>PULSE の順で、MPSの結果と一致しなかった。ただしMPSについて抄録が示しているのは INT が他の2つより高かったことまでで、PULSE と BOLUS の順序は示されていない。

  • 4

    対象はトレーニング経験のある男性24名(各群8名)で、観察期間は運動後12時間。

  • 5

    本試験が測定したのは12時間の筋タンパク質合成であり、長期の筋肥大やアミノ酸の酸化は測定していない。

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  • ホエイプロテイン

    レジスタンストレーニングにタンパク質補給を加えると、筋力・除脂肪量が増える。 健常成人の49件のRCT(計1,863名)のメタ分析で、6週間以上のトレーニングに補給を加えると1RM筋力が+2.49kg、除脂肪量が+0.30kg、筋線維横断面積が+310µm²増えた。総タンパク質摂取量については、除脂肪量の増加が頭打ちになるブレークポイントが1.62 g/kg/日(95%CI 1.03〜2.20)と推定されている。ただし著者らはこの分節回帰が統計的に有意でないこと(p=0.079)を明記しており、確立した閾値ではない。(Morton 2018)

  • カゼインプロテイン

    就寝前の摂取で夜間の全身タンパク質バランスが改善する。 若年男性16名が夕方にレジスタンス運動を行い、運動後に20gのタンパク質+60gの糖質を摂ったうえで、就寝30分前に40gのカゼインまたはプラセボを摂取した。カゼイン群では全身タンパク質合成(311対246 µmol/kg/7.5時間)と正味のタンパク質バランス(+61対−11)がいずれも改善した(P<0.01)。ただし筋タンパク質合成そのものは約22%高いにとどまり、有意水準ぎりぎり(P=0.05)だった(Res 2012)。

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ロイシン摂取量と筋タンパク質合成(MPS)の用量反応関係

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メタ分析

タンパク質補給はレジスタンストレーニングによる筋量・筋力増加を高める(メタ分析)

British Journal of Sports Medicine, 2018

健常成人を対象とした49件のRCT(計1,863名)を統合したメタ分析。6週間以上のレジスタンストレーニングにタンパク質補給を加えると、1RM筋力(+2.49kg)・除脂肪量(+0.30kg)・筋線維横断面積(+310µm²)がいずれも有意に増加した。収録試験のあいだのメタ回帰では、年齢が高いほど補給の上乗せ効果が小さく(除脂肪量で −0.01 kg/歳、p=0.002)、トレーニング経験者では大きい(+0.75kg、p=0.03)という関連が推定された。補給量も対象集団も試験ごとに違うので、年齢そのものの効果とは読めない。 総タンパク質摂取量については、除脂肪量の増加が頭打ちになるブレークポイントが1.62 g/kg/日と推定されている。その95%信頼区間(1.03〜2.20)と、この分節回帰が統計的に有意でないこと(p=0.079)は、抄録ではなく全文(PMC5867436)の記載である。

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ランダム化比較試験

就寝前のカゼインプロテイン摂取が一晩の筋タンパク質合成と筋力向上に与える効果(RCT)

Medicine & Science in Sports & Exercise, 2012

健康な若年男性16名が夜20時にレジスタンス運動を行い、直後に回復用の栄養(タンパク質20g・糖質60g)を摂ったうえで、就寝30分前(23時30分)にカゼイン40gを含む飲料またはプラセボを摂取し、その後7.5時間の消化吸収動態とタンパク質代謝を比較した試験。睡眠中もカゼインは効率よく消化・吸収され、血中アミノ酸濃度が速やかに上昇して夜間を通じて維持された。就寝前の摂取により全身のタンパク質合成速度(311 vs 246 µmol/kg per 7.5h)と正味のタンパク質収支(+61 vs -11 µmol/kg per 7.5h)がいずれも有意に改善した(p<0.01)。混合筋タンパク質合成速度は約22%高かったが、こちらは有意水準ぎりぎりだった(0.059 vs 0.048 %/時、p=0.05)。

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