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研究 vs 勘

「ディロードで筋力停滞は打破できる」は本当か? 意図的な減量週の効果を検証

公開日:

執筆: 吉崎 槙吾監修: 染田 智信

「4〜6週ごとに1週間トレーニングの強度・ボリュームを下げる『ディロード』が必要」とよく言われる。疲労を抜くと翌週に記録が伸びるという経験談は多いが、科学的にはどこまで支持されているのか。不要論との比較も含めて検証する。

Round1

定期的なディロードは筋力向上に必要だ

言われていること

多くのトレーニングプログラム、パワーリフティングコーチ

4〜6週おきに1週間軽くしないとオーバートレーニングになり、記録が伸びない。ディロードはプロも一般人も必須。

VS

研究が示すこと

  • オーバーリーチング・オーバートレーニングレビュー(本データベース収録)は、蓄積した疲労が「潜在的な筋力(true strength)」を隠すことを示している(疲労により発揮筋力が実際の能力より低く出る)。
  • 疲労を除去することで「スーパーコンペンセーション(超回復)」が起き、一時的に能力がベースラインを超える現象は確認されている。
  • ただし「4〜6週ごとに1週間」という特定の頻度・期間が最適という強固なRCTエビデンスは限られる。
  • 必要性は個人のトレーニングボリューム・強度・回復力によって大きく異なる。
判定

疲労除去によるパフォーマンス回復は実在する。ただし「全員に定期ディロードが必要」というより、「オーバーリーチングのサイン(疲労感・パフォーマンス低下・睡眠の質低下)が出たタイミングで計画する」という個別対応の方が現実的。

信頼度:賛否が分かれる
Round2

完全休養よりアクティブディロード(軽い重量でのトレーニング)の方が効果的

言われていること

「1週間完全オフ」を推奨するコーチ・トレーナー

ディロード週は完全に休む方がいい。疲れた身体には何もしない方が回復が早い。

VS

研究が示すこと

  • 短期間(1〜2週)のトレーニング休止では、デトレーニング(筋力・筋肉量の低下)が既に始まりうるという研究がある(Colquhoun et al. 2018)。
  • 特に上級者では、2週間の完全休養後に有意な筋力低下が起こる場合がある。
  • 「ボリュームを50〜60%に下げて強度は維持する(または70%1RM前後の中程度の強度を保つ)」アクティブディロードが、筋力・筋肉量を維持しながら疲労を除去するバランスに優れるとされる。
判定

ディロード中は完全に休むより、ボリュームを下げながらある程度の強度を維持するアクティブディロードの方が筋力・筋肉量の維持に優れる。具体的には「通常セット数の半分、重量は同程度かやや軽め」が実用的な基準。

信頼度:強い根拠あり

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公開日:

吉崎 槙吾

執筆

吉崎 槙吾

エンジニア / BODYDATAリサーチ担当

エンジニアの仕事は裏付けを取ること。筋トレの通説も、ソースコードと同じで中身を読んでから信じます。

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染田 智信

監修: 染田 智信

トレーニング指導とサプリメント業界での実務経験の観点から内容を確認しています

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