
コンプレッションウェアはDOMSと筋肉損傷マーカーを軽減する
言われていること
スポーツブランドの広告、長距離ランナー・トライアスロン選手の口コミ
コンプレッションタイツを運動後に穿いておくと筋肉痛が軽くなり、翌日のパフォーマンスも回復しやすい。
研究が示すこと
- Hill ら(2014)のメタ分析(11研究)では、コンプレッションウェアの着用がDOMSの主観的評価(小〜中程度の効果量)とCK(筋肉ダメージマーカー)の早期低下に有意な効果を示した。
- ただし効果量は小〜中程度(d≈0.3〜0.5)で、冷水浴・フォームローリングと比較して特に優れているわけではない。
- 主なメカニズム候補は、①静脈還流の促進(浮腫軽減)、②筋肉の振動・外部衝撃の緩衝、③固有受容感覚のフィードバック改善。
コンプレッションウェアはDOMS軽減・血流改善に小〜中程度の効果がある。特に長距離走・球技など衝撃が多い競技、長時間移動(フライト等)後の浮腫軽減に実用的。ただし「魔法の回復ツール」ではなく、他の回復手段(睡眠・栄養)と組み合わせた補助的手段として位置づけることが適切。
着圧の強さが高いほど回復効果が大きい
言われていること
高圧コンプレッション製品の販促コンテンツ
圧力が強いコンプレッションウェアほど効果が高い。市販品より医療用の弾性ストッキングのようなものの方が効く。
研究が示すこと
- コンプレッションウェアの最適圧力帯は研究によってばらつきがあり、明確なコンセンサスはない(Beliard et al. 2015のレビュー)。
- スポーツ用で一般的な圧力(20〜30mmHg)でも十分な効果が確認されており、「高いほど良い」という単純な関係は示されていない。
- 過度に高い圧力(>40mmHg)は神経・血管圧迫のリスクがあり、一般人への使用は推奨されない。
「高圧ほど効果的」という単純な関係はない。スポーツ用の標準圧力(20〜30mmHg)が最も実用的で安全。医療用の高圧弾性ストッキングを回復目的で一般使用することは推奨されない。
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