オメガ3脂肪酸がインスリン・アミノ酸刺激への筋タンパク同化反応を高めるか
Smith GI, Atherton P, Reeds DN, Mohammed BS, Rankin D, Rennie MJ, Mittendorfer B
研究が積み重なりつつある段階のエビデンス
サマリー
健常な25〜45歳の男女9名に、オメガ3系長鎖多価不飽和脂肪酸(Lovaza 4g/日)を8週間摂取させ、安静空腹時とインスリン・アミノ酸クランプ時の筋タンパク質合成速度とmTOR/p70S6K経路の活性化を測定した試験。安静時の合成速度もシグナル分子のリン酸化も補充で変化しなかったが、インスリンとアミノ酸を投与したときの同化反応は補充後のほうが大きかった(合成率0.062→0.083 %/時、リン酸化mTORとp70S6Kは約50%上昇、いずれもp<0.05)。筋のタンパク質濃度とタンパク質/DNA比(細胞サイズの指標)も補充後に高かった。著者らは、オメガ3が健常な若年・中年成人でも同化的な性質を持つと結論づけている。
検証の内訳
- 書誌照合
- Crossref と照合済み
- 内容照合
- 本文の記述を原著の抄録と突き合わせています確認した範囲: 被験者数・測定したアウトカム・研究デザイン・対象集団n=9 と極めて小規模。DOMSは測定していないため、id の doms は実体と合わない(URL互換のため変更していない)。安静時には効果が出ていない点が解釈上重要。
- 訂正履歴
1件を表示
- sampleSize を16としていたが抄録は9名。「オメガ3補充がDOMSを軽減する」という別研究の内容を本レコードに書き込んでいた(本試験はDOMSを測定していない)。「高用量5g/日以上は慎重に」も抄録に無い。変更履歴
- 編集の確認
書誌の照合は Crossref・PubMed への機械照会で行っています。結果は上記の照合日時点のもので、それ以降に出た撤回・訂正は反映されていません。最終照合から365日を超えたロックを使う新しいビルドは失敗します。 内容の照合はAIが原著の抄録と突き合わせたもので、専門的な妥当性の判断ではありません。 検証していない範囲も隠さず表示しています。 検証の方法について
この研究で分かること
- 1
インスリン・アミノ酸投与時の筋タンパク質合成率が、補充後に0.062から0.083 %/時へ上昇した(p<0.05)。
- 2
リン酸化mTORとリン酸化p70S6Kが約50%上昇した(p<0.05)。
- 3
一方、安静空腹時の合成速度とシグナル分子のリン酸化は、補充で変化しなかった。効くのは刺激があるときである。
- 4
筋のタンパク質濃度とタンパク質/DNA比(細胞サイズの指標)も補充後に高かった(p<0.05)。
- 5
対象は健常な25〜45歳の男女9名と極めて小規模。遅発性筋痛(DOMS)は測定していない。
この研究を扱った記事
- 解説
冷水浴(アイスバス)について、収録した出典が言える範囲
収録している Bleakley ら(2012)のコクランレビューが示すのは、受動的な介入(安静または無介入)と比べたときの筋肉痛の軽減である。 運動後24時間(SMD −0.55、95%CI −0.84〜−0.27、10試験)、48時間(−0.66、−0.97〜−0.35、8試験)、72時間(−0.93、−1.36〜−0.51、4試験)、96時間(−0.58、−1.00〜−0.16、5試験)のいずれでも統計的に有意だった。ただし結果は異質性が高い。 Roberts ら(2015)は、12週間のトレーニング後に筋力と筋量の増加がアクティブリカバリー群のほうが冷水浴群より大きかったと報告している(P<0.05)。
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最終確認:
