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研究 vs 勘

「何を食べるかより量が問題」は本当か? 食事の質 vs 量 通説 vs 研究

公開日:

執筆: 吉崎 槙吾監修: 染田 智信

「カロリーさえ守れば何を食べても痩せる(IIFYM)」という考え方と「超加工食品を食べ続けると体が狂う」という考え方——どちらが研究に近いのか。「量」と「質」の優先順位を研究から整理する。

Round1

同じカロリーなら何を食べても体重変化は同じか(量だけが大事か)

言われていること

IIFYM推奨者・柔軟な食事管理提唱派

カロリーはカロリー。マクドナルドだろうが鶏胸肉だろうが、同じカロリーなら体重変化は同じ。

VS

研究が示すこと

  • 「カロリーはカロリー」は熱力学的には正しいが、食品の種類はTEF(熱産生効果)・満腹ホルモン応答・食欲調節・腸内細菌叢への影響を通じて実際のカロリー摂取量と代謝に影響する。
  • Hall et al.(2019)の代謝病棟RCTでは、自由摂取条件で超加工食品群が非加工食品群より自発的に約500kcal/日多く摂取した。
  • 食品の種類は「自発的に食べる量」自体に影響するため、「同じカロリーを意図的に維持できれば同じ結果」は正しいが、現実の食環境では食品の質が実際の摂取カロリーに強く影響する。
判定

「カロリーはカロリー」は理論的に正しいが、食品の種類が自発的摂取量に大きく影響するため、現実には食事の質がカロリー管理の精度に直結する。

信頼度:強い根拠あり
Round2

超加工食品の過剰摂取はカロリー計算なしに肥満を引き起こすか

言われていること

超加工食品批判系コンテンツ・整体系健康情報

超加工食品は単なる高カロリー食品ではなく、食欲を「狂わせる」特別な物質が入っていて太りやすい。カロリーとは無関係に体を壊す。

VS

研究が示すこと

  • Hall et al.(2019)の代謝病棟RCTでは超加工食品群で自発的摂取カロリーが500kcal/日多くなり、この差がカロリー収支の変化を通じた体重増加につながった。
  • 「カロリーとは無関係に太る」のではなく「超加工食品が食欲調節を弱め、摂取カロリーを増やすことで太る」という経路が示された。
  • 一方、超加工食品は炎症・腸内細菌叢・血糖コントロールへの影響も報告されており、カロリー収支以外の健康上の問題も存在する。
  • 「太る」メカニズムはカロリー収支を経由するが、健康への悪影響はカロリーだけで説明できない部分もある。
判定

超加工食品が太りやすい主因は「食欲調節の乱れによる過食」。カロリーとは無関係に太るのではなく、カロリーを過剰摂取させやすい食品特性が問題。ただし健康への悪影響はカロリー以外の側面もある。

信頼度:強い根拠あり

公開日:

吉崎 槙吾

執筆

吉崎 槙吾

エンジニア / BODYDATAリサーチ担当

エンジニアの仕事は裏付けを取ること。筋トレの通説も、ソースコードと同じで中身を読んでから信じます。

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染田 智信

監修: 染田 智信

トレーニング指導とサプリメント業界での実務経験の観点から内容を確認しています

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