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研究 vs 勘

バーベル・ダンベル・マシン、筋肥大に最も効果的なのはどれか?

公開日:

執筆: 吉崎 槙吾監修: 染田 智信

「フリーウェイト(バーベル・ダンベル)はマシンより優れる」「スタビライザーが働くからバーベルが最強」——フリーウェイト信仰はジムカルチャーに深く根付いている。しかし実際のところ、バーベル・ダンベル・マシンで筋肥大の差はあるのか。近年のメタ分析とRCTがその答えを示し始めている。

Round1

フリーウェイトはマシンより筋肥大に優れるか

言われていること

フリーウェイト推進派・ストレングス系トレーナー

バーベルやダンベルは体を安定させるスタビライザー筋も働かせるため、マシンより多くの筋繊維が動員される。よって筋肥大の刺激も大きく、マシンに頼ると弱い筋肉になる。

VS

研究が示すこと

  • Schoenfeldら(2021)のメタ分析(free-weight-machine-hypertrophy-meta)では、フリーウェイトとマシンの筋肥大効果を比較した複数のRCTをプールし、両者の筋肥大効果に有意差はないという結論を出した。
  • 各種目において標的筋の筋断面積増加は同等だった。
  • スタビライザーへの追加刺激はあっても、主働筋の筋肥大においてはフリーウェイトがマシンを上回るとは言えない。
判定

フリーウェイトとマシンの主働筋筋肥大効果に有意差はない。スタビライザー動員はフリーウェイトが有利だが、ターゲット筋の筋肥大はマシンでも同等に達成できる。

信頼度:中程度の根拠
Round2

スミスマシンはフリーバーベルスクワットより筋肥大が劣るか

言われていること

パワーリフティング・フリーウェイト推進コミュニティ

スミスマシンはバーの動きを固定するため、安定筋が使われない。フリーバーベルスクワットの方が「本物の」トレーニング刺激があり、スミスマシンは中途半端な種目だ。

VS

研究が示すこと

  • Hamillsら(2007)および関連RCTのデータ(smith-machine-free-weight-rct)では、スミスマシンスクワットとフリーバーベルスクワットの下肢筋肥大への効果は同等だった。
  • スミスマシンはバーの可動域が制限される一方、荷重の自由度が高く、一人でのトレーニングや関節の不快感がある場合に有用。
  • 筋肥大の観点ではフリーバーベルと同等の結果が得られる。
判定

スミスマシンスクワットとフリーバーベルスクワットの筋肥大効果は同等。安全性・利便性の観点から状況に応じて選択すればよい。

信頼度:中程度の根拠
Round3

初心者にはフリーウェイトとマシンどちらが向いているか

言われていること

ストレングスコーチ・パーソナルトレーナー

初心者こそフリーウェイトで基礎を作るべきだ。マシンから入ると本当の筋力・安定性が育たず、後でフォームに苦労する。

VS

研究が示すこと

  • 初心者においてはフリーウェイトとマシンのどちらでも同等の筋肥大・筋力向上が得られる。
  • マシンは動作の習得が容易で、過度の技術的ミスによる怪我リスクが低い。
  • フリーウェイトは後々のスポーツパフォーマンスや機能的な動き(functional movement)へのキャリーオーバーが期待できるが、純粋な筋肥大目的では差はない。
  • 初心者はどちらからでも始めてよく、好みや設備環境で選択できる。
判定

初心者はフリーウェイト・マシンどちらから始めても筋肥大の効果に差はない。安全性・使いやすさ・設備でシンプルに選んでよい。

信頼度:強い根拠あり

公開日:

吉崎 槙吾

執筆

吉崎 槙吾

エンジニア / BODYDATAリサーチ担当

エンジニアの仕事は裏付けを取ること。筋トレの通説も、ソースコードと同じで中身を読んでから信じます。

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染田 智信

監修: 染田 智信

トレーニング指導とサプリメント業界での実務経験の観点から内容を確認しています

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