果糖ブドウ糖液糖(HFCS)とショ糖の体組成・代謝指標への影響比較(システマティックレビュー・メタ分析)
Li X, Luan Y, Li Y, Ye S, Wang G, Cai X, Liang Y, Kord Varkaneh H, Luan Y
研究が積み重なりつつある段階のエビデンス
サマリー
介入研究4件・9群・計767名を統合したメタ分析。果糖ブドウ糖液糖(HFCS)とショ糖を比較した結果、体重・BMI・ウエスト周囲径・体脂肪・血圧・空腹時血糖・脂質プロファイル(中性脂肪・LDL・HDL・総コレステロール)に有意差はなかった。一方でCRP(炎症マーカー)はHFCS群でわずかに高かった。
この研究で分かること
- 1
介入研究4件・9群・計767名(主に米国、健常〜過体重/肥満の成人、平均年齢約41.5歳)を統合
- 2
体重変化はHFCS群とショ糖群で有意差なし(加重平均差 −0.29kg、95%信頼区間 −1.34〜0.77)
- 3
BMI・ウエスト周囲径・体脂肪・血圧・空腹時血糖・脂質プロファイルにも有意差なし
- 4
CRP(炎症マーカー)はHFCS群でわずかに高値(加重平均差 +0.27mg/L)だったが、他の代謝指標では差が見られなかった
関連する研究
果糖飲料はブドウ糖飲料と異なり内臓脂肪増加・インスリン感受性低下を招く(10週間介入RCT)
Journal of Clinical Investigation, 2009
過体重・肥満の成人を対象に、エネルギー必要量の25%を果糖飲料またはブドウ糖飲料で摂取する10週間の並行群間RCT。両群とも同程度体重が増えたが、内臓脂肪の増加・空腹時血糖とインスリンの上昇・インスリン感受性の低下は果糖群でのみ観察された。糖の種類(果糖 vs ブドウ糖)が代謝への影響を左右することを示した代表的な研究。
食事中の糖類と体重:ランダム化比較試験とコホート研究のシステマティックレビューおよびメタ分析
BMJ, 2012
糖類の摂取量と体重変化の関係を評価した30件以上のRCTと観察研究のメタ分析。等カロリー条件下では糖類の増減だけでは体重に有意差はなかった。しかし砂糖を増やした研究では総カロリー摂取が増え体重増加が生じており、砂糖の「過食誘発性」が重要因子とされた。
この研究を扱った記事
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- 解説
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吉崎 槙吾
最終確認: