
筋肥大と筋力向上において、スミスマシンはバーベルに劣る
言われていること
フリーウェイト派のトレーニーやコーチの一般的意見
スミスマシンは軌道が固定されて安定筋が使われず、バーベルよりずっと効果が低い。フリーウェイトに慣れれば、スミスマシンは不要。
研究が示すこと
- Smith machine vs free weight RCT(本データベース収録、Cotterman et al. 2005 相当)やFree-weight machine hypertrophy metaでは、スミスマシンとバーベルを比較した際に、筋厚・筋力向上(1RM)に統計的な有意差がないという結果が多い。
- ただし安定化筋(脊柱起立筋・腹筋群など)の筋電図(EMG)活動はフリーウェイトで有意に高い傾向がある。
- 「主動作筋の発達」という目的においては差が小さく、「補助筋・安定筋の発達」を目的とするならフリーウェイトが有利。
主動作筋の筋肥大・筋力向上ではスミスマシンとバーベルに大きな差はない。安定筋の発達・神経筋協調・実際の運動への転移という観点ではバーベル(フリーウェイト)が優位。怪我・技術習得・フォームの問題があるなら、スミスマシンから始めることは合理的選択。
スミスマシンは関節に優しくて怪我リスクが低い
言われていること
Smith machine推奨のジム指導者、リハビリ系コンテンツ
バーが固定されているから安全。初心者や膝・腰に不安がある人には特に向いている。
研究が示すこと
- バーが垂直にしか動かないスミスマシンでは、身体の重心移動と軌道が合わないために、特定の関節(膝・股関節)に非生理的な負荷がかかる可能性が指摘されている(Cotterman et al. 2005)。
- 特に膝関節の剪断力はフリーウェイトスクワットより高くなるケースも報告されている。
- 「固定されているから安全」は必ずしも正確ではなく、個人の体格と動作パターンによって変わる。
スミスマシンが「必ずしも関節に優しい」は過信。体格によっては特定の関節への負荷が増すこともある。安全性の観点では「正しいフォームのフリーウェイト」と「正しい設定のスミスマシン」を比較することが重要で、どちらも適切に使えば安全性は確保できる。
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出典
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