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研究 vs 勘

スミスマシン vs フリーウェイト:どちらで筋力は伸びるか? 研究で比較する

公開日:

執筆: 吉崎 槙吾監修: 染田 智信

「スミスマシンは安全だが効果が低い」「バーベルの方が絶対に強くなれる」と言われがちなスミスマシン。軌道が固定されている分、安定化筋の活動が減るという理屈はある。一方でフォームを覚えやすく、怪我リスクも下がるというメリットもある。研究で実際の差を確認する。

Round1

筋肥大と筋力向上において、スミスマシンはバーベルに劣る

言われていること

フリーウェイト派のトレーニーやコーチの一般的意見

スミスマシンは軌道が固定されて安定筋が使われず、バーベルよりずっと効果が低い。フリーウェイトに慣れれば、スミスマシンは不要。

VS

研究が示すこと

  • Smith machine vs free weight RCT(本データベース収録、Cotterman et al. 2005 相当)やFree-weight machine hypertrophy metaでは、スミスマシンとバーベルを比較した際に、筋厚・筋力向上(1RM)に統計的な有意差がないという結果が多い。
  • ただし安定化筋(脊柱起立筋・腹筋群など)の筋電図(EMG)活動はフリーウェイトで有意に高い傾向がある。
  • 「主動作筋の発達」という目的においては差が小さく、「補助筋・安定筋の発達」を目的とするならフリーウェイトが有利。
判定

主動作筋の筋肥大・筋力向上ではスミスマシンとバーベルに大きな差はない。安定筋の発達・神経筋協調・実際の運動への転移という観点ではバーベル(フリーウェイト)が優位。怪我・技術習得・フォームの問題があるなら、スミスマシンから始めることは合理的選択。

信頼度:賛否が分かれる
Round2

スミスマシンは関節に優しくて怪我リスクが低い

言われていること

Smith machine推奨のジム指導者、リハビリ系コンテンツ

バーが固定されているから安全。初心者や膝・腰に不安がある人には特に向いている。

VS

研究が示すこと

  • バーが垂直にしか動かないスミスマシンでは、身体の重心移動と軌道が合わないために、特定の関節(膝・股関節)に非生理的な負荷がかかる可能性が指摘されている(Cotterman et al. 2005)。
  • 特に膝関節の剪断力はフリーウェイトスクワットより高くなるケースも報告されている。
  • 「固定されているから安全」は必ずしも正確ではなく、個人の体格と動作パターンによって変わる。
判定

スミスマシンが「必ずしも関節に優しい」は過信。体格によっては特定の関節への負荷が増すこともある。安全性の観点では「正しいフォームのフリーウェイト」と「正しい設定のスミスマシン」を比較することが重要で、どちらも適切に使えば安全性は確保できる。

信頼度:賛否が分かれる

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公開日:

吉崎 槙吾

執筆

吉崎 槙吾

エンジニア / BODYDATAリサーチ担当

エンジニアの仕事は裏付けを取ること。筋トレの通説も、ソースコードと同じで中身を読んでから信じます。

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染田 智信

監修: 染田 智信

トレーニング指導とサプリメント業界での実務経験の観点から内容を確認しています

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