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研究 vs 勘

「HIITは定常有酸素より痩せる」は本当か? HIIT vs ステディカーディオ 通説 vs 研究

公開日:

執筆: 吉崎 槙吾監修: 染田 智信

「長時間ゆっくり走るより、短時間の高強度インターバル(HIIT)の方が脂肪燃焼効果が高い」——この主張はSNSやフィットネス業界で広く語られる。HIITを支持するデータは本物だが、「ステディカーディオは時代遅れ」という結論は研究が示す実態とは異なる。

Round1

同じ時間で比べると、HIITは定常有酸素よりカロリー消費が多いか

言われていること

フィットネスYouTuber・HIIT推奨トレーナー

20分のHIITは1時間の軽いランニングより消費カロリーが多い。時間効率でHIITの圧勝。

VS

研究が示すこと

  • Wewege et al.(2017)の系統的レビューでは、運動時間を同等にした比較でHIITとMICT(中強度持続有酸素)の体脂肪減少量に有意差は認められなかった。
  • HIITは単位時間あたりのカロリー消費は高いが、実際のプロトコルでは休憩時間が含まれるためセッション全体の総消費カロリーは定常有酸素と大きく変わらないことが多い。
  • EPOCを加味しても総カロリー差は50〜100kcal程度と試算されている。
判定

時間あたりの「燃焼効率」はHIITが高いが、セッション全体の総消費カロリーは定常有酸素と大差ない。体脂肪減少量も同等という研究が多い。

信頼度:強い根拠あり
Round2

HIITは定常有酸素より「後燃え(EPOC)」で余分に脂肪を燃焼させるか

言われていること

HIIT商品の広告・一部のパーソナルトレーナー

HIITは運動後も何時間も脂肪が燃え続けるから総合的な脂肪燃焼量はケタ違いに高い。

VS

研究が示すこと

  • 高強度運動後のEPOCは確かに存在し、定常有酸素より大きいことが示されているが(Laforgia et al. 2006)、その絶対量は誇張されている。
  • 高強度セッション後のEPOCは100〜200kcal程度(チョコレートバー半分以下)に過ぎず、「何時間も燃え続ける」という表現は研究と乖離している。
  • 体脂肪減少の主決定要因はカロリー収支であり、EPOCはその補助的な要素に留まる。
判定

HIITのEPOCは実在するが、量は少なく「何時間も燃え続ける」は誇張。継続しやすさ・好み・ケガリスクを考慮して有酸素の種類を選ぶのが合理的。

信頼度:賛否が分かれる

公開日:

吉崎 槙吾

執筆

吉崎 槙吾

エンジニア / BODYDATAリサーチ担当

エンジニアの仕事は裏付けを取ること。筋トレの通説も、ソースコードと同じで中身を読んでから信じます。

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染田 智信

監修: 染田 智信

トレーニング指導とサプリメント業界での実務経験の観点から内容を確認しています

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