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研究 vs 勘

「血糖値を上げる食べ物は太る」は本当か? 血糖スパイクと体脂肪 通説 vs 研究

公開日:

執筆: 吉崎 槙吾監修: 染田 智信

「白米・パン・砂糖は血糖値を急上昇させてインスリンが分泌され、脂肪として蓄積される」——炭水化物=太るという発想の根本にある理論。「炭水化物=インスリン仮説(carbohydrate-insulin model)」の実態を研究から検証する。

Round1

血糖スパイクとインスリン上昇が脂肪蓄積を引き起こすか(炭水化物=インスリン仮説)

言われていること

低炭水化物ダイエット推奨者・ケトジェニック支持者

血糖が上がるとインスリンが大量に出て、余ったエネルギーが脂肪として蓄積される。血糖を上げる食品を食べると自動的に太る。

VS

研究が示すこと

  • Hall et al.(2015)のNIH主導代謝病棟RCTでは、炭水化物を大幅に制限(インスリン分泌を抑える)した食事と脂質制限食を比較したところ、体脂肪の減少量は「低炭水化物食の方が少なかった」という結果が示された。
  • インスリンが高くても、カロリー収支がマイナスであれば体脂肪は落ちることが確認されており、「炭水化物・インスリン仮説」の厳密な形は研究では支持されていない。
  • 体脂肪の増減を決定するのはインスリン量よりカロリー収支が主因。
判定

血糖スパイク・インスリン上昇が直接体脂肪を増やすという「炭水化物=インスリン仮説」は研究で否定されている。体脂肪の増減はカロリー収支が主因。

信頼度:強い根拠あり
Round2

低GI食(血糖を上げにくい食事)は高GI食より体脂肪を落とすか

言われていること

GIダイエット推薦者・栄養指導系インフルエンサー

同じカロリーでも白米より玄米、パンより全粒粉を選べばGIが低くて太りにくい。血糖コントロールこそが痩せる鍵。

VS

研究が示すこと

  • 複数のメタ分析では低GI食は高GI食より体重・体脂肪を多く減少させる効果が「ある」とする研究と「差なし」とする研究が混在している。
  • Sacks et al.(2009)の大規模RCTでは、マクロ栄養素比率や食品の種類より総カロリー制限の方が体重減少に大きく寄与することが示された。
  • 低GI食は食後の血糖変動を緩やかにし、満腹感維持や食欲調節に有利な可能性はあるが、「GIが低いから痩せる」という因果関係は確立されていない。
判定

低GI食の体脂肪減少への直接効果は確立されていないが、食後の満腹感・食欲調節への恩恵がカロリー制限を補助する可能性はある。

信頼度:賛否が分かれる

公開日:

吉崎 槙吾

執筆

吉崎 槙吾

エンジニア / BODYDATAリサーチ担当

エンジニアの仕事は裏付けを取ること。筋トレの通説も、ソースコードと同じで中身を読んでから信じます。

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染田 智信

監修: 染田 智信

トレーニング指導とサプリメント業界での実務経験の観点から内容を確認しています

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