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研究 vs 勘

「加圧トレーニングは軽い重量でも筋力が伸びる」は本当か? 通説 vs 研究

公開日:

執筆: 吉崎 槙吾監修: 染田 智信

加圧トレーニング(BFR: Blood Flow Restriction)は、カフやバンドで手足の血流を制限しながら低重量(1RM の20〜30%)で行うトレーニング法。「高重量なしで筋肥大・筋力向上ができる」と話題だが、過大評価の声もある。主な主張を研究と比較する。

Round1

BFRは通常の高重量トレーニングと同等の筋力向上をもたらす

言われていること

加圧トレーニング推奨系コンテンツ、一部フィジカルセラピスト

加圧トレーニングなら軽い重量でも高重量トレーニングと同じだけ筋力が上がる。怪我をしていても使える。

VS

研究が示すこと

  • 複数のメタ分析(Lixandrão et al. 2018、Hughes et al. 2017)では、BFRは通常の高重量トレーニング(70〜85% 1RM)と比較して筋肥大は同等〜やや劣る程度だが、筋力向上(1RM)は通常トレーニングの方が優位という結果が多い。
  • BFRの1RM向上は約+10〜15%なのに対し、通常高重量トレは+20〜30%が典型的。
  • BFRは「高重量の代替」ではなく「補完手段」と位置づけるのが適切。
判定

BFRは筋肥大には相当の効果があるが、1RM筋力向上では高重量トレーニングには及ばない。リハビリ中・怪我で高重量を扱えない時期の維持・代替手段として優れる。健康なトレーニーが主なプログラムとして使う場合は過大評価になりうる。

信頼度:強い根拠あり
Round2

BFRは血栓・血管損傷のリスクがある

言われていること

BFRを批判する一部の医療従事者・一般メディア

血流を制限するトレーニングは血栓症のリスクを高め、血管を傷める。健康な人でも危険だ。

VS

研究が示すこと

  • 適切な圧力(収縮期血圧の40〜80%の制限圧)と正しい手順を守る場合、健康な成人でのBFRトレーニングにおける深部静脈血栓症(DVT)や血管損傷の発生率は非常に低いとされる(Nakajima et al. 2006 の大規模調査でDVT報告は0.06%)。
  • 高い圧力(過度な制限)・長時間適用・血栓リスク保有者への使用は避けるべき。
判定

適切なプロトコルを守れば、健康な成人へのBFRの安全性は概ね確認されている。ただし高血圧・静脈疾患・妊娠中などには禁忌とされており、初回は専門家の指導のもとで行うことが推奨される。

信頼度:賛否が分かれる

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公開日:

吉崎 槙吾

執筆

吉崎 槙吾

エンジニア / BODYDATAリサーチ担当

エンジニアの仕事は裏付けを取ること。筋トレの通説も、ソースコードと同じで中身を読んでから信じます。

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染田 智信

監修: 染田 智信

トレーニング指導とサプリメント業界での実務経験の観点から内容を確認しています

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