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読みもの解説

ダイエットの「停滞期(プラトー)」を科学的に乗り越える方法

公開日:

執筆: 吉崎 槙吾監修: 染田 智信

ダイエット中に体重が全く落ちなくなる停滞期。なぜ起きる?どう乗り越える?

停滞期の主因は「代謝適応(適応性熱産生)」。体が減量を感知してカロリー消費を抑えるため起きる生理反応。リフィードデイ・ダイエットブレイク・カロリー設定の見直しで突破できる可能性がある。

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停滞期が起きる理由:代謝適応とは

カロリー制限を続けると体重が落ちるにつれて、基礎代謝量(RMR)も低下する。これは体重減少による単純な代謝低下に加え、「適応性熱産生(adaptive thermogenesis)」と呼ばれる、予測以上のさらなる代謝低下が起きるためだ。Camps et al.(2013)の研究では、10%の体重減少後に基礎代謝が期待値より100〜200kcal/日追加で低下する適応性熱産生が確認されている。つまり「同じ食事量なのに体重が落ちなくなった」のは意志力の問題ではなく、生理的な防衛反応。

100〜200kcal/日
適応性熱産生による追加の代謝低下
5〜10%以上の体重減少後
停滞期が起き始めやすい体重減少量
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停滞期を突破する方法①:リフィードデイ

リフィードデイとは、週1〜2日だけカロリー摂取を維持カロリー(TDEE)近くまで戻す戦略。主な目的はレプチン(満腹ホルモン)レベルの回復。長期のカロリー制限でレプチンが低下すると代謝が落ち食欲が増すため、一時的にカロリーを戻すことで代謝適応を和らげる効果が期待されている。炭水化物(筋グリコーゲンの回復)を中心にカロリーを戻すのが一般的。ただしリフィードを「チートデイ」として過食の言い訳にすると逆効果。

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停滞期を突破する方法②:ダイエットブレイク

ダイエットブレイクとはリフィードの延長版で、1〜2週間カロリーを維持量に戻す期間を設ける戦略。Peos et al.(2019)のRCTでは、継続ダイエットより2週間のダイエットブレイクを挟むアプローチの方が同期間で体脂肪減少量が多かった(適応性熱産生の緩和が理由)。体重は一時的に増加するが、ほとんどは水分・グリコーゲンの増加であり体脂肪は増えない。精神的なダイエット疲れの解消にも有効。

1〜2週間
ダイエットブレイクの推奨期間
継続ダイエットより体脂肪減少量が多い
RCTで確認されたダイエットブレイクの優位性
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停滞期を突破する方法③:カロリー設定の見直しと運動量の調整

体重が落ちれば必要カロリー(TDEE)も低下するため、当初設定したカロリー赤字が縮小または消失している可能性がある。2〜3ヶ月ごとに体重に基づきカロリー目標を再計算することが重要。また「同じ有酸素運動を続けると慣れてカロリー消費が減る」という現象(locomotor efficiency)も報告されており、有酸素の種類・強度・時間のバリエーションを加えることが停滞打破に役立つ場合がある。

2〜3ヶ月ごと
カロリー目標の見直し推奨頻度

公開日:

吉崎 槙吾

執筆

吉崎 槙吾

エンジニア / BODYDATAリサーチ担当

エンジニアの仕事は裏付けを取ること。筋トレの通説も、ソースコードと同じで中身を読んでから信じます。

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染田 智信

監修: 染田 智信

トレーニング指導とサプリメント業界での実務経験の観点から内容を確認しています

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