片腕レジスタンストレーニングと皮下脂肪 ― MRIで検証した局所 vs 全身の脂肪減少
Kostek MA, Pescatello LS, Seip RL, et al.
研究が積み重なりつつある段階のエビデンス
サマリー
104名(男45・女59)が非利き腕を12週間トレーニングし対側を対照とした被験者内比較で、皮下脂肪厚計では男性の鍛えた腕でのみ減少が見られた(部分痩せを示唆)が、精度の高いMRIでは性別を問わず全身性の皮下脂肪減少が検出され、局所的な部分痩せは否定された。
この研究で分かること
- 1
皮下脂肪厚計では男性の鍛えた腕でのみ脂肪減少が見られ、一見すると部分痩せを示唆した
- 2
精度の高いMRIでは性別に依らず全身性の皮下脂肪減少を検出し、局所的な部分痩せは否定された
- 3
同一被験者の対側を対照にできる片腕介入デザインで、測定法の感度差が結論を分けた点が教訓
- 4
n104と規模はあるが単一研究。studyTypeは片腕介入だが対照を持つためrctとして扱う(信頼度moderate)
関連する研究
腹筋運動は腹部脂肪を減らすか ― 6週間RCT
Journal of Strength and Conditioning Research, 2011
座位中心の生活を送る成人24名(男14・女10、18〜40歳)で、等カロリー食のもと6週間・週5日・7種の腹筋運動を行っても、体重・体脂肪率・腹囲・腹部皮下脂肪厚のいずれも有意に減少しなかった。腹筋運動による部分痩せを支持しない結果。
収縮する筋の隣接皮下脂肪では血流・脂肪分解が高まるか ― 急性メカニズム研究
American Journal of Physiology - Endocrinology and Metabolism, 2007
健常男性10名が空腹時に片脚膝伸展運動(25/55/85%強度)を行った急性研究で、収縮筋の隣接皮下脂肪は安静側より血流(低強度で有意)と脂肪分解(高強度で有意)が高まった。局所的な脂肪分解亢進は急性には存在するが、絶対量は小さく長期の局所減量にはつながらないと示す。
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