研究タイプ: ランダム化比較試験信頼度: 中
2種類の異なる減量速度が体組成・筋力・パワー関連パフォーマンスに与える影響
Garthe I, Raastad T, Refsnes PE, Koivisto A, Sundgot-Borgen J
発表年2011
被験者数n=24
掲載誌International Journal of Sport Nutrition and Exercise Metabolism
著者Garthe I, Raastad T, Refsnes PE, Koivisto A, Sundgot-Borgen J
研究が積み重なりつつある段階のエビデンス
Summary
サマリー
急速減量(週約1.4%体重減)と緩徐減量(週約0.7%体重減)を比較したRCT(エリートアスリート対象)。緩徐減量グループは急速減量グループより筋肉量の維持が良好で、筋力・パワーの低下も少なかった。極端なカロリー制限は筋肉量を犠牲にして減量することを示した。
Key Findings
この研究で分かること
- 1
急速減量グループは緩徐グループより体脂肪は多く落ちたが、除脂肪量(筋肉量)の損失も有意に大きかった
- 2
緩徐減量グループは筋力(1RM)・パワーをほぼ維持したが、急速グループは有意な低下を示した
- 3
週0.5〜1%の体重減少ペースが筋肉量維持と脂肪燃焼を両立する現実的な範囲
- 4
1日500kcal超の赤字は筋肉量の損失リスクが高まり、特に抵抗性トレーニングを行う場合は要注意
この研究を扱った記事
- 研究 vs 勘
筋肥大に炭水化物は本当に必要か? グリコーゲンとインスリンの科学
「炭水化物はインスリンを上げて筋肥大を促進する」「グリコーゲンが枯渇すると筋分解が起きる」——炭水化物と筋肥大の関係は複雑に語られることが多い。一方で「ケトジェニックダイエット(低炭水化物)でも筋肥大できる」という主張もある。炭水化物は筋肥大に本当に不可欠なのか。
吉崎 槙吾
- 研究 vs 勘
「有酸素なしでは痩せられない」は本当か? 筋トレだけダイエット 通説 vs 研究
「痩せるにはランニングやバイクなどの有酸素運動が必須」——この常識は長年ダイエット文化に根付いている。一方で「筋トレだけで体脂肪を落とした」という体験談も多い。有酸素は本当に必須なのか、研究を確認する。
吉崎 槙吾
- 研究 vs 勘
「食べるものを選べばカロリーは関係ない」は本当か? クリーンイーティング vs カロリー管理 通説 vs 研究
「加工食品を避けてクリーンに食べれば、カロリーを気にしなくても痩せる」という主張と「結局カロリー収支だけが大事」という主張が対立している。研究はどちらを支持するのか。
吉崎 槙吾
最終確認: