研究タイプ: レビュー信頼度: 中
レジスタンストレーニングの結果と適応における女性と男性の生理学的差異
Roberts BM, Nuckols G, Krieger JW
発表年2020
掲載誌Journal of Strength and Conditioning Research
著者Roberts BM, Nuckols G, Krieger JW
研究が積み重なりつつある段階のエビデンス
Summary
サマリー
抵抗性運動に対する生理学的反応の性差を検証したシステマティックレビュー。女性は男性の約1/10〜1/20のテストステロンしか分泌せず、同じトレーニングを行っても男性のような極端な筋肥大は生理的にほぼ不可能。女性の筋肥大率は相対的に男性と同等だが、絶対量は低い。
Key Findings
この研究で分かること
- 1
女性のテストステロン濃度は男性の約5〜10%であり、同強度のトレーニングでの筋肉量増加の絶対量は男性より少ない
- 2
トレーニング刺激に対する相対的な筋肥大率(%増加)は男女で有意差がない研究が多い
- 3
通常の筋力トレーニングで女性が「男性化」するほどの筋肉量に達することは生理的に極めて困難
- 4
女性でも高強度・高ボリュームのトレーニングは有効で、軽負荷・高レップに限る必要はない
この研究を扱った記事
- 解説
女性が「なかなか痩せない」のには理由がある——ダイエットの性差を研究から理解する
女性のホルモン環境(エストロゲン・プロゲステロン)・脂肪組織の分布特性・有酸素運動時の燃料利用パターンが男性と異なり、同じカロリー制限でも体重減少のスピード・体組成の変化が異なることが研究で示されている。ただし「女性は痩せにくい」ではなく「男性と異なるアプローチが最適」と理解する方が正確。
吉崎 槙吾
- 研究 vs 勘
「女性がウェイトトレーニングをすると男性化する」は本当か? 通説 vs 研究
「重いものを持つと女性らしい体型が崩れる」「ゴリゴリになってしまう」——この恐怖はいまも多くの女性をウェイトルームから遠ざけている。しかし女性の生理学的特性を見ると、このイメージはかなり誇張されている。
吉崎 槙吾
最終確認: